カプコン株主総会2011年

社外取締役の選任について、経営への関与の制限はあるのか。若い社員が多い会社なので、もっと関わってもらったらどうか。

取締役報酬を増やす議案が出ているが、取締役人数の増加の割合に比べて額が大きすぎないか。また、このように増やすのであれば、社外取締役の額も増やすべきでないか。

開発者が開発したもので世界で売れた、どれだけ儲かったかによって、一定の比率でボーナスで還元する仕組みがある。さらに全社員には株主に約束した数字を越えた際に賞与で報いていく。加えて若いメンバーが社員に多いので活躍した人へは全員が集まって表彰するイベントをし支えている。

社外役員は執行分野に入っておらず、経営分野に、取締役会に出席し、議題について、第三者的立場で公平な、かつ専門的な常識の中で見ていただいている。取締役会に出てきてもらうし、専門的なアドバイスを行っていただくのが社外役員の責務。

役員報酬は枠を取らせていただいた。今年から6億5千万円を使うわけではない。去年から1億円以上の報酬の開示義務が出来、そのため同業の年棒が出てきた。同業で一番多いところはトップ一人6億5千万円取っているところもある。バランスを考えると、また、人の移動とかを考えると、それなりの基準にあった年俸を優れた人に支給しないと、せっかく育った人が他社へ行ってしまう危険性がある。

5年の連結を組んでいるが、その5年の合計でどれだけの成長改善しているかを見ている。20年前と見て一番改善したのはキャッシュフロー。1千億円改善している。

配当も5年単位で見ている。配当利回りを2%前後キープしたい。よほどのことが無い限り、減配はしないが、どんどん収益が上がってもウナギ登りで上げるのも難しい。売上等は落ちるが心配はしていない。最終的にいくら現金が残っているかを見てもらいたい。

事業報告書にある自社株買いの200万円は、単元未満株の買い取り請求に対しての額。実際の自社株買いはもっと多い。

数量は、買う日の前の4週間の取引日の東京証券取引所における一日平均売買単位数の100%、本来は25%だが現状は例外的に100%に認められている。価格は前日の終値に縛られる。

同じ時期に私どもは株を売却できない。別の日程だったと思う。利益目的で売ったのではなく、事業転換で他の事業に投資するために売った。インサイダーは罪になるので、そうならないように慎重にやっている。

夏の電力の問題は開発のほとんどが大阪にいるため、まず大丈夫だと思う。なにせビルの中で仕事しているため、温度が30度、40度になると生産性が落ちる。常温で対応できるようにしていく。

サーバーは同じ場所にあるのは地震の場合は同じ状況になる。上野に施設があるので将来持っていこうかと考えている。海外もある。サーバーと温度の問題はチームを組んで取り組んでいる。

アンドロイドは1、2年で変わってくると思う。10年もすれば様変わりしている。その対応を着実にやっていく。