マジコン訴訟で任天堂が勝訴、ただし、意味無し

投稿がありましたので紹介します。

『マジコン訴訟でソフトメーカー側が勝訴だそうです。
当然の結果だと思いますが、こういうニュースは嬉しい限りです。
しかし今後もこういった業者が出てくると思いますが、まこなこさんはどう思いますか？』(投稿)

この件は任天堂のオフィシャルサイトでもプレスリリースが出ていますね。

投稿ではソフトメーカー側とありますが、任天堂が提訴していました。

勝訴ですので、喜ばしいことですね。

でも、意味は無いんだよね。

意味が無いってことは無いでしょうに・・・。

任天堂のプレスリリースにも書いてあるんだけど、2011年の時点で法律の改正でマジコンの販売自体が違法扱いになったので、これで勝とうが負けようが、現在に与える影響は無かったりする。

次の部分ですね。

『なお、平成23年12月に施行された改正不正競争防止法により、技術的制限手段（セキュリティー）を回避してコピーゲームの起動を可能にするマジコン等装置の輸入販売行為に対して刑事罰が導入され、マジコン等販売業者に対する刑事摘発が継続して行われております。また、同時期に改正された関税法により、マジコン等の不正な装置は輸入禁制品にも指定されております。』(任天堂「ニンテンドーDS用装置（マジコン）に対する不正競争行為差止・損害賠償等請求訴訟に関する最高裁決定について」プレスリリースより)

今回の判決では、任天堂がマジコン販売業者から賠償金を得られるかどうかくらいの意味しかないので、あまり取り立ててどうだこうだと言うようなことでもなく。

しかも、その賠償金もしっかり払ってくれるのかどうかすら不透明だし。

それに、これらの件は不正競争防止法での禁止であって、実際にプレイしている人には影響ないしね。

マジコン等でプレイしても刑事罰が与えられるとかになると、また違ってくるのだろうけど、そこまでの強制力があるわけでもないので、やる人はなんだかんだでプレイするのだろう。

ですが、日本で野放しに広まらないということだけでも意味はあるのではないでしょうか。

そもそも、ニンテンドーDSやPSP以降のゲーム機ではそういったものが広まっていないし、何より、多くの人は同じく無料で楽しめる基本無料を謳ったスマホアプリをプレイしているので、以前のように盛り上がることも無いのではなかろうか。

今回の件は、あくまでも啓蒙的な意味合いでニュースの価値はあるけど、それ以外は意味無しと述べて終えたい。