PS Vitaが死んでしまうがどう捉えればいいのか、この状況を発売前に語っていた人も

PS Vitaに関する投稿がありましたので紹介します。

『PS4進化の方向性。高性能版PS4は登場するのか？というインタビューにおいて、語られてるPS4の戦略はまあ妥当なところと思うのですが、その中でさらっとVITAについてファーストがつくってるタイトルが1本もないと爆弾発言されてるんですが、これはPS4が一段落すればまたつくるということなんでしょうか、それとももう完全に見捨てたということなんでしょうか、いまファーストが見捨てたら国内はまだしも海外じゃ完全に死んでしまうと思うのですが、それでいいんでしょうか。』(投稿)

4gamerで行われた関係者へのインタビュー記事ですね。

PS Vitaに関する該当箇所を紹介します。

『現在，ファーストパーティが制作しているPS Vita向けタイトルはありません。PS Vitaは，サードパーティさんが大変がんばっておられるので，SCEとしては，新プラットフォームであるPS4の盛り立てに注力する戦略をとった次第です。』(4gamerより)

この発言ですと、PS Vitaはもう大丈夫だから、今はPS4に注力しているように受け止められますね。

そんなわけないだろ。

そうとしか読めないんですが・・・。

すでにPS Vitaは諦めているんだよ。

だから、自らソフトを出すことはない。

この論法をPS4で用いるのであれば、PS4が普及すればソニーはソフト開発を行わないのか、という話になるから。

決してそのようなことはないかと。

ソニー自体はPS Vitaのこれ以上の普及は無理だってことはわかっているからこその対応だ。

それでいいかどうかで言えば、もういいんだよ。

ですが、日本では盛況じゃないですか。

日本で盛況かどうかの話は置いておくとして、今現在、海外ではビジネスとして成り立つほどの普及がなされていないわけだ。

全世界で売っていこうとしたPS Vitaとしては、すでに失敗しているゲーム機でしかない。

失敗なのだから、もうこれ以上痛手をこうむらなくていいように、ソフトの開発を止めるのは当然だ。

ですが、日本が・・・。

日本だけではソニーとしてのビジネスは成り立たないんだよ。

利益が出ていたとしても、その小さな利益を得るために費用をかけて行動するのは非効率だから。

だからこそ、PS4に注力し、世界的に売って効率の良い投資を行っているわけだ。

目先の小さな市場にこだわって、大きな市場を逃すほど馬鹿ではないということ。

日本人からすれば、日本でそれなりに結果が出ているように見えるから、これからも何かしてくれると思うかもしれないが、企業としてそんな狭い了見で行動しているわけではない。

日本はソフトメーカーがソフトを出すので、現状維持のままなんとか続けるだろうが、PS Vitaをまともなビジネスとして何か新たにやるようなことはもうないのではなかろうか。

ここ最近ではソニー関係者からもPS Vitaやさらに先の携帯ゲーム機開発に関して否定的な話も出ていますので、前向きさはないのかもしれません。

で、このようなことは、発売する前からわかっていたことなんだよ。

それを発売前にしっかり伝えていたのが・・・。

私です、とか言うつもりですか。

まあ、その通りだ。

当時はいろいろと否定的なコメントを多数いただきましたね。取り上げた内容は多々ありますが、主なところで言うと2011年12月17日『PS Vitaは99%駄目だ』、2011年12月26日『よろしい、なぜPS Vitaが失敗するのか教えてしんぜよう』などがあります。

PS Vita発売からすでに4年近く経過していたということに驚くが。

12月17日で丸4年ですね。

それにしてもあれだな。

『PS Vitaは99%駄目だ』で、PS Vitaが売れたら引退するといったけど、引退しなくて済んでよかった。

成功していたらしていたで、なかったこと扱いにするくせに・・・。

いずれにしろ、もうPS Vita自体はソニーとして終わったゲーム機だよ。

後は、すでに普及している台数を元に、日本の中小メーカーが着実に収益化できる範囲のソフトが出てくる程度。

少なくとも、海外で今からPS Vitaをさらに盛り上げるなんてことは一切考えていない。

日本でも、一部のソフトの影響でまだ販売台数はあるものの、日本国内のみの市場規模ではおのずと限界があるので、どうにもならない。

ユーザーとしてはソニーとしてはソフトは出さないものの、他のメーカーから出るソフトでやりたいものがあればやるということでよいのではなかろうか。