アトラスの「ペルソナ5」ゲーム実況ルールが北米で大ヒンシュク、いったいどうすればよかったのか

4月27日に、北米のアトラスで、ゲーム実況絡みで興味深い話があったので、取り上げようかと思う。

日本ではなく、北米なのですね。

北米で4月4日に発売された「ペルソナ5」のゲーム実況に関するルールについてですね。

その内容があまりにも酷かったため、クレームが多かったのか、4月27日にルールの変更や、謝罪をしました。

そうした出来事があったのですね。

それで、それがどうなのですか?

くたばれ、アトラス、と思いました。

・・・・・・。

冗談のように聞こえるかもしれませんが、海外ではいい反応は無かったのは事実のようですね。

さまざまな意見が寄せられたため、動画配信のルールを改定したようです。

具体的には、取り上げることのできる場所を今まではゲーム時間中の7月7日から11月19日と、大幅に伸ばすなどの対応をしています。

ただ、それ以上に問題だったのが、脅迫的文面でオフィシャルサイトに情報を載せた点。

もし、ゲーム時間7月7日以降を載せたら、チャンネルのアカウント停止やアカウント削除するぞ、とね。

謝罪をした、という部分は、こうした恐怖を与える文面を載せたことに対する謝罪だったりする。

ゲーム実況の制限を設けたことに対する謝罪ではない。

アカウント停止や削除というのがよくわかりませんが、どういうことなのでしょうか?

YouTubeを例にとると、著作権侵害で訴えられた場合、そのYouTubeのチャンネルというかアカウントというか、それに不利益が発生する仕組みになっている。最悪、そのチャンネルは一生、使えなくなる恐れがある。これが削除。

そうなると、今まで長年続けてきた動画投稿者の努力が、アトラスによって一瞬で無にさせられるわけだ。

今回、実際に削除をしたのかどうかは知らないが、日本だと、削除していったと言われている。

実際に、「ペルソナ5」の動画は見ないからね。

ちなみに、日本だと、ルールはオープニング以外不可となっているようだ。

ですが、ゲームの権利者なのですから、そうしたルールを決める権限はあると思いますが。

まったくもって、その通り。

じゃあ、問題ないじゃないですか・・・。

今回の問題はいろいろあるけど、アメリカでは当たり前であるゲーム実況というものに対して、ルールを自らで設けたときに、それをどこまで周知徹底させたのか、というところだと思う。

アメリカの人も、多かれ少なかれ著作権に対して意識はあるだろうし、単に頭ごなしになんでも良いとまでは思っていないと思う。

だが、それはちゃんと周知されていればのこと。

今回、どれほどしっかり告知をしたのか。

オフィシャルサイトの一部に書いただけで、さも周知されたと考えているのであれば、おこがましいにもほどがある。

おこがましいですか・・・。

それくらい、北米ではゲーム実況というのはあって当たり前、できて当たり前のことなんだよ。

で、今回のことがどういうことだったのか、例を出して紹介してみよう。

どういうことだったのですか?

突然、法律を作りました。

ですが、その法律はちゃんと人に伝えていませんでした。

しかし、勝手に作った法律に従っていない人がいたので、裁判を経ずに、刺し殺しました。

こういうこと。

そんな大げさな・・・。

でも、ゲーム実況に対するアカウント削除というのはこういうことだから。

それをアトラスは平気でやってのけたわけだ。

怖くて、こんな会社のゲームなんてやってられんよな。

ですが、権利はアトラスにあるのですから、いいじゃないですか・・・。

周知徹底できればいいんじゃない?

どうすれば、周知徹底できるか、ですね。

簡単なことで、ゲーム開始時に、ゲーム実況に関するルールを表示すればいいんだよ。

それと、ゲーム実況が不可の場面まで来たら、テロップで、ここはゲーム実況はしてはいけません、という注意書きを常に表示し続ければいい。

これなら、プレイしている側も、ゲーム実況がどこまでしていいかという把握が可能だ。

プレイ中に、そういった文面が出てきたら興ざめじゃないですか・・・。

だが、周知徹底させるというのは、ここまでしないとダメだから。

特に今回の場合は、ゲーム時間のある段階になったら急に配信不可となる。

事前に告知するだけであれば、ゲームに熱中していてそうした時間に気が付かずに動画配信を続けてしまう恐れだってある。

PS4の機能を使って配信をしていれば制限が可能だが、そうした機能を使わずに配信している人もいる以上、これくらいのことが必要となる。

これくらいやって、初めてアトラスの責任が果たせたことになる。

それすらせずに、オフィシャルサイトに記載するだけで告知義務を十分果たしたと思い、それに反すれば刺し殺すようなことをするのは、批判されても仕方ない。

今回の話で、ゲームの内容を無料で見たいから批判しているのか、と思っている人もいたようだけど、そういう部類とはまた違う問題であることを述べておく。

方法はどうあれ、今やゲーム実況は当たり前になっていることを考えると、制限を設ける側がすべき役割が重要となりそうですね。

ちなみに、ルールを設けること自体を批判はしてないからね。

以前から常々、ルールは定めよう、と言っているから。

2016年11月22日『FF15が発売1週間以上前にネタバレ情報拡散は、スクウェアエニックスの職務怠慢のせい、ゲーム動画配信の正しい在り方』で取り上げましたね。

この時は、FF15のゲーム動画が発売日よりかなり早い段階で公開されていたことに対してでした。

「ペルソナ5」を好例としても取り上げています。

その時はウェブにちゃんとルールを書けばいい、といったけど、海外だと、それだと無理なんだろう。

今後は日本も含め、制限を設けるのであれば、ゲーム開始時の注意事項として書いたり、どこがダメかをわかりやすくする仕組みをゲーム中に組み込む必要があるだろう。

ゲーム実況されるのが損失だと考えるのであれば、それくらいの開発費用をかけていいと思うがどうだろうか。

北米ではもともと制限が緩かったのだが、日本だとなぜかオープニングのみしかダメという状況。

そうしたルールも、オフィシャルサイトトップページから確認することもできず。

こうした状態で権利だけ主張してもね。

ちなみに、日本ではどう説明されているんですか?

次のような記載があります。

『ネタバレしたら貴様...本当に"囚人"だからな!』(ペルソナ5 オフィシャルサイトより)

完全に脅迫しているじゃないか・・・。

直近、直後の話題

1つ過去の話題:信長の野望 大志、信長の野望シリーズ最新作が発表されたので、語ってみた
1つ新しい話題:PUBG、未だにドン勝が食べられない・・・

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元々ゲームのプレイ動画配信って
行う前に公式に問い合わせに行くのがマナーだったと思うんですが、
最近はそうでもないんですかね
それとも海外だと当たり前過ぎてそういう考え方自体ないのかな

投稿者 : 匿名

新しい文化や習慣、仕組みが広まることにより
作り手側は「単に面白いゲームを作る」ということだけに集中すればいい時代ではなくなって
ゲームの外の様々なことにまで気を配って、ものづくりしていかなければいけない時代

色々大変ですな

投稿者 : 匿名

ペルソナはやらないから解らないけど、実況ユーザーとメーカーの間でどこまでがOKでどこからがNGかが明確でないと、今後もFF15みたいな騒動が起きそうですね。悪意を持って「ネタバレしてやろう」という人も居そうですし…

投稿者 : 匿名

今回の件について、私はアトラス側は謝罪の必要がないと思っています。
(もちろん、会社判断としてそうした方がいいという判断なんでしょうが)

少なくともPS4では、録画禁止区間の開始時と終了時に画面右上に通知されます。
ここから先の配信は違法だという通知のようなものです。
(設定でOFFにすることが可能ですが)
そういった区間に指定しているということは、クリエイターからここは「配信してほしくない」という意志を全プレイヤーに対して伝えています。

この通知をOFFにするということは、「配信をしない」か「従うつもりがない」の2通りぐらいではないでしょうか。
配信する権利を主張し、禁止区間を守ることの義務を果たしたくない人は、「表示されるのが嫌なので」等と言い訳はしそうではありますが...。

私個人としては、そういったゲーム動画は全く見ないため
我々が数年がかりで作成したものを、アフィリエイトによる収益を上げる事や、自己承認欲求を満たすためだけに
著作権を侵害し、動画を配信しているという認識でしかありません。
正直動画配信者に関しては、他人の褌で相撲を取っている輩でしかなく「くたばれ配信者」と思っています。
(そういった作品を作っていますので...)

動画を配信する権利を主張し、他人の著作物で自己承認欲求を満たすのであれば
最低限著作権法に対する知識を身につけるべきではないでしょうか?
リスクを負う可能性があるにも関わらず、いざ自分に不利益があったら騒ぎ出すなど言語道断ではないでしょうか。

・PS4での「動画禁止区画」を指定している
・オフィシャルサイトで告知をしている

少なくとも、著作権法違反を行うような人物に対し、十分な告知であると思います。
著作権を侵害する際に、その侵害する対象に対しての情報をしっかり集めるべきでは?
それとも動画配信サービスを行っているYouTube等の利用規約を読んでないのでしょうか?
配信者には、そういったモラルの向上を求めていきたいところです。

本来であれば、配信者はそういった禁止区間は配信しないように自重して頂く事が
我々クリエイターと配信者が妥協しあうラインなのではないでしょうか?

投稿者 : 匿名

日本と同じ感覚で海外でもやった結果だろうね
アトラスが禁止と言えばそれに従うのは当然だが
反発を受けた海外だけ撤回するのはどうかと思う、日本は変わらず禁止だし

投稿者 : 匿名

ネトゲだって利用規約に違反すればバンするって書いてるんだから同じだし、それを脅迫って捉えるんだったら、刑法はことごとく脅迫ってことになるかと。
あと、配信はあくまで権利者の好意(と打算)により許可されるものだし、原則として法律的には明示的に許可されてなければ禁止なんだから、許可する範囲を明示する義務はないわけで。
何にしても今回のことは2次創作の同人作家が、権利者に訴えられて逆ギレするのと同じでしょ。

投稿者 : 匿名

FF15のネタバレ騒動のときは動画配信ルールを設定しないスクエニが悪いって非難をして、アトラスがペルソナ5で厳格な配信ルールを設定したら今度は完全な周知徹底をしないアトラスが悪いって、それはちょっとあんまりじゃないですか
法律をたとえに出してますけれど全国民が強制的に目にするまで周知徹底されてから施行される法律なんて存在しないじゃないですか
税制改正されたの知らなくて納税してなかっただけで脱税するつもりはなかった、俺が気づくレベルまで周知徹底しなかった行政が悪いとかいっても追徴課税を免れられるわけないじゃないですか
Youtubeアカウントに傷がつくことを怖がっているような人が公式サイト等で配信の許諾の範囲も確認せずにカジュアルに他人の著作物をほいほいネットにアップロードするのってちょっと理解に苦しみます
動画サイトのアカウントを大事にしていきたいのならコンプライアンスに十分配慮すべきだというのはゲーム実況に限った話ではありませんよね

投稿者 : 二郎

今までは好き物が好きでゲーム動画を配信していたけど
今はYouTubeやツイッチなどで視聴数やチャンネル登録数によって数円から数億円まで
報酬が発生するようになりユーチューバーという専門の職業ができたことも
問題を複雑化させていると思うよ
チャンネル削除されると、いままでの苦労とファンを失うことになるが
それと共に、それまで得た報酬も失うことになるから。
それが1万円以上なら、配信者としては恐怖だという話だろう
動画が宣伝になって売り上げが伸びるwin-winの関係を築けるかどうかだろう
今回はメーカーが上から目線で脅したからパワハラと受け取られたのかな


投稿者 : 匿名

自分が動画配信する側だからといって
ちょっと配信者の肩を持ち過ぎな意見に見えるね。

動画を配信できる時点でサイト閲覧はできるはずだし
説明書なんて最近はブラウザで見せるものになりつつあるし。
そこに書いてあることを見落としたら
周知徹底してない製作者サイドが悪い、とか
甘えすぎにもほどがあるんじゃないかな。

投稿者 : 匿名

実況って人の褌で相撲ならぬ金稼ぎしてるんだから、逆ギレでしかないと思うんですけどね。

投稿者 : 匿名

甘えもなにも、「アトラスは謝罪した」という事実がすべてでしょ
この状態で「アトラスは悪くない、相手が悪い」って主張してもアトラスの立場を余計悪化させるだけなのだが
アトラスの肩をもって書き込みしてるつもりか知らんが、その行為はアトラスに対するアンチ活動に等しい

投稿者 : 匿名

これは非常に難しい問題だよね。
シナリオとかに定評がある場合はこういった問題にも新しく対応していく必要があるわけで。。。

海外での実況文化は私もゲーム業界的にとても大事だと思ってるんで慎重な対応を期待する

投稿者 : あほぅ

FF15の時のネタバレは酷かったから、ペルソナ5のアトラスの対応は間違ってない

投稿者 : 匿名

アンチてw
どう読んだらそう見えるのやら。

この件でアトラスにダメなとこがあるとしたら
その「謝罪した」とこだろう。
とりあえず謝ってことを丸く収めようとするのは
こういうとき下の下策だってことを
日本企業はいつになったら学ぶんだか。

投稿者 : 匿名

とりあえずやったことないんだろうけどゲーム開始のときに警告が出てるし
さらに言うとゲーム中はゲーム配信不可にちゃんとなってるけどね
これで周知徹底されていないって言うならどうしようもないと思うけど
法律云々の話で言うなら新しい法律が作られました
警告と注意を公開しましたがそんなものは見ていないと言い出しましたって話だけどな
記事にするならもう少し調べてから載せないと恥だと思う

投稿者 : K

そもそも誤ったアトラスUSAがアトラスと一緒の会社かというと微妙な所ですし。
配信にかんしては、どんなガードをつけてもはずして録画できる以上防ぐことは不可能ですし。
ゲーム始めたときに注意が出てくる以上もうどうしようもないと思うけど。

投稿者 : 匿名

根本的に、ゲーム実況って必要ですか?
アクションなどはまだ分かるのですが、ストーリー性があるものに関しては、全面禁止しても構わないと思います。
ゲーム実況とは何のために存在するのですかね?
要らなくないですか?

投稿者 : 匿名

ルールとかじゃねぇんだよ。ネタバレになるんだから、配信するのは、マナー違反で常識なんだよ。
映画や本のオチを言うのと一緒。アレにネタバレ禁止とか、書いてないだろ?(書いてある作品もあるかもしれんが)
ゲームだけOKな分けないだろ。ネタバレによって価値が下がる立派な著作権違反だよ。
いちいちゲーム中に表示して、熱が冷めるくらいなら、実況なんか無くなれば良い。

投稿者 : 匿名

ぶっちゃけゲーム配信なんてソフトメーカーからしたら
プレイヤーのついでのお遊びレベルだからなぁ・・・
本製品に支障が出るならそりゃ制限も禁止もするでしょうに
買って自分だけで遊ぶだけで満足しなさいよ

投稿者 : 匿名

マナー?マナーってのは公共への配慮だから、
どんどん配信した方がバグや不具合に関する情報がユーザーに行き渡りやすいよな。
メーカーにとってもその方が信頼が得られやすい。
それがプログラムで作られていない映画や本との決定的な違いだ。
むしろ配信できるのであれば配信するのがマナーだな。

投稿者 : 匿名

海外でのネタバレに対する扱いってどんな感じなんでしょう?
何の問題も無いと思ってるのかやっぱり批判されてるのかどっちが多いんでしょう?

投稿者 : 匿名

日本と違って返品制度が確立されているため動画で観たゲームを買わなくなるという概念が無く嫌なら観なければ良いだけでトラブルの原因にならないのです
まあ日本でも元々ゲームを買わない層が動画を観ているだけで
動画を観たから売り上げが伸びないわけではないのはメーカー側で判っていても少しでも売れて欲しい切実な懐事情があるのでしょうね
ゲームの売れ行きが伸びなくてもタイアップ商品やキャラクター商品で利益を出せれば良いのですが日本ではこの手の権利貸し出しは薄利過ぎて無理でしょうか

投稿者 : 匿名