「プレイステーション ナウ」クラウドゲーム普及はソニーの終わりの始まり

投稿がありましたので紹介します。

『この記事に対しての感想をお願いします。』(投稿より)

どの記事だよ・・・。

投稿に掲載されたURLがありまして、その先の内容についてということです。

内容を簡単に説明しますと、「プレイステーション ナウ」によって将来的にソニーはゲーム機事業から撤退するのでは、という主旨です。

そういう可能性は当然ある。

というよりかは、将来的にゲーム機というものの必要性があるのか、ということが前提としてあるので。

必要ないとなれば、当然ゲーム機事業から撤退となる。

なぜ必要なくなるのですか?

無いとゲームができないじゃないですか。

そのゲーム機がなくてもゲームができるという状態にする仕組みの一つがクラウドゲームサービスなわけだから。

そのサービスを「プレイステーション ナウ(PlayStation Now)」という名称で行うので、ゲーム機事業から撤退か、という意見が出てきたのだろう。

どうでもいいが・・・。

な、何か気にある点でも!?

「PlayStation Now」って「PlayStation No w(プレイステーション ノーw)」に見えるよな。

面白くもなんともないのですが・・・。

では、ソニーはゲーム機事業撤退ということでよいのでしょうか?

それは一概に言えない。

クラウドを用いたゲームサービスはさまざまな面でメリットもあるので、積極的にやっていくべき分野ではある。

しかし、現状、どうしてもネット回線の都合上、据置ゲーム機などの手元にゲーム機を置いて遊ぶのと比べてデメリットも発生する。それが遅延などであるわけだが、そうしたものがある以上、全部が全部、クラウドゲームとして提供できるかという疑問がある。

また、クラウドゲームに移行することは、逆にソニーがゲーム分野でさらなる低迷を続ける要因ともなりうる。

なんでですか。最先端の技術を持ちいて先を行こうとしているのに、低迷するんですか・・・。

ゲーム機販売ビジネスとクラウドによるゲームサービス提供の大きな違いは、ゲーム機を買ってもらうかどうか、という点にある。

ゲーム機を買うというハードルはユーザー側からしたらものすごく高く、また、メーカー側も生産体制や流通体制などを整えるのに苦労を強いられる。なので、リスクも高いことから新規参入が極端に少ない分野だ。

これだけ世界的に多くの人が楽しむものにもかかわらず、任天堂、マイクロソフト、ソニーの3社しか事実上存在していないのがその顕著な例。

実際はいくつか新規のゲーム機らしいものが出ていますが、規模があまりにも違いすぎます。

逆に、クラウドゲームの場合は、ユーザーにゲーム機を買ってもらう必要がないわけだ。

それはつまり、メーカー側もユーザーにゲーム機を買ってもらうためのコストをかけずに済むということ。

単にゲーム機の生産の問題だけでなく、流通などへの手当ても必要だったゲーム機販売ビジネスと異なり、ネットにつながっている機器さえあれば、それだけでクラウドゲームサービスを提供できる。

ネットにつながっている機器は言うまでもなく、独自で売る必要のない機器のため、メーカー側がすべき点といえばクラウドゲームサービスのシステム開発くらいでサービスが開始できる。

どのメーカーでも新規に参入しやすいというとこですね。

そして、その新規に参入するメーカーにアップルやグーグルなどが入り込んでくると、今までゲーム業界では3位以内に入っていたソニーが4位以下になる可能性が出てくる。

こうなってくると、競争が激しすぎて今まで以上に厳しい状態になっていく。

今後も一生涯ゲーム機というものが存在し続けるかは別として、ゲーム機では3位以内に確実に入ることができる状況から、巨大企業が積極的に乗り出すクラウドゲーム事業に邁進することは、企業として終わりに向かっていく選択になりかねない。

ですが、今までのプレイステーションで発売されたゲームの数を考えると、そうしたゲームができるようになると思われる「PlayStation Now」は他と比べて魅力的に感じると思いますがどうでしょうか?

その点に関して一言いうと、人はそんなに昔のゲームをやりたいのか、という疑問がある。

また、昔のゲームをやりたいと思っていても、やりたいゲームはマイナーなゲームではなく、有名なゲームの過去作品だろう。

有名なゲームの過去作品があるのはゲーム機にゲームを発売し続けてきた日本のメーカーくらいなものだ。

その日本のメーカーでもマリオであったり、ドラクエであったりFFであたりと、ごくごく限られたタイトルに過ぎない。

いうまでもなくマリオは任天堂のゲームだし、ドラクエは最近ではスマホアプリとして登場して1作目か8作目までプレイできる。最新作のドラゴンクエスト10に関していえばクラウドゲームサービスとしてNTTと組んで独自に配信を開始している。

今後、他のメーカーも独自で展開していくかもしれない。

そうなったとき、「PlayStation Now」に価値が出るのかどうかがポイントとなる。

そうした独自展開ができるのも、クラウドゲームサービスを行うための費用が少ないからということにつながるわけですね。

実はこの現象はすでに起きている。

本当ですか・・・。

PS Vitaの発売に絡めて「プレイステーション モバイル」というサービスが開始されている。PS Vitaだけでなく、スマートフォンやタブレット端末でも利用できるのだが、ゲームがほとんど集まっていない状況だ。

アップルのitunes経由やグーグルのGoogle Playには大量にゲームも集まっているにもかかわらずね。

ソニーとしてはゲーム機としてゲームをするための配信システムとして「プレイステーション モバイル」を始めたのだろうが、結果はご覧の有様。

別に「プレイステーション モバイル」経由でなくても他の利用者が多いサービスを使えばいいじゃないか、というメーカー側の考えが手に取るようにわかるだろう。

こうした状況が、世の中クラウドゲームサービスが当たり前になってくると起こりうる。

クラウドゲームシステムを用いた「プレイステーション ナウ」は時代の先を行っていますが、それがソニーにとって良いかどうかは別ですね。

システム自体は魅力的なんだけどね。

クラウドゲームサービスに傾注してしまうと、こうした問題が出てくる。なので、ゲーム機としての販売もしつつ、クラウドゲームサービスも展開するのが一番良い形だろう。それが未来で許されるかどうかは別だが。

今後、機会があればなぜクラウドゲームサービスが魅力的なのかも含めて、取り上げていけたらと思う。

直近、直後の話題

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『「プレイステーション ナウ」クラウドゲーム普及はソニーの終わりの始まり』へのコメント

PS4が発売されたばかりで好調なのに撤退とかどこまで先の未来のことを言ってるんだよと言いたいw
そんな先の話だったらマイクロソフトも任天堂もゲーム事業やってるか怪しいもんだがw

投稿者 : 匿名

将来クラウドが主流になったとしてもそれは「ゲーム機」がネットやTVの中に入ってしまっただけで「ゲーム機事業撤退」とは違うでしょうね
(元々そういう方向に行くのが久多良木構想だった訳ですし)

おそらく将来的には「ハード」と呼べるのは今のコンソールタイプではなく、コントローラーとナスネのような物になるのではないかと予想します
そしてサービス自体はネットの中で行われるだろうと

でもパケがなくなるのはさびしいので出来ればコントローラーあたりにVitaソフトのスロットが欲しいですね

投稿者 : だめお

質問がソニー寄りの人からばかりなのは気のせいだろうか

投稿者 : 匿名

将来的にゲーム機というものの必要性があるのか、という考えでPlayStation Nowがあるなら、Xperia PLAYやPSPgoを作ったソニーらしいやりかたですね。
 ただ、クラウドゲームが普及しゲーム機が不要になる時代について考えるのであれば、MSや任天堂がどうするか考えていただきたいですね。
 特に、MSはwindowsアプリがあるのでともかく、任天堂についてはゲーム機ありきの展開のみなので、是非ともご意見を見てみたいです。

投稿者 : 匿名

ソニーが主導でビジネスをやって上手く行った試しがないからなぁ
音楽配信に電子書籍に全部海外の会社に木っ端微塵にされている現実
使い勝手が悪いくせに高いという最悪のサービスで正気を疑うレベル
ゲームコンテンツでSteamに敵うとはとても思えないし
大人しく据置きだけやってればいいのにと思う

投稿者 : 匿名

ソニーっていうか、ソニーがそうなる可能性は否定しませんけど、GoogleやAppleがプラットフォーム完全に握ったら任天堂も単なるソフトハウスに落ちるのは同じですよね。

投稿者 : 匿名

すげえ 海外では絶賛のポジティブなニュースをここまで
ネガティブな記事として改変できるその筆力に脱帽です

投稿者 : 匿名

単なるソフトハウスに落ちても日本のソフト売上1/5を抑えて
世界でもトップクラスの一角である任天堂の影響力は極めて強いだろうけどね
ハードしか売るものがないソニーとは違ってな

投稿者 : 匿名

パソコンの多くがDOS/V仕様に収斂された用に
ゲーム機規格も収斂されてしまえば、独自ハード開発のメリットが無くなる提案が昔からあったが、
現時点でもマンマシンインターフェースの互換性が収斂し切れていないので、
5年後や10年後20年後の兆候としての話。

投稿者 : 匿名

実際にクラウドゲームを遊んだ人によると、アクション系は3Dのゲームより、2Dのゲームの方がラグの影響が大きいとの事。
スペランカーをラグありでプレイする事を想像すれば理解し易いかと。
ソニーは失敗も多いが、ゲーム機を使った新しい取り組みを積極的に行う姿勢は、評価して良いのでは。
本体ギミックに関しては任天堂だけど、こういった物はソニーやMSが大概先行していますよね。
任天堂は最初は批判して、後でやり始めるパターン。
先行するのが良いのか、問題点が分かった後に参入した方が良いのかは結果論になってしまうけど、これも競争があってこそ。
3社ともに頑張って欲しいですね。

投稿者 : 匿名

ソニーはホームサーバーを新たな事業にしたいのでは?
若干記事の内容がズレている気がします
ただホームサーバー事業も難しいでしょうね…
何か最近の企業は日経の言う「イノベーションを起こす」病を患っているように見えてなりません
ソニーも任天堂もMSも
ソニーはかつて松下幸之助が「うちは東京にソニーという研究所がある」と言ったように、今は世界のライバルが避ける実験的なハイリスクな事業に突っ込んでいるような感じです
VITAなどはクラウドを活用した実験機なんでしょうが、発売当初スマホのハイエンド機以上のスペックで低価格なら普通に堅実にスマホとして発売していたほうが利益になっていたと思いますね

投稿者 : 匿名

Appleは任天堂以上に規制が厳しいのにゲームプラットフォーマーになりようがないでしょ?

投稿者 : 匿名

よく読んだらホームサーバーじゃなくてハード無しのクラウドのサービスでした…
どうなるでしょうか…
どんどんゲーム業界がユーザーから離れていってるような…

投稿者 : 匿名

>どんどんゲーム業界がユーザーから離れていってるような…

いや、別に離れて行ってる訳ではないでしょ?
まあ「ハードオタ」の好みからは確かに離れつつあるし、個人的にもさびしい気はしてますけどね

投稿者 : だめお

いくつか指摘を
PlayStation Mobileは仮想マシンで言ってみれば異機種間で動くエミュレータみたいなもの

PlayStation Nowは一つのゲームのASPで新しい異機種間で動く新しいハードみたいなもの

Google PlayやitunesはPlayStation Storeでの機種対応ソフトDL販売みたいなもの

出来る事の範囲もビジネスモデルも全く違う物で同一視するのは間違ってますよ

投稿者 : 匿名

失礼、先ほどの投稿で訂正です

誤:PlayStation Nowは一つのゲームのASPで新しい異機種間で動く新しいハードみたいなもの

正:PlayStation Nowは一つのゲームのASPで異機種間で動く新しいハードみたいなもの

投稿者 : 匿名

もう完璧未来の話だな。
ゲームの在り方自体の話だから、ソニーや任天堂がどうとかじゃなくて、もっと全体的な話だよな。携帯機はどうなるのかな?スマホに食われるんかね。

投稿者 : 匿名

一部の連中が、ゲーム「ハード機」事業撤退とゲーム事業撤退をミスリードして広めてるんだよね…
ゲーマーとしては、完全にハードをネットに溶かすのか並列運用で進むのかは気になる所。

携帯ゲーム機とスマホipadの区分が付かない時代が来るだろうけど、PSXみたいな「上層部の無理解」だけは避けて欲しい。

投稿者 : 匿名

システムを生かしたゲームが作れるかというハナシですね。
画期的なボードゲームを生み出すべく注力するとか、そういう思い切りがあればクラウドは大きな魅力になり得ます。

投稿者 : 児斗玉文章

クラウドなら簡単に参入出来るというのがそもそも間違い
サーバー施設整備もシステム開発も莫大なお金がかかる
今回のソニーのように、旧世代ソフトを実行可能なクラウドシステムなら比較的安価に構築出来るだろうが、クラウドゲームが当たり前になるということは最新ゲームさえクラウドが出来るようになっている必要があるということ

参入リスクは今まで以上に高くなってくる可能性すらある

投稿者 : 匿名

クラウド使って現代版NEOGEOは作れないのかな。
駄菓子屋で3種類くらいから選択して遊べたが、
同様のことをPS4ネットワークでできないかということだ。
物理メディアとDL販売で稼ぐ一方、店頭営業でも稼げないだろうか。
スコアランキングなどを共有するのはもちろん、
最新のPS4ゲーム宣伝&体験の場になるんじゃなかろうか。
業態としてはカラオケ配信みたいなもので、筐体内部に
PS4互換ハードが鎮座するわけだが…。

投稿者 : 匿名

他でも参入可能となるとソニーというかSCEのアドバンテージは先行している点しかない。
それ自体は大きいものだけれど自社でソフト面での独占可能な資産を育ておらず
OSをグーグル、apple、MSにおさえられてるので相当厳しいことになる。
任天堂は規模は小さくなるけど自社タイトルが厚いので
コンテンツホルダーからも相当優遇されたうえで存続可能だよ。

投稿者 : 匿名

ハードからソフトへ、独占(自社供給)からライセンス(互換機)へ。

PS1の時代から主張していた通りジャン?

投稿者 : 匿名