任天堂、2014年3月期決算予想が営業赤字に転落、その原因など

任天堂の2014年3月期の決算予想が下方修正されたとのことだけど？

以前までの予想は売上高が9200億円、営業利益が1000億円の黒字でしたが、今回発表された数字では売上高が5900億円、営業利益が350億円の赤字に変更されました。

この数字は予想ですので、最終的には4月下旬あたりの発表により、2014年3月期の決算が明らかになります。

どうですか、この大幅な任天堂の下方修正は？

おおむね以前から述べたとおりでしょ。

いったいいつ述べたのですか・・・。

まず機種別に分けて語ってみると、ニンテンドー3DSに関しては北米で売れていないのが一番大きな理由だ。

売れるためにはソフトが必要なのだが、そのソフトが足りておらず。「ポケットモンスターX・Y」が出たものの、それだけで本体を爆発的に売るには不十分だ。

日本だと「モンスターハンター4」や「パズドラZ」などが発売され、他のソフトも地味に売れていったのだが、そうしたものが北米ではない。

以前から述べているように海外では孤軍奮闘状態なので、本体を他のメーカーによって盛り上がることがない。

「ポケットモンスターX・Y」によって売れはしたが、その数には限度があったのだろう。

もし、バンダイナムコから日本で発売された「ディズニー マジックキャッスル マイ・ハッピー・ライフ」がこの年末商戦に北米市場でも発売できていたら、というのが残念なところ。

日本では50万本突破したとの情報が出ていますね。北米では4月に任天堂より発売されます。

北米は北米で別のディズニーゲームが出ていたために遅れたのか、それとも単にバンダイナムコが無能だったので遅くなったのかはわからんが。2013年11月に間に合っていれば北米で100万本とか売れてもおかしくないくらい、面白い状況になりえたのだが。

まあ、できなかったのだから仕方がない。

北米でニンテンドー3DSが売れなかったとのことですが、それが赤字の原因と見てよいのでしょうか？

それは何とも言えない。ニンテンドー3DS自体も目標の数字に届いていないが、それによって赤字なのか黒字なのかは不明だ。

あくまで赤字決算となったのは任天堂全体としての数字なので、当然WiiUなどの他のゲーム機も含まれてしまう。

こればっかりは実際に直接聞いてみるしか答えはわかりませんな。

直接、ですか・・・。

WiiUはどうでしょうか？

こちらもソフトがないからね。

以前述べたように、最低でも2013年の年末商戦に「マリオカート8」が出ていないと売りようがないだろう。

それでも日本では多少なりとも本体が売れたが、北米となるとね。

海外でも「マリオカート8」が発売され、その後どうなるのか、といったところか。

隠し玉があればいいけど、隠している余裕もないだろうし、現状で公開されているラインナップを見る限りだと、WiiUでの黒字化は厳しいだろう。

あとはどれだけ痛手を抑えて次につなげるかの撤退戦をしていくか。

どちらも厳しい状況が続きますね。

ニンテンドー3DSによって事前予想の1000億円は論外としても、何とかプラスマイナスゼロくらいまでは持っていけるかと思っていたんだけどね。

完全にニンテンドー3DSはスマホに食われ、WiiUは単にソフトがないしで海外はどうにもならないんだろうな。

かろうじてニンテンドー3DSがフランスで盛り上がっているといった程度かと。

たぶん、決算説明会で欧州の国別のソフトランキングなどを公開すると思うので、その時のフランスのランキングに注目だ。

フランスは日本の漫画が話題を集めているといわれていますが、ゲームも日本製のソフトが売れているようですね。

まさか「ブレイブリーデフォルト」がフランスアマゾンでゲームランキングトップに来るとは思ってもみなかったよ・・・。

『ゲームソフト世界人気ランキング』の2014年1月17日で確認ができますね。

と、こんな所かな。

海外の最大市場の北米で売れていないのが痛いところ。

今後どうなるのか、注目していこう。

なお・・・。

なお？

今回の任天堂の決算発表は予想に過ぎないので、2014年4月にさらなる低い数字が出ることもあることをお忘れなく。

嫌な締め方を・・・。