ドラゴンクエスト10 セカンドシーズンの中間レビュー

ドラゴンクエスト10が2周年となったこともあり、現在展開されているセカンドシーズンのレビューを行ってみようかと思う。

まだセカンドシーズンが終わっているわけではないので、中間レビューという形でバージョン2.2後期の現時点まで公開されている内容を元に見ていきたい。

すでに2周年から2日も経過しているのですが・・・。

こうしたものは2周年の日に取り上げるべきでは・・・。

実は、ドラゴンクエスト10をプレイし始めたのは発売から2日後だったりするので、個人的に2周年は8月4日で間違いなかったりする。

と、いうわけで、丸々2年、結構プレイした感想を述べていく。プレイ時間はセカンドシーズンで700時間程度。

まずは全体の総評をお願いします。

セカンドシーズンはバランス感覚が悪い、というのが正直な感想だ。

これは、ファーストシーズンとディレクターが変わったことが大きな原因なのだろう。

現時点までの公開コンテンツを見ると、バランスの悪さが際立っているものが多く、面白味を感じられなかったり、面白味が最初の目新しさだけで終わってしまい、ゲームとしての楽しみが乏しく感じられるものが多々ある。

バランスの悪さというのは戦闘のバランスでしょうか?

戦闘だけ、という話しではなく、ゲーム全体としてのバランス。

ある要素を修正追加しようとすると、別の要素にも影響がでるので、セットで変更をしないといけないところを、そうした変更をせずに置いておくことにより、ゲームとして歪になるというのが多く見受けられる。

そうした部分も含め、セカンドシーズンで追加修正されたコンテンツを中心に取り上げていこう。

セカンドシーズンで新たに追加されたコンテンツとして、ピラミッド、カジノ、仲間モンスター、王家の迷宮、新型クエスト、コロシアムなどがあります。

ピラミッドに関しては以前『DQ10、バージョン2で強制終了させられた各種コンテンツ』で述べたとおりだ。

当初は黄金の素材が有効に作用していたものの、不要な素材になっていったことにより、ピラミッドの価値がほぼブローチ1つに集約されてしまった。

これにより、ブローチを取り終えたらもう行く必要の無いコンテンツに成り下がっている。いくら後からピラミッドの挑戦数を増やしたところで、用が済んだ人からすれば無理に行く必要はない。

それが強い敵であれば、なおのこと無理して遊ぶ必要のないものとなっていく。

カジノも同じく取り上げましたね。

カジノは自動化プログラムとか使うと勝てる、という話を見たことがあるのだが、プレイヤーはBOTじゃないからね。

長時間地味にプレイすれば勝てるかもしれないが、普通の人が自分で操作してそんなにプレイできるわけがない。

リスクを取ってプレイするにはゴールドの消費が激しいし、多くの人が遊べるコンテンツになっていないため、初期ほどの盛り上がりが一切無くなってしまっている。

自動化プログラムに対しての対応としては今の設定が良いのかもしれないが、あまりにも普通に遊んでいるプレイヤーにとって状況が悪すぎる。

仲間モンスターはどうでしょうか?

存在自体は良いのだが、なつき度上げがネック。

もし、他のコンテンツに仲間モンスターが絡まないのであれば、現状でも良かったのだが、次に述べる王家の迷宮でほぼ必須状態になっていることを考えると、現状のなつき度上げはどうなんだ、と。

なつき度を上げるためには、やりたくのない職業のレベル上げもしなければいけなくなる強制感が生まれる。

比較的効率よくやっても5時間以上、レベルが上がってスキルが取れても2時間以上の時間を費やすのは辛い。

話が出てきた王家の迷宮はどうでしょうか?次のような投稿も届いています。

『王家の迷宮の簡単な感想でも聞かせて欲しいなあ。』(投稿)

先に上げた仲間モンスターがほぼ必須な点を考えると、王家の迷宮だけはなつき度が低くても仲間モンスターを引き連れていけるようにした方が良いのではなかろうか。

王家の迷宮自体はどうですか?

遊ぶまでが大変だよな。

ソロコンテンツ追加という話を聞いた時、魔法の迷宮の対になるようなものが出るのかと思っていたのだが、そういうことはなく、かなりストーリーを進めないと遊べない。

つまり、遊べる人が限られる、という問題が発生する。

せっかくの追加コンテンツで遊べる人を限定してどうするのか、と。

このあたりのもったいなさが一つ。

後、得られるアイテムにふくびき券が多い点。このふくびき券絡みの話は後で述べたいと思う。

他の要素に関しては問題点もあるだろうが、今後改善されていく可能性もあるので、今現在で個々を取り上げてどうこう言うつもりはない。

続いて同じくソロコンテンツである新型クエストはどうでしょうか?探偵風コンテンツでしたね。

さすがに、これはいくらなんでもないだろう、と。

どういう意味で無いのですか?

オンラインゲームなのに、オンライン要素を全否定した実装だったからね。

会話はしないように、ネタバレが嫌なら自分でそういう設定するように、そして何より、ソロでしか遊べないコンテンツという点。

いくらでもやりようがある中、このコンテンツを導入したのは理解できん。

何かやりようがありましたか?

いくらでも考えつくだろ。

例えば物証集めであればパーティー全員で探しに行って持ち寄るとか、正解までの答えを導き出す過程であれば投票形式で一番多い選択肢が選ばれるとか。同数ならパーティーリーダーの答えを優先するとかね。

そして可能であれば、集めた物証によって犯人が変わるような仕組みにし、ランダム制を持たせてネタバレしても必ずしも同じ答えになるようにするとか。

最後のは制作が難しくなるだろうけど、先の2つは比較的容易にオンライン要素にもマッチしたゲーム作りになれるのではなかろうか。

少なくとも、オンライン要素を否定する形のコンテンツを作るべきか、という疑問を強く感じたコンテンツだった。

コロシアムはどうですか?新たにオープンしましたが?

オープンしたばかりなので何とも言えない。

コロシアムに関しては固定と野良とが区分けされない限り、野良プレイヤーにとって厳しいというのはわかっているので、それでもやりたい人はやればよいのでは。

将来的には野良のみの大会があってもよさそうなので、そうしたものに期待かな。

オンラインゲームは新たな遊びをどんどん作っていくのは難しいこともあり、こうした自動生成型のコンテンツは重要だろう。今後もより良くなることを望む。

しない人はしなくていいんだしね。

新規コンテンツについては以上ですね。

他にはどうでしょうか。

先の話にも出したけど、ふくびき券に頼る部分が強くなってきた。

あらゆるコンテンツでふくびき券を出しているのだが、これがゲームとしての面白さとリンクしておらず。

開発側の意図としては、ふくびき券を多くユーザーに渡し、スマートフォンアプリで課金してふくびき券を引いてもらいたい、というのがあるのだろう。

ただ、ゲームとしてはなんら面白くないよな。

望んでいる人も多いと思いますが?

やっていることは結局、ギャンブルなんだよ。他のスマートフォンアプリなどと同じ遊びになってしまっている。

ドラゴンクエスト10のふくびきだと、お金が無くても遊べるけど、かかる時間が尋常じゃない。一枚引くのにも15秒とか時間がかかっており、あまりにも時間を浪費しすぎる。この部分は決してゲームを遊んでいるのではなく、ギャンブルを眺めているだけ。

それがドラゴンクエスト10としてのゲームの遊びとしてあらゆるコンテンツと結びつき、集約されてしまったことが、セカンドシーズンのバランスの悪さの一因とも言える。

このギャンブル化は他のコンテンツでも言えることだ。

他にはどういったものがありますか?

スペシャルふくびきも当てはまるし、カジノ景品として得られるおみくじボックスも同様だ。

しかもこれらはギャンブルをやった後に再びギャンブルをやらせる仕組みになっている。

ゲームの遊ばせ方が他のスマホアプリと同じく即物的であり、なおかつ過程のゲーム部分が皆無という点で、たぶん従来型のゲームをやりたいという人にとってはつまらなく感じる要因になるのではないかと。

遊びの質が従来型のゲームからスマホアプリ型への変化というわけですね。

あとは、育成が止まっているというのもセカンドシーズンで停滞感を感じる一因だろう。

レベル上限が80で止まっていますね。

このあたりは新規参入者との差を広げないため、と言われていますが、それでは駄目ですか?

キャラクターが成長しないと、攻略できないコンテンツはいつまでたっても攻略できないじゃん。

ファーストシーズンの時はバージョンアップの毎にレベル上限が解放され、キャラクターが強くなり、それによって倒せなかった敵も倒せるようになった。

しかし、セカンドシーズンではそういった成長が出来ない。

では、レベル上限を解放しろと?

いや、レベル上限解放以外にもキャラクター育成要素はあるだろう。

その一つとしてセカンドシーズンで「たね」が追加されたわけだ。

しかし、追加数が少ないため、倒せなかったものを倒せるようになるほどの育成が出来ずにいる。

活用できる要素があったにも関わらず、活かせていないあたりも、バランス感覚が悪いのかな、と。

いろいろ見てきましたが、そろそろまとめましょう。

一つ一つのコンテンツをああだこうだいうのはあまり好きでもないのだが、たぶんすべてにおいてバランス感覚の欠如が影響しているように感じるので、あえて今回はそうした側面でレビューしてみた。

あと、ファーストシーズンと決定的に違う点としては、たぶんファーストシーズンはドラゴンクエストを作っていたのだと思う。

しかし、セカンドシーズンはドラゴンクエストを作っているのではなく、まったく別のゲームを作っているのかな、と。

どちらもドラゴンクエスト10じゃないですか・・・。

タイトルはその通りなのだが、ゲームの質としては大きく異なる。

なぜなのかと考えてみたら、ファーストシーズンのディレクターはドラゴンクエスト畑を歩んできた人だったようだ。

逆にセカンドシーズンのディレクターは別にドラゴンクエストを制作してきた人ではない。

このディレクターの違いが、セカンドシーズンがドラゴンクエストではないと感じる原因なのかと。

どちらが良いかはゲームとしての好みの問題となるが、ドラゴンクエストをやりたかった、という人といしてはセカンドシーズンは全体的に悪化したのでは、という評価で終えたいと思う。

とはいえ、ファーストシーズンも最初から良かったわけではなく、修正等が加わって良くなっていったので、セカンドシーズンも今後の修正等によってよりよくなる土壌はあると思う。そうなることを期待したいが・・・。

将来的にセカンドシーズン終了時に、再びレビューを取り上げましょう。

プレイを続けていたらな。

・・・・・・。

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『ドラゴンクエスト10 セカンドシーズンの中間レビュー』へのコメント

要するにまだやってないのね・・・
プライベートコンシェルジュについてもノーコメントか

投稿者 : 匿名

サービス開始当時複アカの構想などなかったろ 現状6アカだが

投稿者 : 匿名

おそらくもう下ごしらえしてて出せるものは殆ど全部出し尽くしたんじゃないかと思います
日課や消化するものも増えて時間に追わるので成長要素やらは一度止まってくれたほうが個人的にはありがたいです
王家なども既に飽きてきていますが、そういう風に消化するもを少しずつ切って今までやらなかった事をやってみるのにはいいんじゃないかと思います
全体的に飽きてきたら休止できるくらいでいいんじゃないかと
運営にそんな余裕が無いかもしれませんが

投稿者 : 匿名

FF10に飽きてきたのなら、今度はFF14をやってレビューするのはどうだろうか(提案)

投稿者 : ガスト

まだまだ発展途上なRPGというジャンルで、どんなゲーム性をもってドラゴンクエストと定義するかは難しいとは思いますが、とりあえずメインストーリーや関連クエストを読む遊びが主体の人にとって敷居はかなり下ったかなと思います。
 レベル上げやストーリーなど縦に伸びるコンテンツはオンラインゲームでは緩和されるのが常ですから、ディレクターが誰かに関わらずこのあたりの緩和は続くでしょう。ただ、経済やスケジューリングなど全体バランスでいろいろと損をしているゲームだなというのは同感です。
 1stと2ndもかなり違うゲームですが、目玉の一つがパーティー同盟と思われる3rdも、それ以降の「ファンがチャットをしてるだけでも楽しめる世界」もおそらく今とは違うものでしょう。
 利用券が切れてもデータは基本ずっと残っているゲームですから、その時その時で楽しめるものを楽しんで行けばいいのかなと思います。

投稿者 : 匿名

むしろ逆だわ、1.0はドラクエ感なかったけど2.0では相当楽しんでやってる
そもそも1.0では上でレビューされているようなコンテンツすらなかったわけだし…

投稿者 : 匿名

コンテンツ自体は1.0より2.0のほうが面白いと思うな。

ピラミッドだって継続的に遊ばなくても別にいいじゃない?
全部のコンテンツを継続的にやってたら時間がいくらあっても足りない。
カジノだってコロシアムだって釣りだって、飽きたら別のコンテンツにチャレンジすればいいような。どんどん追加されてるし。

長時間じっくり遊ばせるって考えから、短時間ぱぱっと凝縮して気軽に楽しめる感じになった気がする。コインボスカードも余って捨てるくらい入手できるようになってきたし。

FF11を11年続けてDQ10に来たんだけど、一切固定も組まずに気が向いたらチーメンとわいわいみんなでパーティ組んで気軽に楽しめるしこんな感じが今の俺は理想に近い気がする。

投稿者 : たいたい

やめたらいいじゃん

やりすぎたからでしょ

投稿者 : 匿名

俺も1.0は、ドラクエ感が無かったと思う。ストーリーだって今までのドラクエの主人公って大義名分があったと思う。1.0は、ボスは自分の職務を遂行してるだけだし。主人公側が世界に歪みを与える存在だし。いくらオンラインとはいえ天使前提のボス戦。意味の無い痛恨まつり。フジゲルがキチガイな方向にもっていってしまったと思う。

投稿者 : 匿名

なんか否定ありきのコメントですね。
主である新ストーリーのことには全く触れていない時点で
ドラクエらしさの視点のレビューになってない気がします。
ドラクエらしさとはストーリーやバトルに求めることであり、その枝葉のコンテンツではないと思いますけどね

ようするに著者さんのやってない、飽きたに尽きると思う納得感のないレビューです。

投稿者 : かっちー

セカンドシーズンになって、運営はユーザーにストーリー進めさせたいように感じました。ファーストシーズンの災厄もユーザーにストーリーを進めさせるきっかけになったと感じましたが、セカンドでは現在解放されているストーリーを全部やらせたいようにみえます。
王家の迷宮で手に入るものは、性能底上げ程度のピラミッド系アクセとは比べ物にならない高性能なものがあってストーリーを進めようとする理由には充分でしょう。王家の迷宮を出来る人と出来ない人の差は大きくなっていくと思います。

ところでまこなこさん的には、今のやり方で運営が言う様な10年続くMMOになるかどうかを聞いてみたいです。

投稿者 : 匿名