ソニーの株主総会2010年

2010年6月18日:ソニーの株主総会2010年
ソニーの株主総会に行ってきたので、詳細を紹介しようと思う。一部はすでにtwitterのmakonakocomアカウントでも紹介済みだけど、改めて。
まずは場所などから紹介しましょう。
場所はいつもと変わらず東京都港区高輪3-13-1のグランドプリンスホテル新高輪。ホテル内にいくつか会場をわけていたのだが、第1会場から第3会場まであった。9時40分くらいの時間になっても第1会場に人が流れてきていたので、比較的ゆっくりたどりついても第1会場で役員等が居並ぶ中で参加することができたかと。なお2010年3月31日の段階で691901名。去年から69341名減っている。
減り幅が大きいですね。
では、具体的に。10時からスタート。議長はハワード・ストリンガー。最初の挨拶だけ日本語で、そのあとは英語で話していた。通訳がいたので、適時日本語に訳される。同時通訳ではないので、話に2倍の時間がかかっている。10時8分から今回で退任となる大根田伸行が説明。各部門の業績を数字などを中心に説明していった。10時19分辺りまで説明を行い、今度はストリンガーが今後について説明。これは英語で話すとともに、前方のモニターに翻訳した文章が掲載される形で進行。
このあたりは去年と変わりませんね。
そして、コンスーマープロダクツ&デバイス部門と、ネットワークプロダクツ&サービス部門の両方の責任者がそれぞれの部門を説明。ゲーム事業は後者と捉えていただければと思う。そして、後者の責任者は平井一夫というわけだ。
久夛良木健さんの後を継いだ方ですね。
それぞれが大体10分ほど説明。先に前者の責任者である吉岡浩が説明。その間、次の番を待っている平井一夫は何度も水を口にし、緊張している感じがした。
そんな細かな説明はいいですから...。
で、平井一夫の番が来て、そして説明が終わった後、再び水を口にし。で、隣にいた女性と筆談でにこやかに会話していた。
だから、そんな情報要りませんよ!!
ちなみに話している内容は大したこと話していない今まで何らかの形に情報として出てきた内容となっている。ネットワークのダウンロード関連で360億円というのが気になったけどね。これは多くはゲームのダウンロードの金額だそうで。
その後、質疑応答ですね。
10時52分から質疑応答となった。進行役は中鉢良治副会長にバトンタッチ。指名などを担当することとなる。
では、いつも通り私が質問者役をやります。
回答はストリンガー他、いろいろな人が答えていたけど、どれが誰とかは説明しないのでご了承を。あと、それほど大したことを話したわけでもないので、かなり適当に書いている。この点もご理解いただけたらと。
一人目の質問です。 製品の有害物質についての対応はどうなっているのか。ヨーロッパで規制が厳しく、中国でも動き出している。問題の対応には製品製造の段階である下流のところではなく、コンセプトなどを決める段階の上流の段階で対応すべきではないか。ソニーとしてどれだけのことをしているのか、蒸留と下流での対応に要する額を知りたい。
上流と下流という区別で集計していないため、答えられないが、管理体制の強化を続けている。また、制度の見直しなどをしていく。過去に問題を起こしたが、上流の段階からチェックをしていっている。ベンダーさんにもお願いをしてきた。ヨーロッパの法的規制の前から取り組んでいる。全世界一元的に管理していきたい。
二人目の質問です。 ソニーのブランドが世界で毀損しているのではないか。サムスンなどに浸食されているのでは。ソニーは世界でナンバー1のものはどれだけあるのか。議案についてだが役員に生え抜きをもっと入れてはどうか。今の経営スタイルで良いのか。選任基準について知りたい。
役員に関して、アメリカやヨーロッパで広く採用されている方式を用いている。利点は何よりも高度に洗練され、成功を収めた人達の英知を集めることができる点。取締役会がやるのは監督。さまざまな考えを提供していく。サムソンは我々が作ったものを真似する点が多い。どこをとってもずっとナンバー1ということはあり得ない。3Dはテレビの再生につながると思っている。カメルーン戦でシュートを決めた時、周りにはソニーの3Dテレビの宣伝が表示されていた。オランダ戦もシュートが決まれば見られる。
三人目の質問です。 エレクトロビジネスが去年に続き赤字だが、経営の責任をどう感じているのか。
減損を除くと1千億円くらい改善した。来年は円高ではあるが利益が出る。為替と価格下落の影響が大きい。デジカメも価格の下落が大きかった。ここ2年間は下落にコストダウンが追いついていなかった。コンシューマー関係は黒字にする。ゲームは下期に黒字になっていて、ハードも3月に逆ザヤが解消している。
四人目の質問です。 コンテンツ事業に関し、SCEとソニーミュージックを統合する気はないのか。別会社である意味がない。itunesなどに対する魅力が薄い。今後電子ブックなどをやっていくのであれば、一まとめにして取りかかるべきでは。コンテンツ事業の統合の予定などを聞きたい。
3Dなどはソニーの持てるあらゆる要素が統合されているから、成功していると言える。すでに統合されているようなもの。盛田さんはコンテンツとハードは車の両輪と述べていた。昔はまだアナログの時代だったので早い考えだったが、今日はデジ タルの会社として、文字通りその通りになっている。
五人目の質問です。googleとの提携に関して。取り組み姿勢やパワーの掛け方について。
物作りの精神に裏打ちされた商品が今まで出てきている。ソニーのインターネットもこうした商品ラインナップの延長にある。物作りの精神を反映させている。我々の持っているコンテンツの配信など、ネットワークを活用する。ネットコンテンツ以外も楽しめるようにしていきたい。他の商品との連携なども。
六人目の質問です。 新年度の役員報酬の額を聞いたあとに、議案の可否を決めたい。また、前年度の役員報酬の1億円以上に該当する役員の名前と額を知りたい。
世界的企業のため、また、さまざまなコンテンツを有しているため、有能な人材を獲得するために適切な額を決定している。決定後は第三者機関にもチェックしてもらっている。前年度に関しては詳しくは有価証券報告書を見てもらいたい。一部を紹介する。ハワード・ストリンガーが定額報酬3.1億円、業績連動報酬1億円、ストックオプション50万株、中鉢良治が定額報酬8千万円、業績連動報酬7千万円、ストックオプション8万株、大根田伸行が定額報酬5千万円、業績連動報酬4千万円、退職金5千万円 、ストックオプション3万株。
七人目の質問です。2012年度に向けた中期目標の営業利益率5%、ROE10%は達成できるのか。
今の段階では達成できると思っている。コスト削減も行い、また、新しい成長分野への投資もしていく。ワールドカップを見てもらうと、ソニーの製品が会場で多く出ている。これでブランドが広まると思っている。
以上ですね。
かなり端折っているけどね。以前にも述べたけど、通訳が話すときは自らで考えて話すわけではないので、短時間で話す傾向がある。なので、メモするのも大変で、あまり拾えていない側面もある。
そうですか。
12時13分に質疑応答が終わり、そして議案の採決に。前方のスクリーンに前日までの投票結果が表示された。第1号議案の役員選任に関しては賛成が6147660名、反対が290354名。第2号議案はストックオプションの付与について、賛成が5097669名、反対が1325845名と、いずれも可決された。そして12時17分に新任役員の挨拶があり、12時18分に株主総会が終了となった。
今年はどうでしたか?
去年は質疑応答が10名だったのが、今年は7名だった。意図的に長々と話すようにしていたように思える。
それはなぜですか?
やはり、役員報酬を言いたくなかったのだろう。今までも株主提案という形で何度も報酬を言うように指摘されてきたのだが、結局拒否してきた。今回は最終的には有価証券報告書に記載しなければいけないのだが、それでも株主総会でいわなくてすむようにしたかったのだろう。質問者を指名する際にもかなり人を選んでいたからね。
ですが、結局はこの質問をする人を指したわけですよね。
この質問者、声を大きく、議事進行に関する異議がある、というようなことを述べて、強引に指してもらったんだよね。さすがに議事進行に関しての指摘となると指さざるを得ないと思ったのか、結局指してしまい。でも異議というか明らかに指されるために述べた詭弁のようなことを述べ、そして役員報酬の質問をしたという。
策士だったわけですね...。
あと一つ気になったことがあった。
それは?
途中で人が帰る時、壇上の前辺りを通って帰った人がいたんだけど、これ、本当はやらせてはいけないんだよね。下手すれば、役員に襲いかかる恐れがあるから。しかし、それを止められなかった前方のソニー社員がいたわけで。前方一列と、そして2列目の脇辺りはソニー社員が固めていたようなのだが、まったく機能していなかった。危機管理がなっていないというかなんというか。
気の緩みが感じられますね。
あと、今年は去年いた総会屋の人がいなかったようで、静かに終わってしまったよ。期待していたのだが...。
......。
というわけで、この後は商品展示会場に出向き、商品を見ることに。
何がありましたか?
株主総会中に何度もプッシュしていた3Dテレビ関連が半分以上の幅を占めていた。巨大スクリーンがあり、入口でもらった眼鏡で3D映像を楽しめたり。他にも家庭用テレビも多く展示されており、そこでも3D映像が楽しめた。ゲームの展示もあり、「グランツーリスモ5」や「ワイプアウト」系のゲーム、あともう一つはよくわからないシューティングゲームが置いてあって、これらも3D眼鏡を用いてプレイしたり見たりした。入り口でもらった眼鏡と物が違うようで、また別の眼鏡で見なければいけないというのがやっかいだった。
他には何が?
電子書籍閲覧ツールの展示やスマートフォンなど、いろいろと。あと、ゲーム関連は「torne(トルネ)」や「プレイステーション ストア」など、いまいちインパクトのないものが多く。すでに発売済みという意味でね。ゲームソフトという展示は先に3Dのところしかなかった。あと「プレイステーション ムーブ」の展示も期待したのだが、こちらもなく。なんか、空気の読めない会社だな、と改めて思ったよ。
思わないでください...。
他にもデジカメとかの展示もあり。と、まあこんなところかな。展示スペースは3D関連が半分くらい取っていたので、如何にソニーが3Dテレビに力を入れているかがわかるだろう。次のワールドカップサッカーの日本戦も、周りの広告などに注目して見てみると面白いかと。
では、最後にお土産のチェックをしましょう。
ほぼ去年と変わらず。乾電池セットとお菓子の詰め合わせ。詰め合わせのお菓子は去年と別のメーカーのものだった。あと、お土産としてではないけど、所品展示会場に入るときに紙パックのお茶を配布していた。

ソニー株主総会のお土産

2010年6月18日に行われたソニー株主総会のお土産

・乾電池詰め合わせ(単3乾電池4本×2セット、単4乾電池4本)
・マキシム・ド・パリ×ラトリエ ドミニク・アブロンお菓子セット
・Asahi いぶき(商品展示会場にて配布)

いつもの紹介は以上です。
最後に、一部報道でハワード・ストリンガーの報酬が総額8億円と出ていたけど、それ嘘なので。さすが産経新聞といったところの低クオリティの記事だった。他にも間違いが多数だったので、信用しないように。
具体的にはどういったところがでしょうか?
ストックオプションの50万株がいくらでもらえるかがポイントとなる。今回の説明の中で、有価証券報告書では何らかの株価の数字を書かなければいけないため、813円と記載すると説明したんだ。この価格は実際に行使できる価格でもなく、またこれに株数をかけても、それが利益になるわけではない。それにも関らず、813円に50万株をかけて、4億円がプラスされると勘違いしたわけだ。ストックオプションというのは、特定の条件でいくらで株が買えますよ、という権利のこと。この価格より株価が下がっていれば一銭の価値にもならない。このあたり、まったく分かっていない人が記事を書いたのだろう。
他にも間違いがあったのですよね?
ROEが5%と書いてあったけど、それも間違いで、営業利益が5%、ROEは10%だ。株主もしっかりと述べていたし、そもそも該当する去年発表の数字を調べればいくらでもわかる内容なのだから。
ふむ。
最後に株主総会に参加した人の数が去年より減っており、その理由はネット放送によるものということも書いてあったのだが、そもそも株主数が7万人近くと約1割も減っているのだから、当然減るのが当然だろ。そもそもソニーの株主の多くは老人が多く。その老人がネットで見る方法なんてわかるわけないのだから、それほど人数に影響はできないよ。もちろん、多少の影響はあるだろうけどね。
結論としては?
産経新聞を信じてはいけないということで。
そんな...。
まあ、産経新聞だけでなく、他にも毎日新聞が同様に8億円と書いている記事があるけど。ロイターや時事通信、読売新聞などはちゃんと4.1億円と書いてあり。こうしてみると、どこがまともか分かって面白いよな。まあ、これが正しかったからと言って、他がすべてあっているとも思わないが。
以上で終わりにしましょう。
ちなみに、この役員報酬に関しては過去に『1億円以上貰う役員の名前と金額が明らかに、ゲームメーカー各社の社長の金額はどれくらいなのか』で記事にしている。その時に、ハワード・ストリンガーは4億円と説明したが、まさにその通りだったというわけだ。他のメーカーも含めて参考にしていただけたらと思う。

直近、直後の話題

1つ過去の話題:ファミコンやメガドライブの裏技を収録したDVD「ザ・裏ワザ」amazon.co.jp限定版発売
1つ新しい話題:テイルズスタジオが債務超過!?もう新作はでない!?影響と捉え方

『ソニーの株主総会2010年』へのトラックバック

トラックバックURL: https://www.makonako.com/mt/mt-tb.cgi/3014

『ソニーの株主総会2010年』へのコメント

よくわからない3Dのシューティングってキルゾーン3のこと?
もしそうだとしたらひどいな、かなりの大作なのに
まあE3のソニーの発表のすごさがわからなかったみたいだから和ゲーにしか興味のないにわかゲーマーなのかもしれないが

投稿者 : 匿名

まこなこ様

はじめまして、いつも楽しく拝見させていただいております。

>ストックオプションというのは、特定の条件でいくらで株が買えますよ、
という権利のこと。この価格より株価が下がっていれば一銭の価値にもならない。

この記述は間違いだと思います。

ストックオプションはその「具体的な内容」に加えて、ブラックショールーズ
モデルなどによって時価を算定し、「報酬等のうち額が確定しているもの」として、
「その額」について決議する必要があります(会社法361条1項1号、3号)。
たとえ、ストックオプションの取得時に「権利行使価格>株価」であったとしても、
一定期間、一定の価格で株式を購入する『権利』を取得するわけですから、
将来、権利行使価格<株価となった時にに、その差額分の利益を得ることのできる
チャンスを得たという意味で、ストックオプションは有価値なものであり、
時価が存在します。
ですから、役員はその取得時に時価相当分の価値を報酬として、現物で受け取った
ことになるのです。
その点、権利行使益についても給与所得と扱う税法とは取り扱いが異なる点にも
注意が必要です。

今後もためになる記事を楽しみにしております。

投稿者 : 84

>当然減るのが当然だろ。そもそもソニーの株主の多くは老人が多く。
誤字脱字ではありませんが、表記としてはいかがなものかと存じます。

投稿者 : 匿名

「よく分からないシューティング」というのが惑星上で360度フリースクロールするやつだったら、STAR STRIKE HDですね。
というか、初期で3D化されているので上に上がっていないタイトルはこれぐらいなので、まず間違いないかと。
地味ですが、結構面白いですよ、これ。

投稿者 : 匿名

>>投稿者 匿名 : 2010年6月18日 22:18

E3の発表がすごいって言いたいのかな?

あの現場の空気はなかったけどねwたぶんソニーの発表が
すごかったなんて言ってるのはオタク文化の日本だけですよw

投稿者 : 匿名

いやあ、「俺の2時間を返せ」なんて言われる発表は、かなりすごいでしょう。

投稿者 : 匿名

それよりひどかった某社の立場は・・・

投稿者 : 匿名

海外では焼き直しやカジュアルゲーばかりの任天堂より
大型タイトルやチャレンジングなゲームを多数発表したソニーの方が評価高かったぞ…

投稿者 : もう一社は、ねぇ・・・

>投稿者 もう一社は、ねぇ
海外はグラフィック重視だからな。
Wiiと全く同じスポーツゲーのMoveでも、グラ綺麗だと高評価。
その程度だよ、海外なんて。
まあ日本はさらにそれよりもレベルが低いんだが…。

つか新ハードはまずリメイクやテスト用カジュアルソフトなどからはいるものだよ。
それで学んで、そこから次に入るんだ。
某13みたいに初手から大作で、5年も開発かけるとかアホすぎるわ…。何もわかってない子供のやり方。

投稿者 : 匿名

アメリカのゲームショーなんだからアメリカ向けのゲームが多くなるのは当たり前でしょう。

ソニーの評価がアメリカで高かったのは、MOVEの他にアメリカ向けにいろいろソフト出してたから。
特にValveがPortal2をPS3で出すということが衝撃を与えた。
Portal2がSteamworks対応しているという事も大きい。
Steamworks対応ということはValveが出していた今までの360独占ソフトや新作ソフトが、
PS3にも来る可能性が高くなったので評価が高いんでしょ。

投稿者 : 匿名

どっかの受け売りのコメントばかりだな・・・
くだらねー

投稿者 : 匿名