おま国がなぜ起こるのか、諸悪の根源は?

前々から取り上げようと思っていたのだが、俗にいう「おま国」というものについて語っていこう。

「おま国」ってなんですか?

主に、特定の国にはサービスを提供しないというものです。

例えば、steamで他の国ではゲームのダウンロード販売を行っているにも関わらず、日本ではダウンロードすらできない、という問題です。

似たようなものとして、価格が日本だけ高額だったり、日本語だけ省かれていたりということもあります。それぞれ、「おま値」「おま語」という表現をする人もいます。

他のことも類似して語ることができるけど、今回は「おま国」を中心に取り上げていこう。

なぜ、日本だけ売ってくれないのでしょうか?

原因いくつもあるので、分けて取り上げていこう。

まず、既存の流通との兼ね合いがある。

日本の場合はパッケージソフトを小売店にメーカーが売る際に、買い切り型で売っていく。

これによって、メーカーは最終的にそのソフトがユーザーに買われなくても小売店に売った段階で利益が得られるメリットがあるわけだ。

で、そういう状況にもかかわらず、ダウンロード販売などを積極的にしようものなら、小売店が仕入れてくれなくなる可能性がある。

確実に利益が得られる現状の流通システムの方がメーカーとしては都合がいいために、積極的にダウンロード販売をしない、というのがある。

逆に言うと、この辺りの仕組みが海外のように買い切り型以外に切り替われば、おま国というものがほとんど存在しなくなるだろう。

PS4やNintendo Switchでのダウンロード販売でも本来であれば流通コストがないのだから、もっと安く売っていくことも可能だろうけど、それをせずにパッケージと同じ価格帯で販売しているのも似たような理由による。

「おま値」も主にこの理由によるところが大きい。

地域にもよりますが、海外は返品や価格を下げて売った際の補償があると言われていますね。

次に、機種による縛り。

PS4でもNintendo Switchでもいいのだが、独占販売をうたうことによるメリットが受けられるのであれば、特定機種のみで販売することとなる。

特に、ハード機メーカーが広告などへの協力をしてくれるような場合は、独占販売を行うということが多い。

そうなると、当然steamなどのPC版を発売することができなくなる。

だが、海外だとそうした縛りがないこともあるため、海外では販売され、日本国内では販売されないというパターンとなる。

日本だけPS4独占で海外だとXbox Oneやsteamでも販売されるという例も多く見かけますね。

日本でXbox Oneで発売しないのは、単にXbox Oneの普及がまったくされていないから、ということも影響するけどね。

そうですか・・・。

あとは、海外のゲームに顕著だけど、日本での販売を別会社に任せている例。

俗にいうローカライズを別会社にしている場合は、その会社次第となる。

だが、日本のローカライズ担当会社が積極的にsteamで出す、ということができるのか、という問題もあって、実際に提供しているのはあまり見かけない。

日本でローカライズする際には日本語をその会社が翻訳等して発売するのだが、そのデータの扱いをどうするのか、という問題があるのではなかろうか。

さすがに同じソフトをsteam上に日本語版とそれ以外の言語版を置くというわけにもいかないし、そこまでの権限を日本のローカライズ会社に与えていないだろう。

かといって、日本語化したものをオリジナルを開発したメーカーが買取などをしていちいち日本語搭載で発売するかといわれると、そこまでするメリットがメーカーにはない。

日本でのローカライズ権の契約内容によっては、日本での販売をローカライズ会社に与えているため、日本での販売自体が出来ず、住んでいる地域によって国を判別し、その国にはダウンロード版を売らない、ということもせざるを得なくなる。それが「おま国」となる。

仮に購入そのものはできたとしても日本語が未搭載ということもありうる。これは「おま語」の方になる。

だが、日本語に翻訳したところがオリジナルのゲーム開発会社でない場合は、それも致し方ない。

海外のソフトを日本語を搭載して日本でパッケージ販売するからこそ起こりうる問題ということですね。

日本のメーカーが関わっていると、これらの問題が起こりやすい。

かといって、海外のメーカーがそのまま日本で出そうとすると、そもそもそんなに売れないから日本語版を提供せずに終わってしまう。

おま国以前に言語がわからずプレイできない、という状況となる。

日本のメーカーがちゃんと日本語化してサポートもしてくれるのがいいのか、それとも日本語がなくてもそのまま出てくるのがいいのか。

どちらがいいかは人によってしまうので、良し悪しという点ではあえて語らないけどね。

ただ、もう、今はそういった問題点もわかっているのだから、今後は日本でも、というよりかはどの国でも十分なサービスを受けられるような体制をメーカーには作ってもらえたらと思う次第。

対応できそうな問題もありますが、最初の小売店の買い切り型が一番問題となりそうですね。

メーカーも小売店あってのものと分かっているので、邪険にはできないしね。

パッケージで十分仕入れてもらって、それでsteamなどでダウンロード販売してパッケージの売れ行きが落ちたとなったら、話にならないし。

返品可能にするのが一番いいんだけど、買い切りのメリットもメーカーは手放さないだろうし。

個人的には流動的に価格を設定できるオープン価格化が一番動きやすくなっていいんじゃないかと思うけど、2000年代にコナミが行ったものの結局定着しなかった経緯がゲーム業界にある。

となると、おま国を無くすには、ユーザーが全員ダウンロード版を買うくらいしないと、メーカーは動きようがないのだろう。

小売店にはダウンロードカードの販売で協力してもらうとか。

それを長い年月かけて一般化して、ようやくおま国を取り除く条件の一つを満たせることとなる。

と、いうような話で今回は終えたいと思う。

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『おま国がなぜ起こるのか、諸悪の根源は?』へのコメント

ダウンロード版ソフトをもっと普及させるにはプリペイドカードやソフトDLカードを小売店やコンビニでどんどん普及させるのも必要かと。
皆が皆クレジットカードを持ってる訳でもなくリスクも高いし、決済の選択肢は広い方が良いと思います。
steamは利用したことは無いのですが、日本で配信する以上表現規制とか色々問題もあるから他の国より大分遅れて配信されるのは仕方が無い所もあるんでしょうね…。

投稿者 : 匿名

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