デ・ジ・キャラットの作者こげどんぼ氏の結婚コミックエッセイ

2012年5月16日：デ・ジ・キャラットの作者こげどんぼ氏の結婚コミックエッセイ

最近書店に出かけた時に大きめに陳列されえいた作品があったので紹介しようかと。

どんな作品ですか？

こげどんぼという漫画家のコミックエッセイが発売されたようで。

正確には「こげどんぼ*」ですね。名前の後ろに記号のアスタリスクが付きます。昔は「コゲどんぼ」という名称で活動していました。ゲーマーズのキャラクターとして「デ・ジ・キャラット」が有名です。他にもアニメ化された作品を複数手がけています。

その方のコミックエッセイですか？

タイトルは「ヨメさんは萌え漫画家」です。主に幹部自衛官と結婚する話をコミックエッセイ形式でまとめています。

ヨメさんは萌え漫画家

発売日：2012年4月14日
価格：980円

画像等クリックでamazon.co.jpにて予約販売・購入可能

絵柄は他の作品のような形ではなく、比較的緩めに描いたものとなっている。表紙の絵柄で、本文ではもうちょっと雑という表現でも間違いはないかと。もっとも、それがコミックエッセイとしての味となるので、それが悪いわけではない。

内容はどうなのでしょうか？

結婚の話なのだが、自衛官と付き合うきっかけから結婚式への準備、そして結婚式の話が中心。また、東日本大震災に絡んでの話などもある。結婚絡みでは、中心となるのが衣装について。夫の衣装と自分の衣装などをどうするかの苦悩などが描かれている。服飾に興味が無いと、この辺りはなんでこんなにテンション高いのか、という印象を持つ人もいるかもしれないが、こだわりのようなものが、漫画などにも現れるのかな、と思ったりする。

ふむ。

女性のコミックエッセイの場合、ネガティブな話を中心に、それをポジティブに持っていく「ネガポジティブ」とでもいうような流れが多くなりがちなのだけど、そういった描写は少なく。また、著者自身が人として有能なようで、駄目駄目感があまりなく、そのあたりも好印象に見受けられる。ただ、逆にまともなために、漫画としての面白みがあまり出せていないかと。

変に感じられるところは服飾に対するこだわり具合くらいですね。

夫の方もものすごく常識人でもあるし。夫も嫁も人間的に飛び抜けた馬鹿馬鹿しさがないため、全体的にはおとなしいコミックエッセイとなっている。だけど、ネタを随所に入れており、そのネタは比較的古い人には親しみのあるものが多いので、こうした小ネタには笑えるものも多い。目線付きではあるけどいろいろな作品と絡めたりしているので。

それにしても、最近はこうしたコミックエッセイが盛んですね。

コミックエッセイ自体は数年前から流行っているが。特にここ最近は、コミックエッセイ作家ではなく、本業の漫画家がコミックエッセイを描いたりすることも出てきたし。

どんなものがありますか？

有名なところでは「鋼の錬金術師」の作者による荒川弘による「百姓貴族」がある。本業の漫画家が描くと、コミックエッセイはこんなにも面白いものになるのかと思い知らされた作品だ。