E3 2010を総括

2010年6月16日:E3 2010を総括
E3 2010の各ハードメーカーの発表会が終わったので、簡単にまとめてみようと思う。
今年のE3はどうでしたか?
先に見方について説明しておく必要があるだろう。
見方、ですか?
日本人として見るのか、北米を中心にした日本以外の目線で見るのか。これによって、今回の発表会の評価は大きく変わってしまう。E3自体は北米で行われていることもあり、発表会の内容は英語圏寄りになってしまう。この点を踏まえて考えていく必要がある。
では、さっそくチェックしていきましょう。まず、良かったところはどこでしょうか?
任天堂だよな。これは誰に聞いてもそう答えるだろう。
やはり、新型ハード「ニンテンドー3DS」の発売が影響していますね。
もちろん「ニンテンドー3DS」の影響は大きい。しかし、それ以外にも魅力的な内容が盛りだくさんだった。特に、昔からゲームをプレイしている人からすると、長いこと姿を見せることのなかった作品の新作が連続で登場するなど、見ているだけで楽しめた発表であった。
昔の作品ではありますが、「大乱闘スマッシュブラザーズ」シリーズなどに搭乗していたキャラクターなどもいますので、いい形での再登場と言えますね。
発表の構成も良かったように思う。1時間30分の間にいろいろと詰め込んでいたしね。凝縮された1時間30分だ。また、日本人からしても注目内容が多く。特にニンテンドー3DS関係では日本人が好みそうなタイトルの新作などが数多く発表され、注目を集めた。単に日本人だけが好みかというとそうでもなく、日本人以外にも楽しめるタイトルも多かったのも特徴的だ。
会場でもほとんどのタイトルで歓声が聞こえました。
そして最後に、「ニンテンドー3DS」を直接触れるように多くのデモ機を用意し、実際に触ってもらったという点。携帯ゲーム機だからこそできる演出だが、やはり直接見ないとわからないということが大きく関係する。触ってもらえれば評価は高くなるだろうという任天堂の自身の表れともいえる。
任天堂の高評価はわかりました。では次はソニーコンピュータエンタテインメントとマイクロソフト、どちらが良いと思われますか?
もちろんソニーコンピュータエンタテインメントだ。日本人からすると詰らなく感じたかもしれないが、それはマイクロソフトも同様だ。ならば、日本人以外の評価がどうなのかがポイントとなる。その点、ソニーコンピュータエンタテインメントの方が新規タイトルを多く発表しており、またそれらのタイトルに対する期待度の高さもあり、評価が高くなる。
ところどころで歓声が大きかったように思います。
また、「プレイステーションムーブ」などのモーションコントローラもマイクロソフトより早く発売されるという発表も好印象。さらに、3Dゲームなどの別の要素も発表されたことも大きい。いずれもゲームとの絡みがどこまでのものとなるのかが未知数のため、手放しで褒めることはできないものの、何もないよりかは良かっただろう。
最後はマイクロソフトとなりますが...。
これは事前の期待が大きかったことによる落差も影響しているが...。どうもね...。
どういったところが良くなかったのですか?
新しい情報がほとんどなかったという点。「キネクト」はすでに1年前に物自体は発表されていたこともあり、単にその詳細を伝えるだけではインパクトが薄い。では、何か別にあったかというと...。これと言ってないよな。
薄型のXbox360はどうでしょうか?
あまりインパクトはない。確かに薄くなっているのはいいが、価格面では下がっていないし。もちろん、ハードディスクドライブの容量がアップしているので実質値下げではあるが、プレイステーション3と同一の価格帯であることを考えると、メリットが乏しい。
ソフト面ではどうでしょうか?
ソフトもすでに発表済みのタイトルを紹介しているだけで、目新しさがなかった。発表されているタイトルそのものは注目タイトルではあるのだが、やはり発表会には新鮮な情報を望むので。
手厳しいですね。
去年がすごすぎた事に対する反動が大きいけどね。有名人を読んで大々的に、ショーイベントとして展開していたから。今年は小さくまとめてしまい。発表する内容も乏しく、ショーとしての要素も乏しい。これではなかなか評価しにくいものがある。
そうですか...。
ただ、「キネクト」の発想そのものは決して悪くはない。後は、それを活かしたソフトが出るかどうか、また、ゲームとしっかり連動し、面白みを与えてくれるものがでるかどうかだろう。もっとも、何をやっても日本市場では浮上する要素はないけどね。
ひどい...。
と、こんなところかな。今年に関しては任天堂のイベントが素晴らしかった。この一言に尽きるよ。最後に...。
最後に?
任天堂の良さをもう1点。任天堂はオフィシャルで日本語同時通訳による映像配信を行っていた。日本ユーザーにも発表会を楽しんでもらおうという姿勢が素晴らしい。マイクロソフトは別に日本市場のシェアが低いのでやらなくてもいいけど、ソニーコンピュータエンタテインメントなんかは当然すべきことだろ。それをせずにいるということからも、ソニーコンピュータエンタテインメントの姿勢に違和感を覚えてしまう。さらに任天堂は、発表会が終わってから随時最新情報を掲載していき。ムービーも見られたり、インタビュー記事を多数掲載したり。ニンテンドー3DSのスペックなども手早く更新していた。こうした姿勢は賞賛すべきものがある。
任天堂の情報の詳細は任天堂のE3 2010オフィシャルサイトにてご確認ください。
任天堂はネット上では古い体質のように思われている傾向があるけど、実は任天堂が一番ネット上での展開の質が高かったりする。伝えるべき事をしっかり伝える姿勢。他社も見習うべきだろう。と、以上でE3 2010のハードメーカーの総括を終える。

直近、直後の話題

1つ過去の話題:ソニーコンピュータエンタテインメントのE3 2010の発表会、見どころはムーブとGT5の発売日くらいか!?
1つ新しい話題:ファイナルファンタジー14のベンチマークソフト公開

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『E3 2010を総括』へのコメント

俺は洋ゲーが好きだから今回のソニーの発表は楽しめたな
任天堂の3DSはE3なのに発売予定タイトルが日本向けばかりでなんだかなぁという印象
MSは…

投稿者 : 匿名

今回のE3でわかったことは
任天堂無双がスタートするのと
家で3D眼鏡してゲームするのは間抜けって事ですねw

投稿者 : 匿名

wiiとdsってもう無くなるの?

投稿者 : 匿名

任天堂に偏った記事ですな

まあ今回のE3は実際そうなんですけど

投稿者 : 匿名

任天堂カンファ聴いてたけど、せっかくの通訳もボソボソで
聞き取りづらい所が多かったし、会場の音声を巧く拾えてなかったのか、
日本人クリエイターが話してる場面では全然聞こえなかったり(めちゃ音声が小さかった?)
何より向こうの熱気がいまいち伝わってこなかった。
あと3DSはCPU性能やポリゴン表示性能、動画再生機能などの肝心のスペックが
まだ全く発表されてなくて不満すぎる。

投稿者 : 匿名

>投稿者 匿名 : 2010年6月17日 00:38
>任天堂の3DSはE3なのに発売予定タイトルが日本向けばかりでなんだかなぁという印象

それはある意味当然じゃないですか?
DSだけじゃなくPSPもそうなんですけど
日本以外では携帯機のソフトは本当に全く売れなくて
下手したら日本での360よりも市場が壊滅しているんですよ

月間ランキングベスト20に携帯機のソフトが一つも入ってないなんて日常茶飯事ですし

まあ、日本のゲーム市場はガラパゴスと言われていますが
何故か携帯機の方が売れるんで国内に力を注ぐのは当然かと・・・

投稿者 : 匿名

>あと3DSはCPU性能やポリゴン表示性能、動画再生機能などの肝心のスペックが
>まだ全く発表されてなくて不満すぎる。

それはDSやWiiだってそうだったじゃん。

投稿者 : 匿名

日本では任天堂が覇権を握り続けるでしょうな、今回任天堂としては初めて大量にサードパーティと組んでの発表となりました、これからはファミコン時代から続く、サードに厳しいという風潮を改善してほしいですね。
ソニーはもう少し日本に目を向けてほしい、任天堂にはない良い部分もあるんだから。

投稿者 : 匿名

E3自体が元々は北米での商品発表会、見本市みたいなものでしたからね
北米は巨大だから小売業者との連携が取りにくいのでE3で年末てかクリスマス商戦か
そこで売る物の見定めですね、ここ最近はサプライズショー化してたけど。
基本となる物は、あまり変わらない。

sonyとMSで大きく差が付いたのも仕方ないよ。
SONYはプレイアブルが多かったですからね実機による実演やムービー
実際にどういった商品なのかが解りやすかったから当然仕入れる方にも好印象になる
プレスにも受けがいいですしね。
MSのは全て真逆を行った感じで出だしからカルト宗教ぽい勘違いした演出
ナタル改めキムクトと新型XBOXが中心の構成
しかしキムクトがイメージ映像ばかりなんですよね…酷いものだと実機で実演かと思ってたら
イメージ映像にプレイヤーが合わせて体動かしてる、しかし映像の方が早く動いて慌てて人間がそれに追随とかコントやってんのかと…

相変わらずラグ遅延は大きいと言われてますし
紹介されたムービーはWiiである物と変わらないし1部サードの物はキムクトである必要も感じませんからね
そして価格も高い安いモデルで15000円だったか、また結構デカイ置き場所は問題ですね
ほぼ大画面TV以外はお断り? 電源も別でしたね…

新型XBOXも価格が高く旧モデルとの周辺機器の互換性が無いから小売りには受けが悪い
XBOX360が1番売れてるモデルはHDDの無い安売りされてるモデルですからね

投稿者 : 匿名

所々の音声はyoutubeの方で補完してたから大丈夫だったな
ソニーはちょっとPSP2に期待しすぎたのかもしれない。3DSの後だったし。

投稿者 : 匿名

3D映画見れるみたいだし、初期投資の大きい
3Dテレビの前にお試しとして買うという需要も
でてきてるな。周りうまく巻き込んできてる。

投稿者 : 匿名

通訳がボソボソなのは同時通訳の限界。
日本人クリエーターが無音なのは、日本語は翻訳しないくせに、同時通訳を聞きとり易くするため元音声を切っていたから。
これは事前の打ち合わせ不足かな。

リアルタイムの映像配信以上に、E3特設サイトがいいよね。
これはなんでSCEやらないのか本当に疑問。

投稿者 : 匿名

ソニーは大怪我しないうちに退場した方がいいよ。
あれ?もう手遅れかな(笑)

投稿者 : 匿名

やっぱ日本人は新しいハードに目がいくみたいですねえ。
肝心なのはソフトなのに。

投稿者 : 匿名

現地北米での評価はSONYが1番と評価するものが多いですね
そして最悪と評価されたのがMS

SONY>任天堂>>>>>>越えられない壁>>>>>>>MS
だったようですね

投稿者 : 匿名

すべて見終わるとマイクロソフトは悪くなかったですよ

投稿者 : 臼井

>投稿者 Anonymous : 2010年6月17日 20:56

元々海外市場では携帯機はどうでもいいと思われてますから
そういう評価になるのも仕方ないでしょ

投稿者 : 匿名

>家で3D眼鏡してゲームするのは間抜けって事ですねw

岩田社長が今日の新聞のインタビューで

「3D画像を表示するとかなり画質が悪くなるため次の機種での対応になるだろう。投入のタイミングは3Dテレビの普及率が3割を超えたあたりを考えている。普及の行方を注視したい」

とWiiの後継機の3Dテレビ対応を表明してんだけどねぇw
これでWii後継機も間抜け確定ですねw

投稿者 : 匿名

>投稿者 Anonymous : 2010年6月18日 00:13

Wiiの立場はw

投稿者 : 匿名

任天堂のE3ページで音声ちゃんとしてるカンファレンスのムービー見られるよ

投稿者 : 匿名

ここまでvalveの話題なし

投稿者 : 匿名

>これでWii後継機も間抜け確定ですねw

間抜けだって事は認めるんだなw

投稿者 : 匿名

据置機は完全に終わったと言うことでFA?

投稿者 : 匿名

今回のE3で注目したのはMSのKinectと任天堂の3DS。moveは今更過ぎ……これだからGKは……

投稿者 : 匿名