東京ゲームショウ2010の来場者数と2011に向けての改善点

2010年9月19日：東京ゲームショウ2010の来場者数と2011に向けての改善点

2010年9月16日から19日まで行われた東京ゲームショウ2010が閉幕しましたね。

今年も多くの人が会場を訪れたようです。

来場者数はどうなっているのかな？

表にしてまとめてあります。前年と比べた数字と合わせてご覧ください。かっこの数字はキッズコーナー来場者数です。

	2010年	2009年	前年比
ビジネスデー1日目	24764	27435	-2671
ビジネスデー2日目	24229	24605	-376
一般公開日1日目	81469 (9221)	61138 (9579)	+20331 (-358)
一般公開日2日目	77185人 (13156)	71852 (12369)	+5333 (787)
合計	207647 (22377)	185030 (21948)	+22617 (+429)

この結果をどう思いますか？

まず、ビジネスデーの減少についてだけど、1日目に雨足が強かったので、仕方ないだろう。その減少分を2日目で補うかと思ったが、こちらも微減。この辺りは、今回から入場に5000円かかるといった変更点が影響しているかもしれない。入場料が不要なチケットもあるようなのだが、その配布数を減らし、5000円払って入場する人を増やして収益を上げようとした結果、入場者数が減ったという見方もある。

そんな変更点があったのですね。

一般公開日はどうでしょうか？かなりの大幅増となっていますが。

理由はいくつかあるだろう。不景気なため、連休中であるにも関わらず遠出をせずに安く済ませようという考えがあり。そのため、東京ゲームショウなんかは良い外出先となったという見方。また、テレビなどで「キネクト(Kinect)」の映像などが流れていたため、面白そうと思って訪れたのかもしれない。ただ、キッズコーナーへの入場者数の増加が、一般入場者と比べて微増でしかなく。この辺りは「ポケットモンスターブラック/ホワイト」の発売が影響しているように感じられる。

なるほど。

そういった点では、人も多く訪れ、全体としては良いイベントになりえたのではないかと思う。

問題点があるとしたら、どこにありますか？

やはり、マイクロソフトブースの「キネクト(Kinect)」の試遊だろう。

またそれを言いますか...。

日本で売る気がないんじゃないかというくらい、段取りが悪く。コナミの「ダンスエボリューション」の試遊がスムーズに行っていたことから考えても、明らかにおかしいんだよね。ああいったところで来場者にフラストレーションを溜めさせて、なんのメリットがあるのかわからない。もう、わざとそうして、日本でXbox360の普及を阻害しているように思えてしまう。

それはないでしょうが...。

「キネクト(Kinect)」そのものの魅力があるだけに、こんなくだらない対応でマイナスイメージを与えるのはもったいなさすぎる。逆にコナミの「ダンスエボリューション」の試遊が一人健闘している感じで。これで「キネクト(Kinect)」自体が売れないとなると、コナミが不憫すぎるだろ、と。

孤軍奮闘状態ですね。

毎年、最後の方は暇つぶしにXbox360ブースで空いているゲームをプレイしていたのだが、今回は不快感が強すぎて一度もXbox360ブースでゲームをしなかったよ。もうちょっと頭を使って運営を考えてもらいたいものだ。

他はどうでしたか？

個々の発表で一喜一憂があったようだけど、個別案件はまた別の機会にでも。

来年以降には何を期待しますか？

東京ゲームショウの入場者にDVDのようなのもを確実に配るとかしたらいいと思うのだがどうだろうか。半券と交換とかで、参加しているメーカーの映像集を配布とか。必ずしもすべてのブースをチェックできるわけでもないのだし、訪れた人に対してしっかりとPR出来るような方法の一環として、映像を収録したDVDを配布していくと良いと思うが如何に。メーカーごとでも配布しているところもあるけど、限定的だしね。カタログにDVDを付けてもいいだろうし。会場では人がごった返していてゆっくりと閲覧は出来ないだろう。そうした人のために、DVDを配布というのは有りではなかろうか。コストはかかるが、業界として盛り上げるためにはそれくらいのコストは負担してもらいたいものだ。

いずれにしろ、来年もいろいろと期待したいですね。