ポケモンのスマートフォン新作「Pokemon GO」は任天堂が目指すスマホソフトの方向性を表す

投稿がありましたので紹介します。

『いつも楽しく拝見しております。

株式会社ポケモンがスマートフォンに新たにゲームを出すそうです。タイトルは「Pokemon GO」でiphone,android対応とのことです。

Niantic, Inc、任天堂、ポケモンの３社協同開発みたいですね。システムはingressに近いみたいです。』(投稿：だっち)

9月10日に発表されました。

YouTubeでも映像を公開していますのでご覧ください。

ゲーム内容はまだ詳しいことはわかりませんが、2016年公開と、スマートフォンで展開されることはわかりましたね。

これが、任天堂のスマートフォン展開の一つなのですね。

勘違いする人もいるだろうけど、これは任天堂の展開というわけではないから。

あくまでも株式会社ポケモンの展開であって、任天堂とは異なる。

そもそも、任天堂はDeNAとの協業でスマートフォン展開をすると発表している。今回の件は、DeNAは一切かかわっていないことからも、別口の展開であることがわかるだろう。

では、このような流れを任天堂が今後してくるというわけではないのですね。

とはいえ、任天堂がまったく関わっていなかったわけでもないので、最終的には似たようなことをやってくるのかと。

特に、収益化絡みは顕著だろう。

企業からすれば収益化、ユーザーからすればどういった時にお金を支払うのか、ということですね。

「Pokemon GO」は基本無料でアイテム課金方式を取ると発表されています。

このアイテム課金方式を取るというところが任天堂らしい。

どこがでしょう？

今のスマートフォンでどうやって稼ぐのかというと、日本では客にギャンブルをやらせて稼ぐガチャ方式が一般的だ。

このガチャ方式によって、日本のスマートフォンに展開しているゲーム会社は多大な利益を得ている。

だけど、任天堂はこの客にギャンブルをやらせる形式をとらないようなことを以前から言っていた。

そこで、何をしたのかというと、アイテム課金という、あまり儲けが少ない方式を選んだ。

儲けが少ないのになぜアイテム課金にするんですか・・・。

一つは、ガチャ方式自体が良いと思っていないからだろう。

先に言ったように、客にギャンブルをやらせて金を巻き上げているだけなので、常識的な考えを持つのであれば、選択肢として取らない手法だ。

もう一つは、日本市場だけでなく、世界市場を見ると、ガチャ課金のようなものは受け入れられていないという実情がある。

このような理由から、世界で売っていこうとしている任天堂としては、以前からガチャ課金に否定的な発言をしていたわけだ。

そして、今回のポケモンの発表も、同じ考えの元、アイテム課金で行くことになったのだろう。

日本のガチャシステムもまた、ガラパゴスなのですね。

今後、DeNAとの協業で出てくる任天堂本体のスマートフォン展開も、基本アイテム課金、それに加えて何か別のサービスがあれば、それを組み合わせるといった形になるのではなかろうか。

収益だけを考えればガチャがベストなんだけどね。

信用やユーザーのことを考えると、ガチャを取るべきではない。

今回の発表が、任天堂の行うスマートフォン展開の一端を見ることが出来た一例なのではなかろうか。