カプコンはまるで昔の…

2004年4月3日:カプコンはまるで昔の…
投稿です。

『カプコン損失94億円だそうです。もうどうしようもないですね。モンスターハンターは結構話題を呼んでいるのに...。商売のやり方がへたくそなのでしょうか?』(投稿)

商売のやり方云々もそうだが、それ以上に体質そのものが駄目なんじゃないか?
体質とは?
昨年に少し手を入れたが、いかんせん旧来通りのやり方で持ち直そうとしている感がある。クリエイターに作りたいものを作らせ、さあ売るぞ、とやっても、ゲーム熱が落ちた今となってはそんなもん売れんよ。
ですが、投稿にあるように「モンスターハンター」など、好評のタイトルも多々ありますよ。
好評といっても規模としてはたかが知れている。10万本予定していたものが50万本とか100万本とか行くのであればたいしたものだが、10万本予定のものが5万や10万程度プラスされてもたいしたことは無い。逆に、70万本売るはずのものが60万本とかそれ以下しか売れていなかったりするほうが問題だ。
好評であったもののプラス分が他のマイナス分を補えないということですね。
で、ここ最近の流れでは、そういったマイナス分を海外に持っていくことで大きくプラスにしたりするわけだが、カプコンは海外で爆発的に売れるというものが乏しい。
他のメーカーではどういったものがあるのでしょうか?
ソニーコンピュータエンタテインメントでは「EyeToy:Play」だな。日本ではほとんど売れないものが海外では爆発的に売れている。また、ナムコなら「ソウルキャリバー2」などが例として挙げられる。
カプコンは?
カプコンはもともと海外での発売分も結構高めに販売目標を設定している感があって、数字が大きく上に抜けることがほとんどないんだよな。まあ、ある意味読みが当たっているとも言えるのだが、それでは、現在のカプコンの状況から脱出できんよ。
ゲームそのものはそれなりに売れているんですよね?それなのになぜこんなにも赤字になるのでしょう?
負の遺産が多いんだよな。以前も不動産関連で特損出していたし、今回の下方修正の理由の一つであるステイタスの解散もそう。このステイタスというのは金融業や損害保険代理業務等をやっていたようなのだが、無駄に他業種に手を出して失敗するいい例だ。これで結構膿を出した感じではあるが、カプトロンあたりも爆弾抱えてそうで、いつまた特損が出るか…。他にも有利子負債が多いというのもある。
ただ、今の話を聞くと、ゲームに関してはいいということですから、今後に期待ですね。
そうでもない。今年はこれといったタイトル出ないからねぇ。
何を言うんですか!!「バイオハザード4」があるじゃないですか!!
これもねぇ。
……。
ゲームの良し悪しより、ニンテンドーゲームキューブ自体が問題抱えまくっているからな。この3月に発売されたいくつかの注目ソフトが軒並み低水準で推移していることを考えると、ニンテンドーゲームキューブは今年でほぼ終わりを迎えると思っていい。任天堂一社がどんなにがんばっても、他社がゲームを出さなければこれ以上ユーザー数が大幅に増えることは無い。そんなゲーム機でたとえすばらしいゲームを出したとしても、売れる数はたかが知れている。
ミリオン行きませんかね?
ミリオン行く行かないという低次元の話では困るんだよ。正直、日本国内で150万本200万本くらいを狙っていかなければいけないタイトルなのだが、この数はまず無理。大作なだけに、開発費もかかっているから、なおのこと。
販売目標に関してですが、こういった投稿もありますよ。1月20日に届いた投稿です。

『いつも楽しく拝見させて頂いてます。UFJつばさ証券が『バイオハザード4』の売上をを180万本以上と予想し、カプコンのレーティングを引上げました。期待度の高さが伺えますが、取引を行っている人には気になる情報でしょうか?180万本という数字は当然国内売上だけで達成する筈も無く、海外も含めた数字でしょう。確かに海外でのGC売上伸びは大きく、ひょっとしたらと思わせる数字ではあります。さて、下火になりつつあるバイオシリーズ、果たしてバイオ4は180万本以上のセールスを期待できるでしょうか?ちなみにバイオ0は国内30万・北米が50万本ぐらいで、現在の中古相場は約2千円ぐらいでした。』(投稿:しおしおん)

180万本で御の字なのか?昔は全世界で300万本とか行っていたタイトルだというのに…。
では、どれくらい行けば成功だと認めるのですか?
国内・海外、それぞれ130万本以上の260万本以上は行ってもらいたいけどなぁ。
ふむ。
カプコン、もう終わりかな。
そんなにまで!?
少なくとも、今年大幅な赤字出そうものなら、そうなってもおかしくない。来年には転換社債100億円以上抱えているし、2年おきに再び100億円以上払わなければならない。赤字企業であれば新たに社債を発行するにしても集まらない可能性もあり、また無理に集めようとすれば高い利率を設定しなければいけなくなり将来に負担を残す。それらの負担を吸収するだけの余裕をカプコンが作れるかというと…。
駄目なのですか?
運悪く、このあたりの時期に新機種の発売があるんだよな。ここで開発に余計なコストがかかることを考えると今以上に利益率が悪化する恐れがある。それに加え、新機種発売直前はソフト自体の売れ行きも鈍ることが予想されるから。ソフト屋一本でしか収益を上げることができないカプコンにとっては辛い日々が続きますな。
何か救う手段は無いのでしょうか?
アルゼ先生に買っていただくということで。
!!
ほら、セガもサミーにお買い上げいただいたことだし。スロット屋に買われれば未来はあるのでは。
では、最後にこの投稿でお別れしましょう。去年の8月に届いた投稿です。

『初めまして、最近よく見に来だしたものです。早速質問を。カプコンに関しての事なんですが、最近のカプコンは段々セガっぽいと言うかなんと言うか、傾向が似てきているような気がしないでもないんですが?『売る』と言うことよりも面白いものを、作りたいものを作ると言った傾向になってきているような・・・そんな印象を自分は受けてるんです。長い間2D格闘ゲームにも手を出していませんが、「現在のハードのスペックでは作りたいものが作れない」といった強気な発言もありますし。ここのところどう思いますでしょうか?後先日発売されたばかりのロックマンX7ですが何故にフルポリゴンにしたのか?この意図がさっぱり読めません(汗)絶対2Dで出した方が面白いと思うし、ロックマンXといえばやはり横スクロールのアクションゲームだと思うのですが?3Dでやりたいのならばまた「DASH」シリーズでやればいいと思うし、どうなんでしょう?長文失礼しました。』(投稿:ぽんこつ魂)

セガは大川功本人による救済やサミーによる救済があったが、果たしてカプコンはどうなることやら。

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