WiiUの4月から6月の販売実績が16万台の意味と課題を数字から読み解く、値下げの時期など

任天堂の決算が出たようだね。

営業利益は49億円の赤字ですが、純利益は86億円の黒字でした。円安になったこともあり、為替差益が効いています。

発表資料の中でWiiU本体の販売台数が低調とのことだけど?

2013年4月から6月は16万台とのことです。

それは日本国内で?

いえ、全世界で、です・・・。

・・・・・・。

では、ここで言い訳をどうぞ。

いやいや、なんで私が言い訳しなければいけないんだよ・・・。

でも、言いたいことはあるかと思いますが?

この販売台数に関してだが、任天堂から問屋などの小売店サイドに移動した際の台数の話だ。

店頭で売られた実売が16万台ではないということはあらかじめ理解しておきたいところ。

すでに多くの本体が小売店サイドに渡っていたこともあり、この期間には出荷されることが無かったというところ。

言うまでもなく、小売店サイドで売れていれば出荷があったのだから、多かれ少なかれ売れていないことにはかわりない。

ソフトも出ていませんでしたので、当然と言えば当然ですね。

この売れていない数字より、もうちょっと恐ろしい数字がある。これは1ヶ月ほど前からわかっていたのだが、今回取り上げてみようと思う。

その数字とは?

生産と販売の金額。

2013年6月に提出された有価証券報告書では次のようになっている。

ホームコンソールゲーム機の生産実績が1882億円。一方、販売実績が1369億円。

これを見ると、だいたい500億円分のゲーム機の在庫が任天堂側にあることになる。

ちなみに、携帯ゲーム機は生産が2428億円、販売が2272億円とバランスが良い。

これと比べると、如何にホームコンソールゲーム機の在庫が異常かわかるだろう。

Wiiの時代はどうだったのでしょうか?

2009年6月に提出されている有価証券報告書を見てみよう。

据え置型ゲーム機本体の生産は6505億円、販売は6173億円と、先の携帯ゲーム機のバランスのように悪くない状態だ。

つまり、如何に今の据え置きゲーム機の生産が過剰で、任天堂が抱えていることが窺い知れる。その原因はWiiUにあるのは言うまでもない。

500億円分となりますと、1台25000円で計算すれば200万台分が任天堂の在庫としてある計算になります。

Wiiも含まれるため、単純計算すべきかどうかはいろいろとあるけど、結構抱えているということは理解いただけるだろう。

さて、実は過去にもこのような生産と販売の数値の差が大きい時期があった。

それは?

ニンテンドーゲームキューブの時代だ。

今現在確認できる資料で見ていこう。2003年5月に公開された決算短信を見る。この時期はニンテンドーゲームキューブの2年目の年。1年目はバランスの良かった生産と出荷の数字が一気に悪化する。

生産は1717億円、販売は1016億円。差は700億円。

たぶん、2002年6月の値下げに伴い、一気に生産して単価を下げて普及を図ったものの、うまくいかなかったことが、生産と販売のアンバランスになった要因と思われる。

WiiUは1年目からアンバランスですね。

よく、WiiUの売れ行きだけを見てニンテンドーゲームキューブと同じだ、という人がいるけど、どちらかというと、任天堂の抱えている在庫状況がニンテンドーゲームキューブと似ていると思った方がいい。

これによって、任天堂としても生産してWiiU本体の単価を下げていく手法が取りにくく、手詰まり感が出てくる。

このような状況でどうするか。先に値下げをするのか、それともソフトの魅力で手元の在庫分を販売しきり、その後、バランスを整えるのか。

しかし、ここで問題となるのが営業利益1000億円のコミットメント。

岩田聡社長が述べて、いろいろと物議をかもしていますね。進退を表明したのか、という受け止められ方をしている人も多くいます。

値下げによって手元にあるWiiUを売っていくとなると、どうしても営業利益に悪影響を及ぼす。

このコミットメントが機動的な経営を困難にしている。

コミットメントを意識せず、本当にすべきことの一環として値下げによって売っていくのか、それともソフトの魅力で宣伝告知で売っていくのか。このあたりが今後のWiiUの注目点だ。

任天堂の中の在庫だけでなく、市場にすでに出回っている在庫分も売らなければいけないしね。また、市場に出回っている分を小売店が売り切ったとして、次に仕入れてくれる保証もない。今までの売れ行きが悪かったのだから当然仕入れるのをやめるという選択肢もある。

こう考えると、結局はソフトの魅力で一気に多くの人に興味を持ってもらわない限り、WiiUの立て直しは厳しいのではなかろうか。

年末に向けて発売されるソフトがどのように受け入れられるかに注目ですね。

まあ、そんなところで。

仮に値下げがあるとしても、Xbox OneやPS4の直前までの動向を見て決めるだろうから、値下げの発表があるとしても9月か10月下旬あたりじゃなかろうか。有るとしたら、という意味なので、この時期に必ずしも値下げ発表を行うという意味ではないのであらかじめご了承を。

ちなみに私は2013年4月から6月の間に3台のWiiUを買いました。

誰もそんなこと聞いていませんが・・・。

直近、直後の話題

1つ過去の話題:DQ10、バージョンアップ1.5以降のプレイ状況
1つ新しい話題:DQ10が1周年を迎える、その雑感、花火の要望など

『WiiUの4月から6月の販売実績が16万台の意味と課題を数字から読み解く、値下げの時期など』へのトラックバック

トラックバックURL: http://www.makonako.com/mt/mt-tb.cgi/4186

『WiiUの4月から6月の販売実績が16万台の意味と課題を数字から読み解く、値下げの時期など』へのコメント

現状、任天堂の収益源は「為替差益」のみになってますね。
莫大な宣伝費を投入しないと数が売れない市場を形成してますから、一向に利益を生みません。
2013年夏以降のタイトルラインアップも絶望的に貧弱なのでジリ貧です。
ハードも売れない、ソフトも無い、完全に行き詰っています。

恐らく、早々にWIIUを半額に値下げしてユーザー数の底上げを図ってくるのではないでしょうか。
岩田の1000億円のコミットメントは舌先三寸の言い逃れだったのでしょうし。

サードパーティが総撤退し、海外の小売りは棚の撤去や在庫処分を開始しています。
迅速に手を打っておかなければ債務超過で倒産も遠い未来の話ではないでしょう。

投稿者 : 匿名

このうち日本が九万でアメリカが六万、その他一万というのが本当にやばい
つまり欧州では販売一年目から13週も週販4桁もいかない週があるという事
性能が低い以上GCのようなジワ売れも期待しづらい
Wiiと違いギミックによる売り上げも期待できない
前途は暗い

投稿者 : 匿名

あるぇ??
その理屈だと携帯ゲームは156億赤字で3DS換算で100万台在庫抱えてるし
2009年Wii時代も332億赤字でやっぱり150万台くらい在庫抱えてるように思えるけどなぁ
なんでWiiUだけバランスが超悪いみたいに言うのかなぁ

WiiUの売上が悪いのは間違いないだろうが、適当な数字のトリックを積み重ねるなよ

投稿者 : 匿名

WiiU発売前にドラクエ10の発売が約束されたハードだから爆発的に売れると記事にされてたけど、ドラクエ10云々関係なしに売れないね。

ゲーム雑誌のソフト発売予定リストを見ても、40本未満だし、何か大きな隠し玉でもない限り、復活は望めないんじゃないかろうか。

投稿者 : 匿名

予想通りですが
黒字1000億どころか赤字50億とか洒落にならない数字がでましたねぇ…
岩田社長は一体どういった目論見で1000億達成するとかコミットメントしたんでしょうか
普段からそうですがこの社長は発言に少しは責任を持ったほうがいいでしょ
ゲーム業界に限定しなくてもここまで薄っぺらいことしか言えないし信用が出来ない社長も珍しいですよ

それにWiiUは目標の3%すら届かないとか
Vitaの時のソニーのアホな見通しも酷いと散々思いましたが
まさかそれ以上にアホで酷い物を任天堂が見せてくれるとは思いもよりませんでした

投稿者 : 匿名

Wii Uの年末の大きなタイトルってマリオ3Dワールドなんだよね。
(2Dか3Dかの違いはあれど)ローンチで出したNewマリオUがコケたのにまたマリオ。

任天堂は供給過多が原因でマリオの訴求力が落ちていることを気付いていないのか。それとも気づいていてもマリオに頼らざるを得ないのか。

投稿者 : 匿名

変な煽りもなく具体的な数字も出してとてもクオリティの高い記事だと思います。
大変でしょうが、これからもこのクオリティの記事を期待しています。

投稿者 : 匿名

DQ10は毎日繋いでるしピクミン、レゴと遊んで来月は101も出るから損してるわけじゃないけど
結局普及がマリオ頼りでしかなく去年末もマリオの4人アクションで牽引して
今年末もマリオの4人アクションで牽引する予定ってのが気になる・・・
最近は携帯機でもNewマリオ2やマリオ3Dランドみたいな新作マリオ出してるし
ルイージ主役にした実質マリオも出してる。
WiiやDSの時はWiiスポーツやWiiFit、脳トレや任天犬といった新規IPも活躍してて良い感じだったけど
今は本当に苦しくてどこかの無双みたいにマリオ出しまくってるようにしか見えないよ。

投稿者 : 匿名

コントローラーやCM見てると、WiiUは遊ぶときは2人以上いないと楽しめなゲーム機というイメージが定着している気がする。
あのコントローラーを活用した上で、1人でも十分に楽しめて、
それをわかりやすく宣伝出来るソフトが出ない限り、持ち直すのは難しいとう。

投稿者 : 匿名

ポケモン新作がどこまで爆発力をみせるか

投稿者 : 匿名

企業としての任天堂は、3DSも好調ですし、なんら心配する事はないと思いますが、WiiUはビジネスの側面から見て、確かに難しい状態なんでしょう。
現在のWiiUのオーナーは、任天堂ファンが中心なんだと思います。そこに、任天堂ファンメインに売れるソフトが出ても、それほど本体を牽引出来ないのかなぁと。
さらに売り上げを伸ばすには、任天堂にこだわらないゲーマーにも訴求する必要があるのかと。バラエティ豊かになる事が大事。
そこで「質の高い50万本以上売れるサードゲーム」をたくさん引っ張ってこれれば理想的なんでしょうが、現実的では無い。
そう考えると、戦乱カグラのような美少女ゲームやバンナムが得意とするようなキャラゲー、当然洋ゲーだって必要なんだと思います。それらは現状のユーザー層とマッチせず、短期的には「爆死」となるんでしょうが、出続ける事で少しずつ市場が出来て行き、売れ行きも伸びてくるのでは。
そうなった時、任天堂ファン以外のゲーマーも購入を検討するようになるんだと思います。もちろん、前述のようなソフトが出る事を嫌うユーザーもいるんだと思いますが、ハードの売り上げを伸ばすには必要かと。
値下げに関しては、単純な値下げより、HDDを付けてお値段据え置きの、実質値下げの方が良いかと思います。「HDDを付ける」といった事に不慣れな人や、面倒臭いと思う人もいると思いますので。
任天堂のソフトの質が高いだけに、色々と惜しいなぁと思います。

投稿者 : 匿名

WiiU16万台売れた内、日本国内で売れたのが9万台
残りの7万台が海外で売れた数になります
最大ゲーム市場の北米だけで考えても週販数千台しか売れないで、現状でもWiiの方が売れてる状況
このような状態で1本やそこらヒット作でても大して変化ないでしょう
販売予定される物もWiiあれば十分と思える似たようなソフトばかりだし、他のハードの方が良作ソフトの数も多くでるだろうから、これから出る次世代機がでたら更に売れなくなりますよ
つまり、魅力的なソフトを提供するだけでは足りない
既に海外では在庫処理で投げ売りされてるし
魅力的なソフトを数多く提供した上で、値段の方も下げるそのくらいしないと売れないぐらい厳しいと思います
ただ単に値段下げるのも一手ですが
タブコンは失敗と早めに切り捨て判断をして
タブコンなし本体発売、タブコンを使わないソフト開発でコストを下げる工夫も必要かと思います
早めに新ハードで勝負するか、据え置きからの撤退も視野にいれるべきでしょう
このまま策もなく続けていても赤字を増やすだけでしょうから

投稿者 : 匿名

ぶっちゃけますと
Wii時代のおかげで完全に企業としてのビジネスモデルが崩壊しちゃいましたよね

64・GCの時は日陰物だったとはいえ
今とは違って質の高いソフトを供給できてましたし
今とは違ってちゃんとした収益構造を構築出来てました

ソフトの質の面・量の面でも経営の面でも
史上最低最悪な今の任天堂は64・GC時代とは比べ物にならないほどの暗黒時代です

任天堂の経営基盤やソフトブランドまで破壊してしまった岩田社長の罪は非常に重いでしょう

投稿者 : 匿名

3DSが好調って言う人がいるけど
186万台→140万台 ってっ減ってるんだよね

しかも去年のこの時期はまだLLも、ニューマリ2もとびもりもルイージマも鬼トレもw発売してなかったのに…

今年のモンハン ポケモンでどこまで伸ばせるかは未知数だけど、去年も決して酷いソフトラインナップではなかったんだよね。

投稿者 : 匿名

国内だけ見ればWiiuの総売り上げ台数って、売れないと言っていたvita以下なんだよね。(vitaの方が発売早かったから当然といえば当然だけど)
vitaは2モデル販売やメモカ含めた初期投資の高さが伸び悩みの原因だけど
Wiiuはタブレットコントローラーの独自性からサードの開発者に敬遠されてるのが問題だと思う。

投稿者 : 匿名

64、GC時代はGBAがあったから黒でいけたというに。

仮にwiiの時にPS3と同じスペック路線をやっていたとしても、PS2からユーザーもメーカーも戻ってきてましたかね。

開発費だけ上がって、死亡が早まっただけでは。

周囲の状況も考慮せず、目先の結果だけであーだこーだ言う人がいますが、さぞ優秀な経営者なんでしょうね。

投稿者 : 匿名

今年は値下げしないと思う。9月と10月にはモンハン4とポケモンxyがあるから値下げしたところでソフトがないので3dsに持っていかれるだけだし、来年の方がマリオカート8とかあるからいいんじゃねぇの。

投稿者 : 匿名

具体的な数字が多くわかりやすくていい記事ですね
最後の予防線には笑っちゃいましたけど

投稿者 : 匿名

任天堂のキャラゲー専用ハードなんか誰も買わないだろ

投稿者 : 匿名

結局任天堂は携帯機でしか強くないのか・・・これはもう箱1とPS4の勝負だな

投稿者 : 匿名

買って何するか見えないハードは手をだしにくい。

マリオやらんしなあ。
Wiiほとんど使わなかったしなあ。一応今はドラクエ10入れてるけど、まさに入ってるだけだしなあ。

投稿者 : さきち

WiiUが生き残る唯一の方法は、WiiUゲームパッドをオミットし、やっすい通常コントローラーを付属した「WiiUエントリーセット」を15,000円で出すことだろうな。この価格ならソフトが年に5~6本しか出なくても任天堂ゲーム専用機として割り切って買えるから、かなり売れるだろう。ま、任天堂はヘンにプライド高いから、やらないだろうがな。こんなの出したら、WiiUゲームパッドは失敗だったと認めることになるし。

 秋から年末にかけてPS3もフラッシュメモリー12GB版を国内にも19,980円で投入してきそうだし、WiiUが5,000円くらい値下げしても、ソフトもサービスも充実しているPS3には太刀打ちできないだろうな。

投稿者 : 匿名

海外だけの値下げは、十分あると思います。

投稿者 : Hachi

まこなこソフトの魅力でと言いますけどWiiUじゃそれも不可能なんですよね

まこなこの言うとおりマリオ等の任天堂ファーストはあくまで普及しているハードじゃなきゃ売れないタイトル
それらのタイトルは64やGCのときも本体牽引するのに役に立たなかった前例がある上に
今回はスマブラが3DS版がでるせいで確実にそっちに持っていかれてしまうと状況は64やGCの時より明らかに悪い

ではWiiUはどうすればいいのかというと…

「WiiUFitがある」
→所詮は一発芸で脳トレ見ても分かるとおりもう売れるわけが無い

「知育ブームみたいな新たなブームを作る」
→まずラッキーパンチはもう起こらないし起こったとしてもそういったものは現状じゃスマホに全部持っていかれる

「サードに期待」
→普及しててもソフトが売れない任天堂ハードなのに普及も全くしてない任天堂ハードに出すわけが無い

「それなら金で囲って人気タイトルを奪う」
→当時と違って経営も赤字でお金が無いし岩田社長の発言からしてまず不可能

「じゃあ新規IP作って本体を普及させる」
→ゲーマーに支持されてない任天堂じゃ新規IP作っても売れないしそもそも今更HD機での開発難航してる時点で論外


つまりWiiUは完全に積んでてアウトです
もう撤退するしかない

投稿者 : 匿名