任天堂が三流会社になったことを予見させる出来事

南無任子。

しょっぱなから縁起でもないことを言わないでください。

任天堂で何かあったのでしょうか?

先日の決算発表と、その後のニュースリリースを見て、もしかしたら任天堂はこのタイミングで三流会社となってしまったのでは、と。

そう思った次第。

ある意味、任天堂の終わりとなったのが、この2016年4月であると。

業績を見ますと、数字の上では往年の任天堂らしくはありませんが、しっかりと利益を上げています。

また、NXの発売が今期に決まり、先を感じさせる決算発表だったと思いますが、何がいけなかったのでしょうか?

2点ある。

それは?

1つは、マリナーズの株の売却。正確には持分の売却。

もう1つは、組織いじりを始めた点。具体的には執行役員制度の導入などのことを指す。

その何がいけないのでしょうか?

程度の低いコンサル会社が入ったのかな、と。

やっていることが、あまりにも一般的で、どこかがやっているからうちもやる、というような内容なんだよね。

コンサル会社でなければ、株主からの指摘をそのまま受け入れたとか。

特にマリナーズの持分売却に関しては、その傾向が強く感じられる。

今までは、そうした声に対しても、岩田聡前社長がのらりくらりとかわしていたのだが、それができなくなった。

これは、任天堂が持っていた企業文化を破壊させらる一幕のように感じられてならない。

破壊するのは誰でしょう?

コンサル会社が入ったのであれば、コンサル会社が。

そうでないのなら、そうした提案をする株主が。

社長を含めた取締役会が決定したのであれば、取締役が。

今現在、任天堂の手元資金はまったく問題ないのにもかかわらず、このタイミングでマリナーズの持分売却は、単に決算の数字をよくするためだけの施策でしかない。

そうした考えをもって行動を起こしていくと、行き着く先がマクドナルドのようになる。

今回の件程度では、そこまで語るのは大げさだが、一事が万事、今の考えのままやっていくと、いずれはそうなる恐れもある。

ですが、企業としては収益も必要になります。

全否定はできないのではと思いますが。

一言でいうと、粋じゃなくなったんだよ。

2代前の山内博氏も、先代の岩田聡氏も、ある種の粋な部分があったのだが、それが君島体制になって無くなっていくのでは、と。

もちろん、今回の件だけで、そう判断するのもどうかと思うが、もし、将来的に任天堂が崩れていく時が来たら、その第一歩は2016年4月であったと。

このように認識してもらえたらと思う。

ちなみに、収益面ではまだまだ十分やっていけると思っているので、会社がつぶれるとか、そうした話ではなく、企業文化としてのレベルが三流会社レベルに落ちていくのでは、という危惧。

と、いうようなことを今のうちに述べておく。

直近、直後の話題

1つ過去の話題:任天堂の新型ゲーム機「NX」の発売時期を発表、WiiU生産終了の時期はどうなるのか
1つ新しい話題:スプラトゥーンにシオカラーズのamiibo登場、なぜシオカラーズが人気なのか

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『任天堂が三流会社になったことを予見させる出来事』へのコメント

任天堂が好きな自分からすると否定したいところもあるけど、最後の"粋"の部分で否定しづらくなったなぁ。まだ一年経たずで判断するのもよくないけど、君島社長で普通の会社になるのかな。糸井さんと宮本さんの対談で、山内元社長の銅像が必要だといっていたのは、ある種、こういう理由なんだろうなぁ

投稿者 : 匿名

もしかして、今なら例の会社も、任天堂を倒せるのではないでしょうか?

投稿者 : 匿名

山内元社長は色んな意味で特殊な人物だったと思うんだよね
そういう特別な人の考え方や価値観を正しく引き継げる人というのは限られる

山内→岩田の場合は、先代から任天堂という企業はどうあるべきかを徹底的に叩き込まれて、直接バトンを渡されたから、山内イズムというか、任天堂イズムがしっかりと受け継がれたと思うが、君島は前任者が急逝してピンチヒッターのような形で引き受けたわけだから、なかなか難しいところがあると思う

投稿者 : 匿名

たしかにマリナーズ株売却は意味不明でしたな。これはアメリカや日本の役員連中が
会社の豊富な手持ち資金を掠め取る準備に入ったかもね。

投稿者 : 匿名

人事異動の件はよくわかりませんが
マリナーズの件は私も同感です
お金の話をするのにナンセンスかもしれませんが
何か切り離してはいけない心を切り離してしまったような感覚
これを機に任天堂はこれまで大切にしてきたものを経費対策として簡単にぽんぽん捨てていくのではという不安
まだ漠然としてうまく言えないけどそんな気持ちです…

振り返ってみると杞憂だったとなればいいんですが
最近のまこなこさんの悪い予想はよく当たるので怖いです

投稿者 : 匿名

「粋」ですか...
機会があればまこなこさんがご存知の「粋なはからい」を教えていただけませんか?

投稿者 : だっち

ホールディングス化とか言い出したらもう終わりだろうね いやだなあ

投稿者 : 匿名

スクエニもそうだったし、やっぱりリーダーがどういった志を持っているのかは重要だよね

投稿者 : aaa

任天堂は10年前から二流・三流の企業でしょう
一流の風格があったのは山内社長時代までです

投稿者 : 匿名

するどい意見だ。
言いたいことはわかる。

投稿者 : タカシ

任天堂が二流会社になったのは64からで三流会社になったのは岩田体制になってからだよ
64もGCまではまだゲーマーも買ってた
でもWiiDS路線から低性能ライト路線になってから昔からのゲーマーほど任天堂を見捨てた
ハッキリ言ってあまりにも差がつきすぎたからいくら高性能にしても総合的に判断して追い付けないと見てるから最初から任天堂ハードには手を出さない
だからもう任天堂が生き残る道は子供に安く売ることだけ
任天堂ハードもソフトも子供が一番買ってくれてるんだからが子供が親に任天堂ハードを買ってもらえる値段でNXを出せなければもう任天堂は終わり
そのぐらいもう後戻りできないとこまできてる
もうゲーム機はハイテクの世界に入ったからSONYやMSに玩具屋は太刀打ちできない時代になった
でも子供に安く与えることを考えるなら玩具屋として一流ではいれる

投稿者 : 匿名

わかるはわかるんだけど、2,3代目社長はどちらも特殊な才能を持った人で、
そういう人がそうそういるわけでもないからねぇ
だから逆に執行役員制はその大きすぎた先代・先々代の遺志を入れる器としては仕方ないのかもと思う
だから、確かに後々振り返った時に「この時が」って思う可能性もあるけど、
そうじゃない可能性もまだまだあるかな。
NXで判断したい

投稿者 : 匿名

親任天堂派だが君島新社長には岩田前社長のような天才性を感じない
突然の社長交代なので仕方ないといえば仕方ないが
只の常識人では任天堂を引っ張る事はできない
久夛良木から平井社長に変わった旧SCEのように
面白みのない無難なだけのハードを作らないかと心配になる
ゲームオタクしか食いつかないPCもどきのハードに価値は無い

投稿者 : 匿名

組織いじりの方はよく分からんが、マリナーズの件に関しては、単純にマリナーズCEOのハワード・リンカーン氏(元・アメリカ任天堂会長)が引退したからマリナーズと任天堂の縁が切れただけと違うのか?

投稿者 : 匿名

マリナーズの件はショックですね。弱小球団だし観客も激減してるがそれでもメジャーのオーナーはステータスなのがアメリカなんだしメリットも日米において(特に政治家と官僚)にかなりあったはず。君島さんは利益追求型で執行役員制で責任を明確にさせることは間違ってないし絶対必要なのだが・・・子供のころ輝いてわくわくさせてくれた任天堂を取り戻してほしいね。
大株主は任天堂やゲームを愛してないような気がするが現状仕方ないのか・・・

投稿者 : 匿名

ゲームを子供向けか大人向けかでしか語れない人が一定数いて、だいたいその辺の人たちがユーザーの対立煽ってる感じだよね。
そもそも世間一般からすればゲームなんてオモチャでしかないのに、程度の低い自尊心守るために必死なのが情けない。
どっちの派閥でもこの辺の層の人たちがくだらない意地で敵対視してるハードを買おうとしないことがゲーム業界の一番のガンだよ。

投稿者 : 匿名

宮本さんがいて、マリオとゼルダを作っているうちは、とりあえず倒産とかまではいかないだろう。
どんなに任天堂の経営がアレになっても、粋がなくなっても、マリオとゼルダは最低限のクオリティはまだ保っている。

問題は、宮本さんが引退(あるいは執行役員になってゲーム作り我から外れるなど)したあとどうなってしまうか。

むかしは『我が社のゲームにくそゲーはありません』と自信満々にいわれても、ユーザーが、任天堂だけはそういっても許せるよなって思ってもらえた。
今、その一番大切なところが揺らぎつつある。

PSやXBOXがどんなに優れたソフトであっても、マリオとゼルダは任天堂ハードでなければプレーできない。だから、任天堂ハードは戦っていける。

もし、マリオやゼルダのブランドが失墜するようになれば、本当にやばいことになるだろう。

投稿者 : 匿名

任天堂の和田洋一と思えばわかりやすい
いい大学出て銀行上がりだから画一的なことしかできない

投稿者 : 匿名

>ゲームオタクしか食いつかないPCもどきのハードに価値は無い
>投稿者 : 匿名 2016年5月 1日 03:42

同意。
これでまだそのゲームオタク向けだけで市場が形成できるならいいんだけど、日本の場合は絶対そんなことは出来ないわけで、PS4ひとつすらまともに支えられない欧米のおこぼれでいきる二戦級市場に2つ目のPCもどきハードとか悪夢でしかないわ。

投稿者 : 匿名

>>任天堂の和田洋一と思えばわかりやすい
あそこまで好き勝手してないだろ、全ては銀行の意向を汲む体制になってるだけだ、日本の大多数の会社と同じになっていく過程だよ

投稿者 : 匿名

任天堂は大株主だった山内が死んで遺族4人で分けあったからJPモルガンとかロックフェラー系が筆頭株主でしょ
資金は持っていても以前より海外から買収しやすくなったから解体してIPバラバラにされないように銀行家出身の君島に岩田や任天堂が最後にやらかしたことの残務整理をさせられる役目
ひょっとしたらいつか禿げ鷹に任天堂を献上するかもしれないが
如何にリスクを抑えて利益を出すかということに力を入れないといけないので逆鞘はまず出来ないし挑戦してリスクを高めるよりは子供とライトに低性能でも逆鞘無しで多く売る必要がある
ここまで言えば君島が任天堂の社長になったということはどういう方向性を向いてるか分かるでしょ?

投稿者 : 匿名

PCもどきって日本のPCの市場なんか家庭用ゲーム市場よりはるかに小さいと思うけど

投稿者 : 匿名

宮本さんが社長になればよかったのに・・・と思う。
今の任天堂は顔がみえないんだよね
そこがやはりやな予感がする

投稿者 : 匿名