スクウェアエニックスのゲームはなぜすぐ値下がりするのか

投稿がありましたので紹介します。

『（地域・店舗によって違うと思いますが）機種を問わず、最近のスクエニの新品・新作パッケージソフトが凄く値崩れが早いんですが、まこなこさんはどう思いますか？　中古ではなく新品で値崩れすると発売日に買い控える人が出てきて、どんどん悪循環になりますよね。これはただ単に小売店が流通量を見誤ってるだけなのでしょうか？』(投稿)

直近では「ブレイブリーセカンド」や「シアトリズム ドラゴンクエスト」が発売から早い段階で値下がりしていきました。

現在ではお買い求め安い値段で新品が購入できます。

どちらも注目作だと思いますが、なぜここまで値下がりが早いのでしょうか？

注目作じゃなかったんじゃない？

ゲームユーザーからすれば十分注目作でしょうに。

今まで、スクウェアエニックスがしてきたことに対するユーザーの不信感の現れだろう。

あと、もう一つは投稿にもあるように、小売店の見込み違い。

不信感とはどういうことでしょうか？

最初のタイトル発売後に、後から完全版を出したりするから。

特に、この「ブレイブリーセカンド」「シアトリズム ドラゴンクエスト」の元となる「ブレイブリーデフォルト」「シアトリズム ファイナルファンタジー」は完全版を発売したこともあり、今回発売されたパッケージを買わずに、完全版を待つという選択肢を採ったユーザーも多いのではなかろうか。

もしくは、飽きてやりたくなくなった、というのもあるだろう。

完全版商法も信用の切り売りのところがありますね。

小売店の見込み違いはどういうことですか？

小売店として参考にしたのは、これらの元となった作品の売れ行き。

「ブレイブリーデフォルト」は30万本、「シアトリズム ファイナルファンタジー」は16万本と、結構売れていた。

この数字を元に新作の入荷数を決めてしまい、結果としてそこまで売れるタイトルじゃなかったよね、となったので、商品が大量に余り、値下げせざるを得なくなったのだろう。

「シアトリズム ドラゴンクエスト」に関しては、初のドラゴンクエストの音楽ゲームだから、小売りが期待した部分もあるかもしれない。

だが、「ファイナルファンタジー」と比べて「ドラゴンクエスト」の音楽に興味を持たれなかったのかと。

ドラゴンクエストなんですから、そんなことはないでしょうに・・・。

そんなもんだよ。

ユーザー層としてはゲームユーザーの多いFFと比べ、DQは一般のユーザーが多い。

一般のユーザーはゲーム音楽そのものに対するこだわりは薄そうだから。

DQ本編ならやるけど、わざわざ音楽ゲームをやるとまではならないよ。

少なくともこの2タイトルに関しては、小売店が需要を読み間違う要素、ユーザーが買わない要素が絡み合っての早い段階での値下がりというわけですね。

他にもスクウェアエニックスの最近発売されたソフトはいろいろありますが、そちらはどうでしょうか？

全部挙げていくのはキリがないが・・・。

「ファイナルファンタジー零式HD」は小売店がFF15の体験版需要に見誤りかもしれないし、ユーザーはその体験版をやるために高い金を払う気はない。オリジナルタイトルはPSPで100万本近く売れたけど、再度プレイしたいと思える人も限られたということだろう。

「ドラゴンクエストヒーローズ」は値崩れもあったけど、それでも維持している方ではなかろうか。なんだかんだで結構売れたし。

ここ最近、立て続けに発売数週間で値下がりしているタイトルが多かったけど、全体としてみるとこんなものではなかろうか。

どうしても特定ユーザー向けが多いため、発売週に売れないと全国的に値下げ合戦が始まる。

とはいえ、それはネット上だけの動きだったりすることもあるので、全体的な評価は難しいんだけどね。

ネットでは全国の小売店が参戦して値下げ合戦を始めるけど、地域店だと適正価格で販売していたりすることも多いから。

誰もがネットを見て価格差を調べて安い方を買うわけでもない。

こればかりはさまざまな状況によって変わっていきます。

値下がりする要因があると、次のタイトルで小売店が入荷数を絞り、ソフトが売れないからとメーカーが次回作の制作を取りやめたり規模縮小となる。

出来れば、全体を押し上げる形の流れを作ってくれるとよいのだが。