個人を装うブログがメーカーの営業妨害？角川とかソニーとかが絡む？

2010年8月17日：個人を装うブログがメーカーの営業妨害？角川とかソニーとかが絡む？
	なんですか、これは？
	実は私もよくわからん。
	よくわからないなら言わなければいいのに...。
	twitterでこんな感じの話をしていた人がいたので、ちょっと取り上げてみようかと。
	このことですね。『しかし、今回の角川とソニーの件...まだ事実だって判明してる訳じゃねーけど「～かもしれないよ～」って取り上げてるブログが少ないなぁ...まこなこもスルー決めてるっぽいし』(twitterより)
	スルーもなにも、投稿くれないと知らないで終わることが多いので。投稿はいつでも受付中なので、何かあれば投稿を。
	で、これはどういった話なのでしょうか？
	なんでも、個人ブログと思われていたところが企業が運営していて、そのブログではゲームメーカー等にとって好ましくない内容を掲載し続けているという話だ。そうした中で、間違ってエントリーしたと思われるものがネットでのマーケティング会社で、その関係者にはアスキー系の人がいるそうで。アスキー系は角川グループの一つ。そして角川グループにはソニー系の人材が多く入っているので、結果、角川とソニーが個人ブログを装って他のメーカーに対する妨害工作をネット上で行っているという話になったようだ。
	えっと、何を言っているのでしょうか...。
	すまん。私も何を言っているのかよくわからん。なんか、話が飛躍しすぎているように思うかもしれないが、本当にこんな論調で話が進んでいるようで...。
	......。
	あんまり陰謀論とか述べるのは良くないので、事実関係だけ伝えていこう。まず、ライブドアブログについて。ライブドアブログには、俗に言う掲示版コピー系のブログが多々ある。そのブログなどで掲載されている広告コードのIDが一部同じということで、これらのブログはすべて関連性があると思われているようだ。これらはネットマーケティング会社がすべて取り仕切って、好ましくない内容を掲載しているのではという話になっている。
	そんなことあるのですかね？
	無いわな。
	そうですか...。
	広告コードのIDが同じなのは、たぶんライブドアのコードなのだと思う。ライブドアブログを使った事ないからわからないけど、無料のブログシステムを使う時には広告を自動的に付けられるということがあるので、そうしたものじゃないかと。また、場合によっては、ライブドアからいくらかブログ運営者に支払われるかもしれないが、それはライブドアとブログ運営者との問題であって、だからといってすべてのブログが同じ会社の元に集って何かをやっているというのはお門違いだ。
	ネットマーケティング会社の陰謀ではないというわけですね。
	もしかしたら、一部のブログはそうした中にあるかもしれないが、広告IDが同じだから全部がそうだというわけではない。
	他には何かありますか？
	関係者をいろいろと手繰っていくとソニーや角川の人材に行きつくので、今回の問題もこの両社が主導しているという話もあるが、そんなに暇じゃないだろ。
	......。
	ただ...。
	何かあるのですか？
	この2社は共に工作がうまい会社なので、そうしたところから今回のような不信感が生まれてしまうのは仕方のないことだとは思う。
	工作とは？
	主に広告面での工作。マーケティング手法と言い換えてもいい。専門的な言葉ではステルスマーケティングと言われている。どこまでをステルスマーケティングとするかにもよるけど、ソニーはいろいろとやっていますな。
	具体的には？
	日本での話ではないけど、海外で人通りの多いところで通行人に写真を撮ってもらう。そして、撮り終わった後に、これいいカメラでしょ、という感じでアピールするというもの。メーカーの人間としてではなく、あくまで一個人を装って、その良さをアピールする。人通りが多いので、周りの人もそれを目にかけるということもあるし、当然、写真を撮ってくれた人にも宣伝していることになる。こうしたメーカーの人間であると名乗らずにセールスすることをステルスマーケティングという。
	角川はどうですか？
	角川はステルスマーケティングと言っていいのかは別として「涼宮ハルヒの憂鬱」や「時をかける少女」でいろいろとやっているという話がある。こっちはまた別の動きと見ることもできるので、また別の機会にでも話す。
	こうした動きを良しとする人もいますが、逆に騙されたと思う人もいるようですね。
	そのため、こうした行為に対して嫌悪感を持つ人が多い。たぶん、今回、角川とソニーの名前が出てきているのも、そうした行為に対する嫌悪感を持っていた人が、積極的にこの2社の名前を出しているのではと思う。
	なるほど。
	それにしても疲れるな、こういう話は。
	では、落ち着くためにもハイボールでも。
	......。
	最後に、今回の話の大元の個人ブログについてはどうでしょうか。意味不明なエントリーによって、今回の話が広がったようですが。
	まず、個人かどうかという問題がある。
	企業のブログということですか？
	いや、一人でやっているのか、複数人でやっているのか、ということ。たとえば、記事は一人で書いているけど、コメントなどの管理は別の人にお願いしているとか。エントリーは人にやってもらっているとか。そうした可能性もあるので、今回の意味不明なエントリーを行ったのが誰か、わからない。
	ですが、関係している誰かというのは確かなのですよね？
	それはそうだろ。ログインID等を人に使われたとかでない限りね。想像の範囲内だけど、誰かしらが仕事のブログでやるべきエントリーを、間違って個人ブログの方にアップロードしてしまった、というところじゃないか？複数のブログを運営していると、こうした間違いがあってもおかしくない。もし、本人がやっていたのであれば、本人はその会社の関係者であるだろうし、複数人のうちの誰かであれば、誰かしらがその会社の関係者となる。
	では、その会社そのものが、個人ブログと偽って運営しているわけではないのですよね。
	それはわからない。会社として運営しているかもしれないし、そうでないかもしれない。それは当人でないとわからないよ。ただ、関係者が個人として運営している可能性もあるし、会社として運営しているかもしれない。どちらかであることは確かでは。
	同じ内容がtwitterでもつぶやかれたという話もありますが。
	それは自動的につぶやくようになっているんだよ。そういう仕組みもあるから。ブログの内容のタイトル部分とURLをtwitterで自動的につぶやくようにね。なので、twitterの方はブログに掲載されたため、自動的に勝手にアップされただけ。このため、ブログに載せた人が誰であるかということ考えればよいのでは。
	今回はこれくらいでしょうか？
	こんなもんでいいだろう。強引にすべてをくっつけようとする人がいるようだけど、ほとんどが別々に動いている話だし。単に個人ブログと思わしきところが変なエントリーをして、そのエントリーはどこかの会社が関係していたものというくらいの話でしかないよ。
	そうですか。
	今回は取り上げる予定はなかったけど、前々からブログマーケティング関係で述べておきたいことがあったので、後日取り上げようかと。今回は、そのおまけみたいなものと捉えていただけたらと。