アクアプラス(リーフ)が「とらのあな」の傘下に、どうしてこうなったのか

同人業界やパソコン向けゲーム業界などに注目のニュースが入ってきましたね。

Windows版でリーフのブランドでゲームを発売していたアクアプラスが、同人ショップなどを展開する虎の穴の傘下に入ることになりました。

正確にはユメノソラホールディングスという会社の傘下ですが、この会社は10月1日にできたばかりで、その傘下には同人ショップ「とらのあな」を有しています。

10月1日にホールディングス制を採用しただけなので、詳細の会社名はともかくとして虎の穴と呼んでもなんら差支えないだろう。今回のアクアプラスの買収なども視野に入れてホールディングス制にしたのかもしれない。

ホールディングス制を簡単に説明すると、スクウェアエニックスホールディングスがあり、その傘下にゲームのスクウェアエニックス、アミューズメント施設等のタイトーがあるというイメージを持ってもらえるとわかりやすいかと。

バンダイナムコホールディングスでは傘下にゲームのバンダイナムコゲームス、おもちゃのバンダイ、施設運営のナムコという感じだ。

ユメノソラホールでイングスでは、傘下に同人ショップの虎の穴、ゲーム制作のアクアプラスとなります。

アクアプラスはリーフのブランド名で有名だが、家庭用ゲームユーザーではそのままのアクアプラスでゲームを出していることで知っているだろう。

古くは「ToHeart」や「こみっくパーティー」など、最近では「うたわれるもの」「ダンジョントラベラーズ」といったところか。

急に虎の穴の傘下になったとなりますと、どうしてか疑問に思います。

なぜ急にこのような動きになったのでしょうか?

そもそもとしてアクアプラスの業績が良くなかったのでは、というのがある。

家庭用で立て続けにいろいろと出しているが、往年の注目度も無く。

また、発売延期などもよくあったため、どうしてもコスト高になっている傾向が強い。

そしてとどめはインデックスの倒産で、アクアプラスも債権があったことが影響しているかもしれない。

そうした中で、資金繰り等の対処に困って全株を虎の穴に売却し、傘下に入ることになったのかと。

この株の売却額などがわからないため一概に言えないが、アクアプラスの救済の側面が強ければあまり高い額ではなかったのではなかろうか。憶測にすぎないが。

なぜ注目度が下がったのでしょうか?

昔はWindowsの18禁の中ではトップクラスの会社で、その流れで家庭用に入ってきた経緯がある。

当時の注目点はテキストアドベンチャーだったので文章と、そして絵が魅力的だったからというのがある。

しかし、テキスト分野ではタイプムーンが注目をさらっていったし、絵も注目度があったために同じような絵を描こうという人が大量に現れ、だんだんと埋没していったように思える。

そして、「けいおん」などの別のタイプが出てきて、完全に時代に取り残される側に回ってしまった。

今でも当時を知る人からすれば魅力的なんだろうけど、若い人がどう見るか。

若い人が実際のプレイヤーとなる層ですので、そうした人がどう見るかは重要ですね。

若い人との見え方の違いを考えるとき、プリキュアとセーラームーンの話が面白く。

プリキュアの人気があるからと女児にセーラームーンを見せると、おばさんが戦っているように見えるという話をtwitterで見たとき、確かにそうなんだろうな、と。

逆にセーラームーンなどを見ていた人が初代プリキュアを見ると、プリキュアの登場人物は小学校5年くらいに見えたりするし。

時代の変化と絵の移り変わりというのを実感させらえる一幕だった。

おばさんと小学生って・・・。

どちらも中学生なのに見え方、全然違うじゃないですか・・・。

と、いうように、2つの長所を奪われたことにより、アクアプラスとしての注目度も下がっていったかと。

その後はテキストアドベンチャー以外にもいろいろと発売して、注目されたのが「うたわれるもの」辺りだと思うが、それ以降が続かなかった印象。

PS3に移行するにあたり、開発費が上昇しだしたのも「うたわれるもの」以降であったことから、だんだんと厳しくなっていったのではなかろうか。

発売延期してでもちゃんと作る姿勢は評価できるんだけどね。

今後のアクアプラスはどうなっていくのでしょうか?

虎の穴が何をさせたいのかいまいち読めず。

少なくとも、今までのように家庭用ゲーム機向けにソフトを作っていては赤字を増やすだけということはバカでもわかるわけだ。

となると、スマートフォン向けにアプリゲームであったり、虎の穴に絡んだゲームを作ったりとか、比較的軽いゲームに舵を切る可能性がある。

虎の穴と付き合いのある同人作家に絵を依頼することもできることから、さまざまなソフトの開発が可能になるし。

また、アクアプラスのキャラクター財産は同人業界にとっても宝の山のようなものだから、在籍している描き手を用いた本とか率先して出してきそうな気がする。

あと、いままでアクアプラスとしては社員による同人誌のショップ委託を禁止していたが、これを解禁して「とらのあな」で売るとか。

一時はコミケ女王とまで言われた人がいるし、同人ショップとしてはそれだけで価値があるだろう。もっとも、店頭売りをしだすとコミケで人が並ばないというデメリットもあるので痛し痒しだが。

アプリ系に行ってしまいますと家庭用ゲーム機が寂しくなりますね。

家庭用には「とらのあな」のキャラクターを使ったゲームでも出るんじゃないですかね。

適当なことを言わないでください・・・。

いずれにしろ、今後のアクアプラスがどういう顛末をたどるのかに注目ということで。

10月31日にはPS3ソフト「ティアーズ・トゥ・ティアラ2 覇王の末裔」が、11月28日にはPS Vita「ホワイトアルバム2」が発売予定です。興味がある方は是非チェックしてみてください。

ティアーズ・トゥ・ティアラ2 覇王の末裔 予約販売受付中

ホワイトアルバム2 予約販売受付中

売れ行きにも注目ということで。

直近、直後の話題

1つ過去の話題:Wiiが生産終了へ、今後の任天堂の展望など
1つ新しい話題:グリーが人員削減へ、バブルはじけて凋落する企業の成れの果て

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『アクアプラス(リーフ)が「とらのあな」の傘下に、どうしてこうなったのか』へのコメント

ステマで有名なかのホワイトアルバム2もシリーズ最低記録で全然売れなかったらしいね

個人的にはうたわれるもの2だけが気がかりなんだけどどうなったんでしょ

投稿者 : 匿名

アクアプラスは発売延期しまくる印象があるからなぁ。
発売を延期してでもゲームを作ると言うが、期日を守るのは社会人として当然の事。それが出来ないような会社が巷には溢れてるんだけどね。

投稿者 : 匿名

とらのあなの運営会社が買ったのであってとらのあなが買収したわけではないけどもメインの産業はとらのあなっぽいな。
そんなに儲かっているなら出版社は店頭販売の同人誌から著作権を徴収したらいいんじゃない?

投稿者 : 匿名

CSに栄転しようとして身の丈に合わないゲームを作り続けたツケだな。
おとなしく18禁ゲーム業界でトゥハート3やらを出すべきだった。

投稿者 : 匿名

ステ…マ?
しかしVITAのパッケージのかずさの表情辛いな

投稿者 : 匿名

ホワイトアルバム2をプレイした後にステマとか言っているのであれば同じ人間とは思えないし
プレイしていないのに言ってるのであれば愚か者としか言いようが無いね

投稿者 : 匿名

とらのあなはトラゲーという成人向けソーシャルサービスを始めたから
そちら側のノウハウを手に入れたかったかもね

投稿者 : 匿名

>若い人との見え方の違いを考えるとき、プリキュアとセーラームーンの話が面白く。

そういう違いは、都会の子供と地方の子供にもあるらしいね。
海洋堂のホビー館が四万十とか地方に進出しているが、
地方の小さい子供に好評なのは、いまだ風の谷のナウシカや不思議の海のナディアの体形のキャラなんだとか、
社長だったか先代社長だったかがぼやいていたな。
都会の量販・コミケ中心の文化とは距離があるせいか、90年代辺りの背伸び文化がまだまだ根強いらしい。
しかし、いわゆる背伸びしたいお年頃をターゲットにしたのが、
全国的に人気だったセーラームーンとかドラゴンボールZだったんだよな。

震災以降、都会と地方の感覚の違いが更に見えやすくなったが、
被災者を励ます萌えイラストの類が、自己満足やら上滑りなどと言われるのもよく分かってくるよな。

投稿者 : 匿名

>投稿者 : 2013年10月 3日 00:13

9年前のToHeart2がそうだった 結局12月の発売だったし
某RPGと発売が被るの避けたんだな

投稿者 : 匿名

WA2は極少数の信者が過大評価してるだけだったな、だから売上に結びつかないしこの様になる

投稿者 : 匿名