KADOKAWA(角川書店)とドワンゴ経営統合でゲーム業界も被害か、4gamerの買収も？

ゲーム業界にも絡む大きなニュースが入ってきたようだね。

旧角川書店の名前で知られているKADOKAWAと、ニコニコ動画などで知られているドワンゴが経営統合するという話が出てきました。

KADOKAWAは最近になって一度ホールディングス制を止め、1つの巨大企業となったのに、再びホールディングス制になるようで。

いろいろ動きがあって大変ですな。

今回のニュース、どう捉えればよいのでしょうか？

KADOKAWAによるフロムソフトウェアの買収の際にも述べたように、KADOKAWAがやりたいのは海外進出だ。

4月28日『フロムソフトウェアが角川に買収、PS時代の終わりを象徴させる残念な出来事、今後の展開など』で次のように取り上げましたね。

『KADOKAWAはグローバル企業として拡大していく道を選んでいるので、その一つとしてゲーム部門の海外でも通用するタイトルの拡充は急務であった。そのための買収と見てよいだろう。』(『フロムソフトウェアが角川に買収、PS時代の終わりを象徴させる残念な出来事、今後の展開など』より)

今回のドワンゴも海外進出をしたいため、一緒になって海外を目指すのではなかろうか。

単にニコニコ動画を広めるだけでなく、そこにKADOKAWAコンテンツを絡めていくことで、ニコニコ動画の海外進出だけでなく、自社コンテンツも広めていくと。

思惑が一致していることもあり、今回の話はおおむね納得はできる。

ちなみに、ここでいう海外は欧米よりかはアジア圏中心と考えるとよいかと。欧米に対して何もしないわけではないだろうが、まずはアジア制覇を目指していると思われる。 

この経営統合はゲーム関連にどういう影響を及ぼすのでしょうか？

あんまり良い影響を与えないような気がするのだが・・・。

それはどうしてでしょうか？

KADOKAWAにはファミ通のエンターブレイン、電撃系のメディアワークスがあるのだが、つい先日、ある出来事が発表されている。

5月3日『角川擁するファミ通と電撃、4gamer、ニコニコ動画がゲーム情報サービスで協力してやりたいこと、行き着く先はステマか』で取り上げた話ですね。

ニコニコ動画、KADOKAWAのエンターブレインやメディアワークス、そしてネットゲーム媒体の4gamerが会社を作ってサービスを行うとなったが、4gamer以外が今回の経営統合で一つになるわけだ。

そうなってくると、4gamerはどうなんだ、となる。

どうなんですか？

最終的に組み込まれる可能性が高いのではなかろうか。

たぶん、KADOKAWAが買収すると思われる。

そもそも論として、この話は4gamerが買収されること前提で進んでいるかもしれない。

となると、大手ゲームメディアと呼ばれるところがすべてKADOKAWA傘下になり、独占状態になってしまう。

独占状態になると、どうしても競争意識が乏しくなるためサービスが低下していき。

また、先の話にあるようにステマなどのユーザー側にとって好ましくないことをしてくる可能性も高まる。

このような流れになるのであれば、ゲーム業界全体として決して良いことにはならないだろう。

大きくなりすぎると逆に問題が出てしまうわけですね。

そうならないことを願いたいですね。

それにしても、KADOKAWAの経営スピードには驚かされるよ。

株主総会などで説明などを見ていても、早い段階でいろいろと動こうとしているのが見て取れた。

とりわけ電子書籍への取り組みや、海外展開についていろいろやろうとしているのは把握していたので、今回のもそうした流れなのかと思うと納得はいく。

もっとも、海外展開もそうなのだが、ニコニコ動画に関しては国内でも十分な認知度が出てきているので、日本国内における影響も大きくなる。その過程で変なことにならなければよいが。

良い方向に動くことを期待したいですね。

どうでもいい話だが、フロムソフトウェアの件も含め、こんな大きな動きがあるとは思っても見なかったので、今年の株主総会はいいやと思って株を買ってなかったりするんだよね。

なんという役立たず・・・。

まあ、だれかしたらネットで内容を報告するだろうから、それを見ればいいかな、と。

すでに久夛良木健もいないし。

ほんと、今回に関しては惜しいことをしたと後悔。