ゲーム機の中国での販売解禁でゲーム業界はどう動くべきか

投稿がありましたので紹介します。

『中国でゲーム機の販売が解禁になりました。将来的に米国に継ぐ規模になれば、日本のソフトメーカーにも新たなチャンスが生まれてくると思います。ただ同時に、中国にソフトを出すことで既存のソフトを模倣したものが出ることも懸念されます。個人的にはチャンスの方が大きいと思いますが、どう思いますか』(投稿)

中国の一部地域で販売ができるようになるというニュースがありましたね。

その後、各社は意欲を見せているようですが、この影響などどうなるのか、という投稿です。

今のところ、同じものをそのまま出そうとするのか、それとも中国市場ならではのものを出そうとするのか、という各社の違いがあるのではなかろうか。

任天堂の場合は世界で販売しているものをそのまま出すというよりかは、中国向けに特化した商品を出そうとしているという話をよく聞く。

他の2社は詳細は知らないけど、たぶん既存のものをそのまま出すという流れになるのではなかろうか。

市場規模の話もありますが、このあたりはどうなのでしょうか?

中国はオンラインゲームなどが商業的に盛んなのだが、一人当たりの使用金額は思った以上に高いという話を昔聞いた。

当然、昔と比べて月日が流れ、より中国は成長したため、もっとゲームにお金を使っていると思われる。

なので、中国市場の大きさはかなりのものと捉えてよい。

少なくとも、日本市場は据置ゲーム機とスマホ系を含めても中国のオンラインゲーム市場の収入に負けている。

これに加え、中国は輸入などのゲーム機を含めると、さらに額が増える。

コンシューマーとPCを含めた米国市場を追い抜くにはまだまだではあるものの、国単位では世界市場2位にはなっているかと。

世界2位というのはGDPと同じですね。

ゲーム市場もGDPと同じく1位から3位まではアメリカ、中国、日本の順位並んでいます。

と、いうわけで、市場としては魅力的だ。

上海のみでの解放という話だが、たぶん上海から勝手に地方にも転売されるだろうことを考えると、それなりの期待は持てる。

受け入れられるかどうかは別として。

ですが、リスクもありますよね。

投稿でも模倣のリスクを上げていますが、このあたりはどうなのでしょうか?

中国市場にゲームを出しても出さなくても模倣はされているし、気にしててもしようがない。

模倣を商品のコピーという意味での話であるならば、そのあたりを考慮して、任天堂は中国専用商品を発売しようとしているわけだし、マイクロソフトやソニーはネットワークと絡めて認証などを行っていくのだろう。

昔と異なり、ディスクをコピーすれば丸々楽しめるという遊びではなくなっており、ネットワークに通じてプレイする必要性のあるタイトルも多い。

このあたりを考えると、一昔前の中国市場と同じ考えで捉えるのも違和感がある。

なので、一気に参入するかどうかは別として、何かしらのチャレンジをする価値はあるかと。

では、リスクを恐れずに、ということで良いのでしょうか?

リスクは別にも多くあるけどね。

今現在のゲームプラットフォームフォルダーは日本と米国の会社ということもあり、紛争が起きれば一気に排斥運動が始まる。

その時、中国に工場があれば操業停止や、乗っ取られる恐れもある。

そうしたリスクをどこまで受け入れるかだけは考えておく必要がある。いつでも切り離しても会社へ与える損害の少ない規模で地道にやっていくのが良いのでは、と思うが如何に。

ソフトメーカーはデータを取られる恐れはあるけど、物産を中国で必要以上に持つ必要はないので、そこまで心配はいらない。それこそ取られて模倣される程度で済む。

ハードメーカーとしてはリスクが大きく、ソフトメーカーとしては少ないリスクで大きな市場を狙えるメリットがある。

と、いったところか。

今後の動き、特にプラットフォームフォルダーの動きは注目していけたらと。

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『ゲーム機の中国での販売解禁でゲーム業界はどう動くべきか』へのコメント

箱1が中国では6万円らしいので中国からの転売屋が日本に押し寄せてきそうだなぁ

投稿者 : 匿名

中国が本格化するとますます日本軽視が進みそう。
ゲームにおいては、日本はアジアでは中国、韓国、の次あたりになっちゃう日もそう遠くない気がします。
今は世界的には、北米、ヨーロッパ、韓国、の次が日本ですよね。

投稿者 : A人

確かに海賊版がアタリマエな中国で、正規品がどれだけ
売れるのかってのは気になるところではあるね

投稿者 : 名無しさん

日本のアニメやゲームに酷似したキャラを使った劣化コピーゲームが延々と出続けるのが目に見えてますね・・・w

投稿者 : 匿名

カプコンなどは中国版モンスターハンターを独自エンジンで開発していますね
MHF/Pシリーズよりもクオリティが高いのが皮肉です

投稿者 : アゴ

量産型中国ゲーを見るにつけ、中国人の教育がなっておらず、ゲーム機を出しても新ルールを習得するメンタリティがあるか疑問です。
彼らが新しいものを好み古きを排していけばコピペゲーなんか生まれないはずですから。
結局ヒーローを立てて扇動する羽目になるんじゃないですか?
つくづく古い。

投稿者 : 匿名

MSとソニーの2社はそのままの製品を発売する予定なのに対して
任天堂は来年に頃に新興国(中国)向け新型ゲーム機とその専用ソフトを発売するとか
前2社に対して、本体のセキュリティーに自信がないんでしょうね
過去みたいに割られてコピーされて逆輸入とかは避けたいからだろうけどね
別規格で販売して置けばコピーされた所で日本含めた海外に影響しないから
しかし、中国ではオンラインゲームが人気でパッケージソフトに金を出す人は少数
パッケージソフトを買うにしても、海賊版が安い値段で売ってる環境
今の日本以上にゲームに金かけない人が大半だそうです
中国で売るのだったらF2P方式で後から料金が発生するようなのが一番適してる
その点を考慮すると、オンラインゲームに弱く、ある程度値段のソフトを先に買ってもらう従来型の販売スタイルの任天堂は中国でゲーム機を出しても売れなくて商売にならないかと
つまり任天堂にはリスクだけしかない様に思えるのですが・・・

投稿者 : 匿名

ゲームではないが中国は信用出来ん 先の某ファストフードでの
期限切れ食肉混入事件があったばかりに

投稿者 : 匿名

中国に限らず量産・コピペゲーはあらゆる陣営で氾濫していますからね
なんであれ市場規模の拡大は活性化につながるので好ましいことだと思います

投稿者 : ゴア

ファルコムなんかはPSPのソフトをわざわざPC用にして中国で販売していましたし、今後はPS3ソフトを展開していくと言っていることから、中小の和ゲーメーカーにとっては中国市場は魅力的なのかもしれませんね。実際、日本のオタク文化は中国韓国でも受け入れられていますし、欧米ユーザーにあわせた作品でなくても売れるというのは大きいと思います。

投稿者 : 匿名

>中国はオンラインゲームなどが商業的に盛んなのだが、一人当たりの使用金額は思った以上に高いという話を昔聞いた。

そりゃ、富裕層の小皇帝がのめり込んでいるからな。。。

投稿者 : 匿名