ナナのリテラシー (著:鈴木みそ) 2巻のレビューと一部解説

投稿がありましたので紹介します。

『以前取り上げていたナナのリテラシー2巻が24日に発売されますが、もし購入されたのであればレビューをお願いします。私も購入予定ですが、一応どんな内容か知りたいので。』(投稿:峠のタイサイ)

7月14日『ナナのリテラシー(著:鈴木みそ)の2巻にゲーム業界関連の話が載るらしい』で取り上げましたね。

「ナナのリテラシー 1巻」で描かれていた内容が現実化したということで、8月6日『「ハイスコアガール」でスクウェアエニックスが著作権侵害で家宅捜索を受ける、この事態を予言していた人も』で、漫画の内容と共に再度取り上げています。

読む予定の本の内容を聞いてどうするんだ、というツッコミもあるのだが。

どういう意図で聞いているんでしょうね?

いろいろと怪しい投稿ではあるが、2巻発売の紹介時に取り上げるかもと言ったこともあるので、取り上げてみる。

まずは全体的な流れから紹介しましょう。

ゲーム会社からどうすればいいかの依頼を受けた主人公側の会社が、どうにかするために行動した、というような内容。

規模の小さい会社で、昔ながらのゲームの制作を良しとする経営者側と、アプリ系ゲームなどの開発で利益を上げていく人物とのやり取りなどによって構成されている。

詳細は漫画を読んでもらうとして。

感想はどうでしょうか?

2巻はゲーム関連としてまとまっており、2巻だけ読んでも内容を理解できる。

1巻は電子書籍をテーマにしており、ゲームユーザーが読むと、あまり興味がないかもしれない。

なので、ゲーム関連だけに興味があるのであれば2巻だけでも読んでみてはどうだろうか。

3巻は再び電子書籍関連に移りそうなので、あくまでもこの漫画としてゲームを扱うのは2巻のみとなりそう。

2巻をきっかけにキャラクターに興味が出れば1巻や今後出る3巻を読むのも良いし、そうでないのであれば2巻のみで留めるのも良し。

ただ、ゲーム関連ではあるものの、内容を理解するための対象年齢はやや高めのため、学生などの若い人が読んで理解できるか、納得できるかは疑問。

あくまでも、ある程度ゲーム業界の流れを知っていた方が楽しめるかと。

逆に、この漫画を読んで触れるのも良いですね。

と、こんなところか。

漫画のレビューはネタバレありがほとんどなので、ネタバレ嫌いの身としてはあまりしたくはないんだよね。

というわけで、ここからはレビューというより、作中に出てきた表現の中で気になったものを簡単に解説していけたらと思う。

いろいろ刺激的な言葉が書いてありますね。次の話から取り上げましょう。読みやすいように句読点をこちらで入れています。

『ガラケーのゲームなんてものはね、ゲームじゃない。

田舎もんと情弱のひまつぶしだ』(「ナナのリテラシー 2巻」(著:鈴木みそ)より)

ちょっと、これはひどい言い方なんじゃなんですか・・・。

こんなもんでしょ。

そんなことはないでしょうに・・・。

情弱というのはよくわからないが、田舎者の遊びというのは言いえているな、と思う。

それはどういう意味ででしょうか?

田舎と都会の大きな違いの一つに、周りにある娯楽の量の差が挙げられる。

都会だといろいろな娯楽が存在するため、ガラケーのゲームを面白いと思わない限りする必要はない。

しかし、田舎だと、そもそも娯楽がないので比較対象が少なく、ガラケーのゲームでも面白いと思ってしまう。

同じようなものとしてパチンコやパチスロが挙げられる。

パチンコとパチスロがどうガラケーと関係があるのでしょうか?

田舎でパチンコ屋が出来ると、その地域が壊滅的な被害にあうというのがある。

なぜかというと、田舎では他に娯楽がないため、パチンコ屋が出来るとパチンコにのめり込み、結果として、金銭的に被害を受け、その地域の人が疲弊していく。

今回の例に出たガラケーの言い方を、パチンコ屋と合わせてみたとき、結構似ているな、と。

作中でも「パチンコ屋みたいな商売」という表現がありますね。

もう一つ、取り上げてみましょう。これはネットで画像として取り上げられているシーンでしたので知っている方もいるかと思います。

『ガチャにはまって銭突っ込んでる連中は、もう自分をコントロールすることができない。

ゲームの中での「努力」を放棄する。

ゲームの中の時間を買う。

他人の経験値を現金で買う。

それは「麻薬」と同じだよ。

ゲームの疑似体験の世界なんで見極めは難しいが、脳内麻薬で留めることが大事だ。』(「ナナのリテラシー 2巻」(著:鈴木みそ)より)

ガチャなどにはまっている人も麻薬でしたら、ゲーム中の疑似体験も脳内麻薬で、両方とも麻薬なのですが・・・。

麻薬と脳内麻薬を同じと捉えない方がいい。

特に大きな違いとして、脳内麻薬は自分の体の中で生成され、程度が過ぎると自然と収まり、人体に影響はないのだが、麻薬は薬の成分が無くなるまで人体に影響を与え続けるという点。

ちょっと作中の内容と考え方は変わるのだが、この考えを別の角度で見ていっても似たような解釈ができる。

どういった角度でしょうか?

ガチャなどの仕組みは麻薬である、ということ。

以前法的に問題になったコンプガチャもそうだし、ガラケー、一部スマホアプリなどは、麻薬となる仕組みを取り入れ、課金を強いる。

強いる要素として心理学を利用したさまざまな手法なわけだが、そうした手法を用い、麻薬と同じく影響を与え続ける、という考え方もできる。

このあたりはパチンコ屋などと同じと言え、先の話とも合致するわけだ。

ですが、楽しんでいるのでしたらいいじゃないですか・・・。

本当にその価値があると判断し、その価値に応じたお金を払って楽しんでいるのならね。

実態はそうなっていないものも大量にあるので、そのあたりどうなのかと。

例えば、プレイする前は無料だからと、自分は一銭も払わずプレイするぞ、と思ってプレイしたが、なんだかんだ理由をつけてお金を後から払ったという人がいたとしたら、一回考えた方がいいだろう。

すでにその時点で麻薬を飲んでしまっているかもしれない、ということを。

いろいろと考えさせられますね。

と、いろいろ考えながら読んでも楽しめる。

もちろん、ボケっと読んでもそれなりに楽しめるので、興味があれば読んでみてはどうだろうか。

「ナナのリテラシー 2巻」は9月24日に発売済みです。電子書籍版も用意されていますので興味がありましたら書籍版か電子書籍版かを確認の上、ご覧ください。

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『ナナのリテラシー (著:鈴木みそ) 2巻のレビューと一部解説』へのコメント

でもじゃあパチンコ的でないゲームって何だろう。
ゲーム性の低い射幸心を煽るだけの作業的なものが駄目なのかなとも考えたけど、それだとMMOとかも大抵当てはまりそうだし境界線がよくわからない…。
乗せられるのは癪だけどこの巻だけ読んでみるかなw

それにしても情弱とかって表現は感じ悪いなあ。
作者はさぞ知識が豊富で多彩な娯楽を知っているんでしょうねえ、なんて嫌味の一つも言いたくなる。

本人が楽しいならいいじゃん…っていうのはさすがに頭悪すぎかもしれないけど、突き詰めれば暇つぶしなわけだし、その領分を越える金銭や時間をつぎ込みさえしなければ物は関係ないような気もする。

投稿者 : 匿名

田舎の人は娯楽が少ないからガラケーで満足して遊んでる人が多いとは流石に田舎に住んでる方に失礼
田舎だって据え置きゲームやPCが普通に流通してるから、ガラケーのゲームを面白いとはまる人なんて都会や田舎に住んでるに関わらず個々の問題です
それにとっくに時代は変わりました
ガラケーのゲームなんて既に死滅寸前
唯でさえスマホ持ってるのが当たり前になってるし、携帯でゲームやるほど携帯依存の人がスマホを所持してない訳ないです
そのスマホゲー、一昔前の任天堂DSのゲーム位の物やそれ以上の物も多数あるのが現状です
つまり、現在では「スマホのゲームなんてものはね、ゲームじゃない」って言葉は当てはまりません
低質ながらそれなりにゲームになってるから性質が悪い
個人的にはパズドラとか、艦これとかの低開発費で開発されたゲームを面白いと感じません
が、こういった低質な物に際限なく金をかける層が多くいるから成り立ってしまうのです
個人的な嗜好の違いと言われればそれまでですが
田舎ものだから、情弱だから、ってよりも今の日本人全体が幼稚化してるから、この程度の物で満足してる人多いと思うんですがねぇ
例えば売れるコンテンツは妖怪ウォッチとかディズニーとか子供向けコンテンツばかりで

投稿者 : 匿名

長文です。

>田舎でパチンコ屋が出来ると、その地域が壊滅的な被害にあうというのがある。

被害があった地区とは、どこなのか?
パチンコは、駄目でゲーセンは良いのか?
パチ屋なんかより、大型ショッピングモールの方が、商店街に被害をうけてるよ。
まぁ、何にせよ趣味に没頭するのは、良くない。

ゲーム中の時間を金でかっては、いけないのか?
ネットゲーだと、仕事等で友達同士のプレイ時間に差が出来てしまい、金で買う場合は、悪い事なのか?

改造してレベル上げをしないでプレイするのは?
友人は、ストーリーを楽しみたいので、レベル上げなんて苦痛だから、改造してプレイしている(オフラインゲー)
これも、ゲーム内での努力を放棄している。
(個人的には、個人で楽しむオフラインなら個々の自由だと思うが、そのゲームの感想を語ってほしくない)


ガラケーをやってる人は、田舎の人が多いのか?ってのも疑問で、
一番多いのは、電車での通勤時間にやる人が多い(インが多いのは、7~9時と17~19時)と言われてる。
そして田舎は、時給が安い。
パチ屋に行く老人と違い、若いガラケーユーザーは、収入が少ないだろう。
むしろ都会の人ほど多いんじゃないか?と思う。

そして、パチ屋等のギャンブルとガチャゲーの違いは、
ギャンブルは”取り戻そう!”とハマるパターン。
ガラケーは”○○カードが欲しい”と注ぎ込むパターン。
似てるようで違うもんだよ。

投稿者 : 匿名

ガラケーのゲームは今はゲームもどきで溢れかえってるけど
ガラケー最盛期の頃はアーケードタイトルの移植などがあって携帯ゲーム機状態になってたんですけどね。
どうしてこうなった。状態ですよ、ほんと。

投稿者 : 匿名

俗に言うギャンブル依存性か 例えとしてはあり

投稿者 : 匿名

パチンコマンの言い分は正当化が目的で文字を羅列するからまったく内容がイミフ

投稿者 : 匿名

まこなこの話し鵜呑みにするよりマンガ読んだ方がいいよ。
妙に納得してしまう、鈴木みそは20年以上娯楽業界のタブーに触れたマンガ書いてるよ。
俺たちよりずっと多彩な娯楽知ってると思うわ。

投稿者 : 匿名

ガラケーのゲーム……?
ソーシャル系のゲームの間違いではなく?

投稿者 : 匿名

ディズニーが子供向け、はさすがに見る目が無さすぎる
見ずにイメージだけで言ってるのかもしれなけれど

投稿者 : 匿名

パチンコは公式絵か、公式絵に似ていないとダメな部分はあるが、ソシャゲは漫画通り、pixivとかの自称イラストレーターを格安でとらえて出せる利点があったりする。
趣味で絵をかいてる人がその絵が金になりますよ? なら飛びつくしねぇ。

投稿者 : 匿名

ガラケー云々言う方がいるが、統計的には40%はまだガラケー。高校生は約6割と高いけどね。

モバゲーやグリーのガラケーものもかなり落ちたとはいえ、それなりの収益は上げてるし。

みんなスマホ持ってるは早計だと思いますよ。

投稿者 : 匿名

>>パチンコマンの言い分は正当化が目的で文字を羅列するからまったく内容がイミフ

端的な解説有難う、私上の幾つかのコメントが何を言いたいか全くわからなかったから。

概ね同意、田舎の部分も同意、でも田舎も通販のおかげで
「通販で買える趣味」の充実度は高いと思ってます、娯楽と言う範疇で言えば限界あるけれどね(お店は圧倒的に少ないのだし)

じゃあ田舎者が皆ネットにたけているか?と言うとそんな事有りませんね
そんな人が課金してるんでしょう。
でも普通の田舎の人々は 全く課金せずアプリゲー遊んでる とも思う

投稿者 : 匿名

ソーシャルはパチンコというよりカードゲームだと思うけどな
それらが同じだというならそうなんだろうけど

あとスマホゲーとかは時間がない都会の人もやってると思うよ
ちょっとした休憩時間とかに手軽にできて、同僚なんかと盛り上がりながら時間潰せる
そうやって楽しむうちに時間がないなりにレアだなんだが欲しくなって課金する
スタミナはダダ余りでも結局レアを効率よくてに入れるには課金しないといけないからね
MMOなんかでもよく言うけど、時間のない社会人ほど効率厨になりやすい

スマホゲーにハマる=同僚と盛り上がる、課金=最も効率の良いプレイ
こう考えれば彼らの思考が分かりやすいんじゃないかな

投稿者 : 匿名

>2014年9月29日 13:44
エアプでモノ言うのは痛いだけなんでROMってたほうがいいですよ。
プレイされたうえでその意見だというのであれば見る目がなさすぎるので
もっと「真面目に」ゲームを楽しんでみると見方が変わりますよ。

投稿者 : 匿名

パチンコとゲームじゃ、かける金が圧倒的に違うんだからしゃーない。あと田舎とか郊外って、何もないロードサイドにショッピングセンターとパチンコ屋があるイメージ。やっぱ他にやることないから、ギャンブルやっちゃうんじゃない?

投稿者 : ひでとし

直接肯定するわけじゃないが転勤してガチ田舎で働いてる時は
周りの人がほんとパチンコばかりしててまじびびった
朝はまず昨日のパチンコの話題から入って仕事含めた普通の話
そして仕事終わりのパチンコの話みたいに
もう10年以上前の話だが

投稿者 : 匿名

田舎は、他に娯楽が無いのでパチ屋・スマホゲー
都会は、いろんな娯楽があるから、やらないならば、
都会の方がパチ屋が多いってのは、おかしい。

投稿者 : 匿名

>2014年10月 2日 17:27
あなたがスマホゲーをエアプなのは十分に分かりました
ソーシャルは嫌いですが、スマホのゲームにはそれなりに金をかけて作られた売り切りの面白いものも沢山存在してますよ

投稿者 : 匿名

ガラケー持ってる人が多いって言ってる人がいるけど、それはまだVHSビデオを持ってる人が多いっていうようなもんだよ。
実際調べてみりゃかなりの数が持ってる。でもビデオ買ったりするアクティブなユーザーじゃないのでカウントする必要がないんだよな。
ガラケーも同じで、電話しかしないおじさんおばさんがいくら持ってても仕方ないし、ガラケーは事実上、死んでます。

投稿者 : 匿名

最近、俺もパズドラ系のスマホゲーム遊んでるけど、意外と面白いネ。だんだん時代が変わってきつつあると思うよ。
パズルの連鎖が攻撃力に代わるというシステムは面白いね。運が悪いと全く攻撃できないときがあるし、運しだいだね。

ゲーム作りっていろんな工夫が出来るもんだねぇと。
課金ですけど、課金しなくても進みが遅くなるだけなので
パズルゲーム自体はずっと遊べます。この辺をどう見るかですかね。課金して強いキャラ手に入れてさっさと最終ステージまでいって、それでいいのか?という。強くなってもやること一緒なんですよね。

投稿者 : 匿名