完全子会社と子会社との違い、過去のゲーム業界を例に説明、アトラスの今後も

2010年2月13日:完全子会社と子会社との違い、過去のゲーム業界を例に説明、アトラスの今後も
2月12日『アトラスが終了、インデックスホールディングスの完全子会社に』を取り上げましたが、既にインデックスホールディングスの子会社だったという話がありますが。
2006年に株式公開買い付けを行いましたね。
だとしたら、今回の話はなんだったのでしょう...。
それは、子会社と完全子会社の違いによる。
何か違うのですか?
違うから呼び方が違うのだろう。
それはそうですが...。
この辺りを勘違いされている方もいるようですね。
あまりこまごました説明をしてもよく分からないだろうから、簡単に説明しよう。子会社は、親会社に一定数以上の株式を保有されている会社のこと。完全子会社は株式を全部、親会社に保有されていることになる。つまり、完全子会社は、完全に親会社のものということになる。
子会社の場合は、他の方も株式を持っているため、会社のすべての権利を主張することができないわけですね。
完全に権利を持っていれば、当然好きなように出来る。これが一番重要となる。
それを踏まえて、今回のアトラスの話をみると、どうなるのでしょうか?
アトラスの話よりかは、既に同じ経緯をたどった他のゲームメーカーを例にした方がいいだろう。
どこを例にするのでしょうか?
まずはバンダイナムコを例に。バンダイナムコはバンダイナムコホールディングスという会社が親会社となっている。その下に、バンダイ、ナムコ、バンダイナムコゲームス、バンダイビジュアル、バンプレストなどなど、多数の会社が完全子会社として存在する。これらのうち、今回のアトラスに近い例として挙げやすいのはバンプレストやバンダイビジュアルだろう。
どういう点が近いのでしょうか?
いずれも過去に株式市場に上場していて、その後バンダイナムコホールディングスによって完全子会社化されたという経緯がある。バンダイとナムコに関しては、両者が協力してバンダイナムコホールディングスを作り、バンダイとナムコはバンダイナムコホールディングスの完全子会社として位置づけられた。また、バンダイナムコゲームスは、バンダイとナムコのゲーム事業を集める形で出来た新会社だ。このため、これらは今回のアトラスの件とは経緯が異なるといえる。
一方、バンプレストとバンダイビジュアルはどちらもバンダイの子会社ではありましたが、上場会社として存在していた。俗に言うTOB、株式公開買い付けを行い一定の株式を保有し、その後完全子会社化をしましたね。
これらがどうなったかをバンプレストを用いて説明しよう。バンプレストは完全子会社となった後も今までと同じように運営していたのだが、このゲーム部門をバンダイナムコゲームスに吸収する形となった。そして、もともと存在していたバンプレストという会社は業務用の景品などを販売する会社となり、ゲーム部門はもとより、他にも「花やしき」などの施設運営なども行わなくなった。この辺りは細かく説明するとちょっと違う状況になるのだが、まあ雰囲気としてはこんな感じになった。
会社が事業ごとに散り散りになったというのがポイントですね。
ブランドとしてバンプレストという名前は残っているものの、会社としては過去のバンプレストとは別物となったと言える。
ふむ。
あともう一つ、タイトーも例に挙げておこう。タイトーはご存知の通り、現在スクウェアエニックスホールディングスの完全子会社となっている。そのタイトーがどうなったかというと、いろいろと動きはあったのだが、最終的にはアミューズメント施設事業と家庭用ソフト事業とが分かれ、別々の会社として運営することになる。
いずれも本来の姿から大きく変わったというのが特徴的ですね。
このように自由にできるのは完全子会社ならではだ。もし、単に子会社であれば、別の株式保有者の話も聞かなければいけないし、行った行為が株主の利益に反するとなれば、株主代表訴訟などの問題に発展する可能性もある。そうした心配なく、会社を自由にできるのが完全子会社の利点だ。
これをアトラスに当てはめるとどうなるのでしょうか?
それは先の『アトラスが終了、インデックスホールディングスの完全子会社に』で述べたとおりだ。資産の有効活用という名目で今までのアトラスのソフト資産が開発者の意思に反する形で使われる可能性があったり、インデックスホールディングスの組織再編などによってアトラスの会社内も大きく分断される恐れがある。また、そうしたゴタゴタを嫌って有能な人が社外に出てしまい、アトラスに残るものは過去のソフト資産のみで、新規で有望なソフトが出てこなくなる恐れもある。バンダイナムコゲームスの例を出せば、その危険性も分かるのでは。
なぜバンダイナムコゲームスが...。
バンダイナムコゲームスも、結局ナムコとバンダイのゲーム部門を合併させたは良いものの、結局両者の持ち味を潰しただけで、何も生み出せていない。組織を弄るとき、うまくいくこともあるが、とりわけクリエイティブな分野に関しては容易にうまくいくとはならず。数字だけうまくいかせようとすれば、コストを切りましょう、リメイクで利益出しましょうという流れになってしまう。
なんでそんなにも否定的なことを言うのですか!!
インデックスホールディングスが真っ当な会社なら、もちろん良くなることも期待できるが、現状ではね。期待できる要素がないのだから、不安要素のみしか取り上げようがないだろ。
そんな...。

直近、直後の話題

1つ過去の話題:アトラスが終了、インデックスホールディングスの完全子会社に
1つ新しい話題:機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)のブルーレイの劇場先行販売は阿漕

『完全子会社と子会社との違い、過去のゲーム業界を例に説明、アトラスの今後も』へのトラックバック

トラックバックURL: https://www.makonako.com/mt/mt-tb.cgi/2862

『完全子会社と子会社との違い、過去のゲーム業界を例に説明、アトラスの今後も』へのコメント

インデックスホールディングスがどういう会社なのかに興味があります

投稿者 : 匿名

バンダイナムコは本当に酷い企業になったと感じます。
まぁ今のゲーム業界は任天堂の一人勝ち状態ですから
各社ともに厳しいんでしょうけどね。

投稿者 : 僕の見たずうとるびはTVの中