アニーのアトリエ セラ島の錬金術士が限定版同梱の特典不手際で発売延期に

2009年1月21日:アニーのアトリエ セラ島の錬金術士が限定版同梱の特典不手際で発売延期に
投稿がありましたので紹介します。

『まこなこさんが知る限りで結構ですが、参考URLのように特典に不備があって発売延期になるゲームソフトって今までありましたか?発売延期にするくらいなら特典いらないんだけど…まこなこさん、私の代わりに企業に一言言ってください』(投稿)

この発売延期に関する発表は次のようになっています。

『ニンテンドーDS用ソフト『アニーのアトリエ~セラ島の錬金術士~』発売延期のお知らせとお詫び

(中略)

平成21年1月29日に発売を予定しておりました「アニーのアトリエ プレミアムボックス 特典キャラクター・フィギュア」の一部素材が、平成20年10月に改正されました食品衛生法の安全基準を満たしていないことが検査機関で判明いたしました。乳幼児が口に入れる可能性もあり、安全保障のためにキャラクター・フィギュアを再度製作いたしますので、通常版とともに発売を延期せざるを得なくなりました。

(後略)』(ガストオフィシャルサイトより)

これに対して、どう思うかという投稿ですが、どうでしょうか?
ガストって利用する価値ないだろ。
!?
!?
低価格路線で行くのはいいのだが、 味が微妙すぎて。今度、中華ガスト版ができるとか言うけど、バーミヤンからさらに低品質のものを出してどうするんだ、って話だろ。
何の話ですか!!
ゲームメーカーのガストの話をしてください…。
これをきっかけに潰れるんじゃない?
!?
!?
今回のはまずいでしょ。
具体的には何が?
まず、問題のフィギュアを作り直さなければいけないことにより、余計に出費がかかるということ。作り手に対して、食品衛生法に沿って作らないとはけしからん、ということで無料で作り直させることができるのならばまた別だけどさ。
直近に改正されたばかりですので、対応が追い付いていなかったのでしょうね。
そして何よりも、今回の延期で売れる見込みが大幅に減るという点。
売れ行き、落ちますか?
だって、あの3月に出すんだよ。前半は据え置き機向けに大作がぞろぞろ出てくるし、後半は「ドラゴンクエスト9」一色だし。そこに出して、果たして売れるかというと疑問符が付く。ならば、今月のライバルが少ないうちに出しておいた方が、売れ行きは当然いいだろう。
ふむ。
そして、単に売れ行きの良し悪し以上に、受注を再度受けなければいけない可能性が高いということ。
といいますと?
もう一度最初の受注を白紙にして再度数を聞いていく必要性が出てくるのではないかと。
同じでいいじゃないですか。
それだと、小売側からクレームがつくよ。だって、3月に使える資金というものは決まっているのだから。1月に発売されること前提で資金計画を立てていたのに、3月に延期になりましたということで、受注をそのままにされても、金の用意ができない可能性もあるし。それに、先に述べたように、3月だと他のソフトに押されて売れないということは小売側もわかっているので、なおさら数を減らしたいと思うわけだ。
厳しいですね。
だからこそ、発売日は守らないといけないんだよね。で、今回、そのままの数で押し通すのか、再度受け直すのかはわからないが、前者であれば信用を失い、後者であれば出荷数が減る。どちらにしてもいいことはありませんな。大手メーカーなら突っぱねてもいいのだけど、弱小メーカーはこうしたときに強気にいけないのが辛いところ。
では、今回はどうすればよかったのでしょうか?
そんな法律無視して発売するのがベストだったんじゃない?
それは…。
それができないのであれば、会社側としての行動はベストだと思うが、それが小売側にとってや、ユーザー側にとってベストであるかはまた別問題。
他に手段は無かったのでしょうか?
たとえば、プレミアムボックスの中にはがきを同封して、郵送することで特典が貰えるといった方法をとることもできただろうけど、今度は逆に、今までの広告等が詐欺扱いになるので、できないしね。配送するにしても、住所を変更する人も出てくるだろうし、配送にかかる手間暇も結構なものになる。通常版のみ出しておけばいいのでは、という意見もあるだろうが、じゃあ3月にプレミアムボックスを出して売れるかというと売れるわけないし。プレミアムボックス自体を廃止にするとなると、やっぱり売れないし。
打つ手なしなわけですね。
ある種、ソフト単品で勝負できないゲーム業界そのもののデメリットを体現したかのような出来事ですな。
特典が無いと売れないソフトは多いですからね。
ニンテンドーDS用ソフトなので、さほど開発費がかかっていないだろうから、回収くらいはできそうな気もするが、過去にもバグが多発するソフトがあったとか言われているし、どんどんシリーズの信頼をなくしているような気がする。ユーザーに見放され、小売にも見放されたら、後は落ちていくのみだぞ。特に今後は金融機関からの貸しはがしなどもあることから、どういった資産状況かは知らないが、もし借入が多い運営をしているのであれば、下手をするとつぶれてもおかしくはない。
そんな…。
まあ、そんなわけで、「アニーのアトリエ セラ島の錬金術士」は1月29日から3月に発売延期されているので、購入希望者は29日にショップを廻って探しまわったりしないように注意しよう。

■アニーのアトリエ セラ島の錬金術士 プレミアムボックス

発売日:2009年3月
価格:7140円

予約特典「ドラマCD」付きで予約受付中

※画像クリックでamazon.co.jpにて予約販売・購入可能

直近、直後の話題

1つ過去の話題:スーパーロボット大戦Kの特典付き予約が開始、ガン×ソードの乳がけしからんお話など
1つ新しい話題:ネットでの拡販、スクウェアエニックスは動画投稿を制限せず

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『アニーのアトリエ セラ島の錬金術士が限定版同梱の特典不手際で発売延期に』へのコメント

ガストの豚汁は最高だ。

投稿者 : 匿名

巷のフィギュアメーカー勤務です。

食品衛生法ですが、基本的には最大手以外のゲームメーカーが、営利団体としてゲーム以外の制作部隊を維持することはまずあり得なく、とうぜんガスト社も外部の専門メーカーに企画から発注しているはずです。

その場合、この食品衛生法を満たせなかったのはその外注メーカーの不手際となり、フィギュアの再生産費用はもちろん、場合によってはゲーム販売の機会損失までもが請求されることになると思います。

概ね、PVCのフィギュアは中国生産のはずですので、今回の受注メーカーの立場としては、この責任と発生する費用をいかに中国工場へと転嫁するかがキーポイントとなります。

基本的にはパワーハラスメントの連鎖です。
この連鎖が成功した場合は、最も表面に出るメーカーやブランドには傷が付き、その下請けは瀕死となり、工場は逃亡したりして滅亡します。

そして昨秋に完全実施された食品衛生法(一応春からの施行で秋まではその準備期間でした)はかなり悪法の気があり、と申しますのはこの法律の対象となる商品の線引きが非常に曖昧で認識がしづらく、この年末には多くの商品が通関時に足止めされました。

この状況は現在でもまだ続いており、各メーカーはその線引きに頭を悩ませていますが、最終的には、このような状況を引き起こさないように、保険的な意味合いで、法律の対象になりそうな商品全てを認定機関で検査し、その検査証明書を以て検疫に挑みます。

しかしながら、この認定機関での検査というのがまた曲者で、秋口からあまりにも多数の検査依頼が殺到したためにどこの機関も渋滞し、本来ならば1週間もかからないような検査が6週間以上かかるという状況が生まれました。

結果として、この年明けくらいまでは一部の商品化がマヒしてしまう状況が生まれたわけです。
これは国の失策に他ならないと思います。
検査を受けるためには原則として生産サンプルが必要で、その生産サンプルは当然ある一定のタイミングにならなければ提出できないわけですから、おのずと検査を依頼するタイミングも限られてきます。
そしてその検査が6週間もかかるわけですから、これはもうメーカーとしてはお手上げなわけです。


とは申せ、悲しいかなこれはフィギュアを受注したメーカーのミスとなるわけです。
無論、発注したガスト社のスキルにも問題があります。
まことさんの仰る通りに、後日発送する対応が最良だったと思いますが、とりあえず法律を無視するのは無理です。
何故ならば、抵触していると検疫に判断された場合、有無を言わさずに通関にとりかかれないためです。


んま、メーカーの担当者が最高のスキルとテクニックを駆使すれば抜けられたことだと思います。
世知辛い世の中になってきました。。

投稿者 : 辰徳

まあ、発売されるだけましだべ
昔PS時代には3部作で終わる奴が
2作目を出したところで会社がゲーム事業から撤退して
話が中途半端なところで終了したゲームもあったね。
ビ〇グいいかげんにしろよみたいな。

投稿者 : 1

そんな法律無視して発売するのがベストとか
アホですか。
知っていて強行発売なんぞすればそれこそユーザー・小売の信用なくすし、
ネタとして絶対叩くくせに。

投稿者 : はぁ?

真琴さんに概ね同意だが法律違反はいけないなぁ。万が一、幼児が飲み込んだら会社が一発で潰れますよ。


通常版だけ発売日に出せばいいじゃんと思った。

投稿者 : いちたすには

確かに特典フィギュアの衛生上問題で回収っていうのは初耳ですが・・・。
絶対今までに配布された他ソフトの特典フィギュアにも、衛生上問題ってあったはずなんですよね。
まこさんの言うとおり法律無視して発売するのもアリだったとは思うけど、なにせガストですから。。
個人的にはガストはゲームメーカーの中ではだいぶ良心があるほうだと思いますよ。アンケートハガキ見てかは分からないけど、前作の問題点を直そうとする努力を何度も見てきましたし。開発力自体は確かに弱小なので、某DS最初のアトリエや某PSP移植ソフトのように、いきなり新ハードで開発するとバグがいっぱいになったりもしますが;;それを活かして、たぶん今度はバグは少なくなってるはずです(たぶん)。
今回の件も、そういうファンの信頼を裏切らないために自分から発表したんじゃないかと。発売日が伸びて3月でドラクエとかぶっても、固定ファンはたぶん買いますよ。確かに新規ファンはあまり手を出さないかも知れないけど。

投稿者 : 匿名

まこなこにしては正論だなあと拍子抜けしますた

投稿者 : 匿名

まさにその口です。

今まで~のアトリエは移植を除き全て購入しておりましたが、前回の『リーズのアトリエ』バグ問題から今回の『アニー』はスルーしてました…。
そしてまた問題が起きていたとは…。

投稿者 : 匿名

ガストは外注のバグだらけの前作を半年以上かけて修正しパッケージを変えて生産、
希望者はバグソフトと交換、公式通販での購入者には無条件で送ってくるという無茶なことをしました。

ユーザーを大切にしてくれるのはありがたいですが、
その次ですから、危ないかも知れません。

投稿者 : 匿名