今がまさにゲーム業界のリーマンショックである

2010年10月27日:今がまさにゲーム業界のリーマンショックである
実は今、ゲーム業界でリーマンショックが起こっている。
何わけのわからない事を言っているのですか...。
リーマンショックは2008年9月15日に、米国の金融系企業であるリーマンブラザーズが破たんしたことによる一連の金融危機を指します。この時から、世界の金融市場が大きく落ち込むことになりました。
全然関係ないじゃないですか。もしかしてあれですか。
なんだね。
ゲーム好きのサラリーマンがショックを受けていてリーマンショックとかいいたいんでしょ。
......。
......。
すみません、下らなすぎました...。
もちろん、本来の意味のリーマンショックのことは知っているでしょうから、勘違いはされていないと思いますが、どうしてゲームと絡んでくるのでしょうか?
まさに2年前のリーマンショックの影響が、今の、今年や来年のゲーム業界に大きく影響を与えている。まさに、まっただ中といってもいいだろう。今回は、その辺りを取り上げてみたいと思う。
まず、なぜ今なのでしょうか?
ゲームの制作は年月がかかる。たいていは2年くらいかかると見て良い。つまりは、2年前のリーマンショックの影響は、ちょうど2年後である今、発生するのは理にかなっている事と言える。もちろん、2年前に動いていたプロジェクトも途中で方針転換などをして対応しただろうが、それよりも、新たに立ち上げるプロジェクトに対し、より厳密なチェックが入ったと言えるだろう。
厳密なチェックとはどういった事を指すのでしょうか?
まず、ソフトそのものの開発の可否に関して。リーマンショック前であれば通っていたであろう企画であっても、リーマンショック後は通り難くなっている。その2年後の今の状況を見てみると、以前よりソフトのリリース数が減っている事がわかるだろう。まさに、2年前の影響が出ていることの証と言える。
他にもあるのですか?
次に、ソフトそのものの制作の許可が出ても、使える開発費がシビアになったというのもある。開発費がシビアになるということは、より短時間で、より少ない人員でソフトを作り上げる必要が出てくるわけだ。長く期間をかければ、それだけ人件費がかかるし、人が多ければ、同じく人件費がかかる。開発費を抑えようとすれば、この辺りを出来るだけ減らす必要がある。そして、減らせば減らすほど、クオリティの低いものが出てくるわけだ。もっとも、多ければ良いものが出来るとも限らないけどね。
最近はゲームのクオリティ低下も叫ばれていますが、そうした側面が影響しているのかもしれませんね。
人絡みで言うと、人的リストラも影響している。スクウェアエニックスは1割以上人員カット。バンダイナムコゲームスも同じく人的リストラを行った。
最近話題のメーカーですね。
スクウェアエニックスの場合は、業績が悪くないにも関わらずリストラ。これは、リーマンショックで今後厳しくなるから、ということを隠れ蓑にしたともいえる。バンダイナムコゲームスは本当に業績が悪いので、しようがないのだが。
そんな...。
リストラしたらしたでいいのだが、結局それらの会社から出てくるソフトは低品質のものが多いという状況になっている。人を切ったはいいものの、本当に人がいなくなったような状況だ。これもまた、リーマンショックの影響と言えるだろう。
会社そのものが無くなったところもありますね。
主に開発会社が痛手を被ったともいえる。大手から受注を受けていた中小規模の開発会社が倒産している。特に、今年に入ってから多く感じられるのは、先に述べた2年前から、というのが影響している。仮に2年前に開発を請け負っても、今年の半ば辺りまでは仕事があったかもしれない。しかし、そのあとは2年前以降に開発案件を絞られているため、もう仕事が回ってこず。結果として倒産という状況になってしまう。これは日本だけでなく、海外でも起きている現象だ。
ここまではメーカーサイドの話でしたが、他の観点からはどうでしょうか?
あまり細かいところをいいすぎても、本当にそれがリーマンショックの影響かわかりかねるので。ただ、1点だけ、海外市場について少し取り上げておこう。
どういった状況なのでしょうか?
北米を中心に特にここ最近、特定のソフトに人気が集中している傾向にある。それはどういったソフトかと言うと、開発費を大量にかけ、そして宣伝広告も大々的に行っているソフト。こういったソフトは、1000万本レベルで売れる傾向にある。
それでしたら、リーマンショックは関係ないということですね。
ところが、こうした華やかなものがある半面、中規模で開発しているソフトの売れ行きがさっぱりな状況になっており。二極化が進みすぎている傾向がある。以前はそれこそ、カプコンが出したような、なんちゃって海外ゲームもそれなりに海外で売れていたのだが、こうしたソフトの売れ行きが鈍っている。明らかに売れるゲームと売れないゲームの差が出てきている。これはなぜかと考えると、やはりリーマンショックによって景気が低迷し、ソフトを気軽に買えなくなっているという北米の事情があるのではと。そうした中で、多くの人がプレイするような大量販売ソフトに注目が集中しているのかな、と。
ふむ。
と、まあ、こんな感じで、2年前に起こったリーマンショックに絡む金融危機の影響がゲーム業界にも訪れていた。そしてその影響は、今年から来年にかけて顕著に現れるのでは、と。そういうお話でした。

直近、直後の話題

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『今がまさにゲーム業界のリーマンショックである』へのコメント

格差社会に会社格差

投稿者 : 匿名

公務員の給与も不況から一年後とかに影響出ますねー

投稿者 : 名無しさん

二極化は日本でも顕著になっているけど、これとはまた違った事象なんだろうか?

投稿者 : 匿名

社会人ユーザーに関しては、景気・雇用情勢の問題で
ユーザー側の余暇時間の減少と、その時間の使い方が
変化してるし、その限られた枠に対してソフト側が
過剰供給されている。やりたいソフトは沢山あるし
買えるんだけど、やる時間がないから買わないんだよね。
特にRPGはめっきりやらなくなってしまった。テレビも
ニュース系しか見なくなったし、昔はRPG、テレビ人間
だったが、いつのまにか変わってる自分がいる。
そりゃメーカー側も万人受けするものしか作れなくなるわな。

投稿者 : 匿名

リストラし始めたら危険シグナルと見ていいですね。

スクエニとバンナムの凋落振りを見ていると良く分かる。

投稿者 : 匿名

カプコンが出したような、なんちゃって海外ゲーム

あいまいな言い方せずちゃんと名前だして批判しろ
カス

投稿者 : 匿名

コンシューマは良く知らないけどPCゲー(エロゲー)は書かれている通りの状況の様な気がする。
どのメーカーも昔流行った作品をCS移植するのは熱心なのに、PCで出るのはファンディスクと続編ばかりで新作が少ない。もとからユーザの少ない小さな市場だから仕方がないのかもしれないが…

投稿者 : 匿名

FF14も開発真っ只中でのリーマン・ショック直撃だったわけだし
まさにそのクオリティ低下を露呈した作品となってしまいましたね

そのスクエニですが、見事に株価が下落し続けています
FF14を発売してからの下げなので、アテにしていたタイトルが酷評されて、それが効いているのでしょう
今後のスクエニはいったいどうなってしまうんでしょうね

投稿者 : 匿名

リストラなどしたら、出来る人間からまず辞めていく。
ある意味凋落は必然。

投稿者 : 匿名

リーマンショックによる影響で近昨今のゲームの質が落ちている。ですか・・・そうなると、単純に元に戻るのもまた時間がかかりそうですねぇ。
ゲーマーとしてはある種苦しい時代なのかもしれませんね。

投稿者 : 匿名

名作を生み出した会社が潰れるのは、惜しいものです。

株式会社シング 破産

アナザーコード
ウィッシュルーム
といったアドベンチャーゲームの名作を作っていた会社。

投稿者 : 匿名