Specと性能の違い、ゲーム機に求められる性能とは

6月4日『Xbox Oneは低性能でファミリー向き、というレッテルを張りたい人』で、PS4の性能は明らかではないのに比較対象のXbox Oneを低性能というのはおかしい、という話をした。

その反応としてのコメントを見ていると、いったいどういうことか、と。そういう思いがあったので、少しだけ取り上げてみようと思う。

どういうことかもなにも、PS4の性能は発表されていたというコメントじゃないですか・・・。

性能は発表されていないんだよ。

だから、すでに発表されていると言っているでしょ!

どうも勘違いしている人が多いようなのだが、性能とSpecは別の意味だからね。

性能は性能だが、Specは日本語に直すと仕様とか仕様書とかの意味になる。意味が違うもののため、オフィシャルサイトにSpecが列記してあっても、それは性能とはならない。

では、性能とはどういったことを指すのですか?

物によっていろいろと意味合いが異なるので一概に言えない。

一つテレビで例を出すと、例えばSpecはカタログなどに記載されているHD画質であったりHDMI端子の数であったりといったものだ。

性能は、例えばテレビをつけたときに何秒で画面が表示されるかであったり、テレビを斜めから見たときでもきれいに表示さえるかなど、数値などで表されるもの以外も含めた能力を指すと考えてもらいたい。

このように考えたとき、PS4はSpecは発表されているものの、実際に動いているものを見たわけでもないし、ある程度の姿が見えてきたXbox Oneと比べることは果たしてできるのだろうか。

このような意味合いで、PS4の性能は明らかではないといったわけだ。

では、Specがあるから発表済みだという意見は誤りだということですか?

誤りなんだけど、どうもSpecを性能という意味合いでとらえる風潮があるようで。しかも、その時は英語のSpecではなく、カタカナのスペックと書くような和製英語として存在しているようだ。

そして、オフィシャルサイトでは本来Specであるものを、カタカナでスペックと書いてあり。こうしたことから、PS4の性能は明らかだ、というコメントにも理解できないでもない。

一概には言えないというわけですね。

ホント、ニホンゴムズカシイネ。

何人ですか、あなたは・・・。

さて、この言葉の意味だけを取り上げるのもなんなので、ゲーム機で必要な性能とはなんなのだろうか、ということを取り上げておこう。

まず、Specが高いからといってよいゲーム機でないことは、多くの人が知っているところだ。

それでも、ある一定のレベルの性能はどこもあるのだろう。

では、何がゲーム機の性能を分けるのか。

なんでしょうか?

たぶん、ソフトなんだろう、と。

当たり前の結論ですね・・・。

ただ、ここで言うソフトは、ゲームソフトだけではない。

最終的にゲーム機はゲームソフトで価値が決まるものの、昨今ではさまざまなことをゲーム機でもできるようにしていることから、ゲームソフトだけでなく、システム面でのソフトも重要になってくる。

それこそ、画面の切り替えに1分も待たされてはかなわないわけだ。そういったことが無いようなシステムであるのは大前提になる。

他にも、Xbox Oneはキネクト(Kinect)で操作ができることから、その周辺の動作がストレスなくできるか、ということも重要になる。すでに発表会で動作などを紹介しているものの、あの映像が本当にリアルタイムでやっているかどうかがわからないため、Xbox Oneに関しても今後の追加情報を見たうえで、性能を判断する必要がある。

PS4に関しては、先ほど述べたように、まだ性能に関して明らかになっていないので、E3 2013での情報を待つ必要がある。

Windows用ソフトでベンチマークソフトを動かすのと異なり、ゲーム機では何がどのようにできるのかが重要となる。大元となるソフト自体がゲーム機ごとに異なるため、単にSpecの高低でのみ決まるように思えてしまうが、実はそうではない、と。この点を強調しておきたい。

いずれにしろ、ある程度の概要はE3 2013で発表されるだろうから、その情報を見つつ、あとは実際の障り心地など、プレイして各自で良し悪しを判断していただけたらと。

日本時間で6月11日1時30分のマイクロソフトから順次情報が出てきますね。その後、10時からソニーが、23時から任天堂がニンテンドーダイレクトを公開します。

そうした時間に合わせて睡眠時間調整をしてきたのだが、最近は録画放送もすぐに行うなどしているので、無理にリアルタイムで見る必要もなくなっているよな。

今年のE3 2013が既存のゲーム業界では最後の花火となるだろうし、来年以降は朝に起きて見るようにするかな。

直近、直後の話題

1つ過去の話題:DQ10、チームまこなこの追加加入者受付など、ソロプレイヤー向けチーム
1つ新しい話題:E3 2013、Xbox Oneのプレスカンファレンスを終えた感想

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『Specと性能の違い、ゲーム機に求められる性能とは』へのコメント

どうして「私が間違ってました、ごめんなさい」と言えないんですか?

投稿者 : 匿名

うーん悪いけど言葉遊びして誤魔化しているようにしか見えないな・・・
その理屈ならXboxoneも性能を正式に発表してないことになるよね
なのに以前の記事では「PS4の性能ってまだ正式に発表されているわけではないんだよね。」
「そうした未知のものとの比較で低性能っていうこと自体に違和感を感じる。」と言ってること自体がおかしくなるよ

まあそれはともかくとしても
E3に関しての記事ではソニーだからMSだから任天堂だからと差別したりえこひいきしたりと偏見を持たずに
昔のまこなこのように客観的に物事を観てもらって今度こそ先見の明を発揮してもらいたいですね

あととりあえず6年前と考え方が違う事の説明に関してはE3が落ち着くまで待ってます

投稿者 : 匿名

性能とSpecの違い。なるほど。その通りですね。
OSのユーザーインターフェイスとかは、実機で見ないと、はっきりした事は分からないですからね。
WiiUのタブコンは、実際に遅延のない動作を見せてくれていますし。これは本当にすばらしい。
MSはキネクトでの操作と、TVとの親和性を見せてくれるでしょう。個人的には、TVのコンテンツと連動したゲーム等の、新たな遊びか産まれるのではと思っています。
では、ソニーはどうか。何を目指しているのか。ここに誤解が多い様なのが気になります。
ソニー自身は今回、高画質とか、ハイエンドとかを謳っていないんです。GDCで五つのコンセプトが語られています。
私なりに簡単にまとめると、据え置き機に存在する(ユーザーや開発者から見た)高い敷居を低くする事、が一番のコンセプトの様なんですね。そのための開発のし易さだったり、リモートだったり、シェア機能だったり。アーキテクチャを見ても、実際にそういった方向を目指している事が分かります。
ただ、実機でそれがどれだけ実現できているか。そこに注目したいと思っています。

投稿者 : hachi

正直PS3のストアを見るとちょっと不安には思う

投稿者 : 匿名

ハードの優劣はスペックのみでは決まらない?
はい、分かってますよ、皆ね。

その上で言っているんだろう、PS4のほうが優れている、と。
それもまこなこ自身がレッテルを貼ろうとしている「ソニー信者」ではなく、「箱信者」が、だ。

一番分かってないのはまこなこ自身だよね、毎度のこと。

投稿者 : 匿名

視野角も知らないのか…

投稿者 : 匿名

>>それこそ、画面の切り替えに1分も待たされてはかなわないわけだ。そういったことが無いようなシステムであるのは大前提になる。

それってどこのWiiU?

PS4はVITAのように動く
つか、設計者のサニーがPS4とVITAで何を目指したか知らないの?知ってて、無視なの?

投稿者 : 匿名

英語表記でもカタカナ表記でもどっちでもいいじゃん。
意味が伝わればどうでもいいです。ドヤ顔で言うことではない。

そういえばWiiUが最適化して、スムーズに動くようになりましたね。以前に比べてですが。

求められる性能=高いスペックでなおかつ快適に動くように最適化されたものでよくないでしょうか。
スペックが高いだけでいいゲーム機にはなりませんが、必要条件であるのは間違いないですよね。

WiiUにロンチを出すのは性能が低すぎて大変といわれており、PS3は性能はいいけど構造が複雑で開発が大変といわれた。
Vitaは開発がしやすいと聞きます。PS4もしやすいといいですね。

進化をやめたら存在する価値はないのですよ。
発想だけでゲームが進化するならば、新型ハードなんて誰も作りません。周辺機器を作るはずです。
ハードの性能が上がれば開発費がかさむし、使いこなせる優秀なスタッフがはたしてどれだけいるのかとおっしゃいましたが・・

低性能のハードに、ぎりぎりのラインまで高い品質で圧縮できる技術を持ったスタッフがはたしてどれだけいるでしょうか?

どちらにしても苦労するのは同じなのだからスペックが高い(高いって間違った表現?)のは良いことだと思います。

別に映像が綺麗になったから進化したーなんて言うつもりはありませんが、映像が進化してないのに進化したなんていうのもおかしな話だと思います。

専門家でも評論家でもないのでよくわかりませんけど。

投稿者 : 匿名

さすがに苦しいのでは

投稿者 : 匿名

これはさすがにちょっと…

>性能は、例えばテレビをつけたときに何秒で画面が表示されるかであったり、テレビを斜めから見たときでもきれいに表示さえるかなど、数値などで表されるもの以外も含めた能力を指すと考えてもらいたい。

起動まで~秒。
有効視覚~度。
普通に数値で表せれると思いますが?

ここで言っている性能は“使用感”のことですか?
「マリオを動かしているだけで楽しい。満点!」
「ゲームをしているだけで楽しい。高性能!」
余計わからなくなっています。

投稿者 : 匿名

恥ずかしいですよ。1.84 TFLOPSというのは演算性能。これは性能です。
そう、性能はもうとっくに公開されているのです。
恥の上塗りでしたね・・・。

投稿者 : 匿名

うーん、「性能」と「機能」を取り違えてませんか?
工業的(当然ゲームハードウェアも含みます)にいうと、
「性能」は具体的な指標として数値化できるもの。
「機能」は性質や役割など直接数値化できないものです。

つまり、いわゆる「カタログスペック」が「性能」です。
なお、例に挙げられている「起動時間」や「視野角」も
数値化できるので確かに「性能」です。
「カタログスペック」に含まれることもありますからね。

そして、現状で判断できないのは「機能」ですね。
周辺デバイスやソフトウェア(ゲーム機自体のインターフェース含む)が
公開されていない状況では判断しようがありません。

つまりは、現状でも「性能」の比較は可能ですよ。

そして、XBOX360とPS3の比較でも分かるように(特にメモリ容量)
「性能差」が「機能差」の大きな要因となることも多々あります。
(メモリ容量に関しては、知り合いのゲーム開発者も苦労していました。PS3ではデチューンしないといけない為)

投稿者 : 通りすがりのエンジニア

性能の話の流れの中に
CPUやらメモリやらCellの話をしているからそういう話になったのに
なぜ急に「性能とは画面の表示速度のことだったんだ!(例え)」になるのでしょう・・・
勘違いもなにも 文章を読み取ったらCPUやメモリの話になるのはごく自然の流れだと思うのですが

投稿者 : 匿名

どんなにPS4やXBOXONEの性能が凄くても、日本市場を回復させる起爆剤にはならないと思うよ。いっそのこと、家庭用ゲームにもガチャ商法を導入すれば?と思うくらいだ。

XBOXONEに至っては、マイクロソフト自体がもう日本に注力しない気がするわ。XBOX,XBOX360でもう懲りた。せいぜい一部のマニア向けハードに留まるでしょ

投稿者 : 匿名

まあなんだ
リメンバーNGPってところかな
実際の性能なんて発売されなきゃわからないのかもしれないな

投稿者 : 匿名

両機種とも現在進行形で仕様が二転三転してるから、いま中身をどうこう議論しても空回りだよ。

投稿者 : 匿名

まあ、どこにでも木を見て森を見ずな人はいるから、仕方ない。
1を見て10を知る事が出来る人も中にはいるだろうけれど、大半の人は、1を見て10を知ったつもりになっているだけだからね。
この機会にそれを自覚できれば良いのに。

投稿者 : 匿名