ブロッコリーの株主総会2010年Part1

2010年5月28日：ブロッコリーの株主総会2010年Part1
	ブロッコリーの株主総会が行われたので紹介する。
	2007年から『ブロッコリーの株主総会』『ブロッコリーの株主総会第14期』『ブロッコリーの株主総会2009年Part1』『ブロッコリーの株主総会2009年Part2』と取り上げましたが、今年はどうでしたか？
	今年は以前と比べて落ち着いてしまって、ちょっと面白みに欠けてしまった。
	株主総会はお笑い劇場ではありませんので...。
	では、さっそく説明していこう。5月28日10時より、東京都練馬区光が丘5-1-1 光が丘IMA IMAホールにて行われた。去年までは練馬産業会館だったけど、場所が変更となっている。施設内も大きくなり、500人くらい収容できるホールだったよ。
	実際に来た人はどれくらいでしたか？
	開始の段階で50人くらい。
	ガラ空きじゃないですか...。それなのに、なぜ、その場所に変更に...。
	いつも使っている場所が取れなかったのでは。もしくは、こっちの方が費用が安いとか。まあ、安いってことはないか。9時から17時までの時間で使用料は115500円とのこと。
	では、詳細をお願いします。
	開始の段階では50人、3月末日時点での株主数は5338人。昨年は開始の段階で65人ほどいたので、減ったことになる。場所の移動が影響したのかもしれない。後から徐々に人が増えていった。天候は晴れていたけど、前回は雨だった。
	スタートは10時からですね。
	簡単なあいさつと、スライドとナレーションによる16期の事業報告、そして議案の説明などが行われた。ナレーションはたぶん声優か何かだと思うのだけど、誰かはよくわからず。暗い感じの声で淡々と事業報告が行われ。そして10時27分から質疑応答となる。
	では、いつも通り質問者役をやります。
	回答者は社長の上田陽史と、そのほか役員に振る場面もあった。
	一人目の質問です。アニメイトなど同じ業種の他社と比べ、この決算はどうなのか。他社も景気が悪いのか。「うたのプリンスさまっ」のネット上の評判によると、イラストがあまり好みじゃないという評判を聞くが、あの絵で良かったのか。「アクエリアンエイジ」の「オリオンの少年」のようにならなかったのか。
	アニメイトは上場していないので答えられない。16期は厳しかったと各社言っていた。「うたのプリンスさまっ」は賛否両論ある。
	二人目の質問です。在庫評価損、破棄損の現状の金額はどうなっているのか。
	金額は控えたいが、昨年に比べ、50%減となっている。当期もアニブロを含め、シビアに見て対応している。
	三人目の質問です。エンターテインメントは一部と二部、どちらが足を引っ張っているのか。渡邉さんはご遠慮いただいたほうがいいのではないか。悪しきソフマップの血はいらない、と私は思います。3号議案の補欠取締役の原田さんを上げてリテールを強化してはどうか。リテールに誰かを入れて支えるべきでは。
	第一事業部と第二事業部の区別は、第一事業部が制作部隊で、第二事業部がそのプロモーションや販売部隊、他社から預かった商品の卸売業務となっている。この部門も赤字となった。発売商品の厳選やスケジュールの厳守が残念ながらできなかった。男性向けゲームを7タイトル発売したが、もっと厳選すべきだった。ゲーム、カードゲームのコントロールが及ばなかった。そのほかに関してはこの後の説明会で説明予定。
	四人目の質問です。高齢化のために売り上げが落ちたとナレーションにあったが、新規顧客開拓はどうなっているのか。
	アニブロと常に打ち合わせをしている。商品の一部を見直し、カードゲームの幅を広げていく。津田沼店では低年齢層の客も増えているので、店舗に応じた商品の見直しをしていく。
	五人目の質問です。3号議案の補欠取締役について、補欠ではなく、取締役にしてはどうか。
	貴重な意見として窺っておく。
	六人目の質問です。漫画雑誌などへの広告が減っているが、広告費を削っているのか。他社が多いから、相対的に減っているようにみえるだけなのか。自社の旗艦店や競合他社の調査はどれくらいやっているのか。
	赤字が続いているので広告費削減をしている。他社の調査などは役員ともども随時やっている。回数は数えきれない。私は秋葉原でしたら週2回みている。
	七人目の質問です。借入金2億円を返済したのはどういうことか。
	短期の借り入れということで、もともと2月に返す予定をしていた。この17期の資金繰りは現状やっていける。キャッシュフローに困ることはないと判断している。
	八人目の質問です。新製品の開発について、具体的に商品制作に関することを聞きたい。
	「うたのプリンスさまっ」を発表している。17期に関しては経営近況報告会で説明する。
	以上ですね。
	ここまでで10時47分。質疑応答の時間は20分間となっている。あとは、議案の採決を取り、終了。10時50分に株主総会は終わり、15分後に経営近況説明会を行うことになる。ロビーに商品展示が行われていたり、ジュースを振るまったりしていた。また前方のスクリーンにはアニメのオープニングとか商品のCMなども映していた。
	この株主総会でよくわからない点などの説明をお願いします。特に3人目の質問の悪しきソフマップの血というのが良くわかりませんが？
	ガンホーとかソフトバンクグループの資本が入ったときに、新たに社長他役員として送り込まれた人が数人いて、それらが全員役員になったときがあった。で、これら送り込まれた人が全員過去にソフマップに勤めていて、ほぼ同時期にソフマップを辞めた人だったんだ。その当時のソフマップは経営状態が悪く、明日をも知れない状態だった。最終的にビックカメラの傘下に入ることで現在持ち直しているけどね。そうした時にいち抜けた、をしたような人が軒を並べていたのだが、今回社長の上田陽史が辞めることで、残り一人となった。それが渡邉朋浩という現在の取締役と言うわけだ。この人がいなくなれば、急激に業績を悪化させてきた人物が全員いなくなって良いよね、という意味。ちなみに、この発言のときに会場から拍手が起こった。
	では、なぜこの人は残っているのですか？
	大株主であるガンホー・オンライン・エンターテイメントの方の人間がまったくいないというのは好ましくないと判断したのでは。もちろん、その判断は大株主側からの要求だろう。
	そういうことですか。
	あと、補欠取締役に関してだけど、取締役が3人のみ専任予定となっている。もし、この中で一人でも辞任するなどした場合、法令で定める取締役の必要数3人以上という条件を満たさなくなるので、予備で事前に補欠を決めておこうというわけだ。ライブドアで堀江貴文元社長など複数人が逮捕された事件が以前あったけど、その時問題となったのが、この3人以上という制限。
	ふむ。
	というわけで、とりあえず株主総会の部分のみ説明し、ひとまず終える。後で経営近況説明会の模様を紹介しよう。お土産もその時に。
	では『ブロッコリーの株主総会2010年Part2』でまたお会いしましょう。

ブロッコリーの株主総会2010年Part1

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