バンダイナムコゲームスがいかにして今後落ちぶれていくかPart3 海外での失敗の可能性

2009年12月16日:バンダイナムコゲームスがいかにして今後落ちぶれていくかPart3 海外での失敗の可能性
12月15日『バンダイナムコゲームスがいかにして今後落ちぶれていくかPart2 業界構造変化』からの続きになります。
今回は海外展開についてみていこう。
バンダイナムコゲームスの海外展開と言いますと「ソウルキャリバー4」や「鉄拳6」の成功がありますね。ということは、今後も安泰ということですね。
……。
なんなんですか、その態度は…。
その辺りを含め、話していく必要があるだろう。論点は3つ。なぜ「ソウルキャリバー4」が海外で成功したのか、「鉄拳6」はなぜ微妙なのか、そして、今後発売するソフトがなぜ失敗する可能性が高いのか、この3つだ。
では、一つ一つお願いします。まずは「ソウルキャリバー4」の成功ですね。220万本の達成を目指したら240万本も売れたというお話がありました。これは大成功の一つの事例ですが、なぜここまで成功したのでしょうか?

■ソウルキャリバー4

発売日:2008年7月31日
価格:7800円

PS3版Xbox360版の2機種で発売

※画像クリックでamazon.co.jpにて予約販売・購入可能

これは簡単なことで「スターウォーズ」のキャラクターを入れたからだ。
そんな単純なのですか…。
単にキャラクターの有無がポイントじゃない。
では、どこにポイントが?
「スターウォーズ」のキャラクターを入れる際に、うちのキャラクターを使うのであれば、最低でもこれだけの広告費を使って宣伝しなさいよ、という指示があったんだ。で、結局、しっかりと金をかけて広告を行い、結果として好成績を収めたわけだ。これは以前の東京ゲームショウの基調講演でも話していた内容で、これによって海外での費用のかけ方を知ることができたと述べていた。
この話は1月27日『鉄拳6もソウルキャリバー4並のコラボレーションがある?300万本への道と、最近の対戦格闘ゲームの人気状況』でも語りましたね。
その成功を成し遂げた後の「鉄拳6」発売だが、これがまた微妙で…。

画像

■鉄拳6

発売日:2009年10月29日
価格:8379円

PS3版」「Xbox360版」の2機種で発売。

※画像クリックでamazon.co.jpにて予約販売・購入可能

既に250万本出荷しているとの話があるのに、なぜ微妙なのでしょうか?
まず、目標は300万本であるということが一つ。そして、250万本出荷したは良いものの、実売に結び付いていないようで、あまり良い話は聞かないんだよね。実売が悪ければ追加の発注も無く、本数の伸びも期待できず、結局目標未達となるのではと。
なぜ、そうなってしまったのでしょうか?
一つは、先に述べたように広告費を使っていない可能性があるんだよな。「ソウルキャリバー4」以上の売り上げを目指すのであれば、当然それ以上の広告費を使う必要性があるのだが、それをしていない可能性が高い。昨年秋からの不況もあって、あまりお金を使いたくないという意識が働いたのか、それとも元来からある利益重視の姿勢に出たのかはわからないが、どうも使っていないようで。「鉄拳」というタイトルのネームバリューに胡坐をかいたのかもしれないが、今の世の中、タイトルだけで売っていけるというと、そんなことはなく。やはり広告等で事前に盛り上げ感を創出しないと売れないわな。
ふむ。
あとは、不具合問題が足を引っ張ったかもしれない。まあ、これは軽微だと思うけどね。
「鉄拳6」の不具合に関しては11月10日『鉄拳6のオンライン対戦がひどく、パッチで対応予定』で紹介しましたね。
不具合よりかは、広告宣伝費の出し惜しみの方が原因としては強いだろう。「ソウルキャリバー4」で学んだと思われた海外での広告費のかけ方を実行しなかった、ケチった。これがバンダイナムコとしての一つの姿勢を如実に表した出来事と言えよう。最終的に製品制作にもかかわることだからね、金の使い方ってものは。
では、最後に今後の海外向けタイトルについてお願いします。失敗する可能性が高いと述べていますが、なぜでしょうか?
その前に、既に失敗しているんだよね。
既に失敗!?
本来なら今期発売される予定だった海外タイトルが来期に持ちこされている。海外のソフト開発会社に依頼していてできたものが微妙だったので作りなおさせているんだよね。この時点で、一つの失敗をしているわけだ。
そんなことがあったんですね。
東京ゲームショウ2009の基調講演でのお話ですね。関連する部分を抜き出して紹介します。発言はバンダイナムコゲームス社長の鵜之澤伸さんです。

『アメリカでも開発をやり始めているんですけど、まあ正直苦労していますね。

内部で100人近くのスタッフがいるんですけど、それ以外にも外部のスタジオを使うとですね、どうもいい仕事にならなくて。結果、引き上げてきて、内部のスタジオで完成させるみたいなことが2度ほど置きましてですね。難しいんだなと。

やはりアメリカはアメリカで独自にタイトルのチョイスからいろいろとシネマチックにバーティカルスライスだとかグリーンライトムシステム(詳細不明)とか、メイドインアメリカのゲームの進め方を聞いて、ああそうなんですか、とやってみたわけですけど、結果、そういう仕組みだけではできなかった。

やっぱりもっとゲームの中身をわかる人間がべったりくっついてやらないとできないことで、今うちのワールドワイドスタジオのボスにナカタニというのがいるんですけど、彼に全部ケツ拭かせるようにですね、今走っているタイトルを全部見直しをしてもらっている。

(中略)

まだ発売できているタイトルが無い。本当は今年2本出る予定だったんですけど、両方とも今言ったように来期発売に、手を入れ直しているんで。

結果を出せていないって感じですよね。』(ゲームいろいろ情報東京ゲームショウ2009 基調講演2部「グローバル時代におけるトップメーカーの戦略と展望」全内容Part14』より)

この段階で既にコスト高になってしまっているのだが、さて、そういう風にしてなんとか商品を作り上げたとして、それが売れるという保証もなく。もちろん、売れる保証がないのはどのメーカーでも同じなのだが、バンダイナムコゲームスだと売れなくする一つの手段があるわけだ。
売れなくする手段って…。
それは、先の「鉄拳6」で示したように、広告費を使わずに売ろうとしてしまう点。失敗した時のリスクを考えてしまい、どうしても抑え気味に動いてしまう。これにより、もしかしたら質も良く、しっかりアピールすれば十分な数が売れるものであったにも関わらず、低調なセールスで終わってしまうということもありうる。これが一番恐れることだ。
つまり、売り方、の問題というわけですね。
バンダイナムコゲームスは売り方下手だからね。これは広報に人がいないとも言えるし、タイトル数だけが多すぎて重点的に取り上げるべきタイトルを絞り切れていないとも言える。いずれにしろ、海外で成功したいのであれば、かけるべき金はかける。この最低限のことを理解しないのであれば、成功はおぼつかないだろう。もちろん、ソフトの品質自体も。
まだソフトそのものの情報が出ていませんので品質に関してはなんとも言えませんが、ぜひ高品質のゲームをより多くの人にプレイしていただけるように尽力していただきたいですね。
変な成功体験を持ってしまったのが、一番の悲しむべきところなんだろうな。「ファミリートレーナー」のようなゲームが100万本突破してしまった。100万本うちの8割以上が海外で売れたことになる。こうした安価で作ったものが売れてしまうと、開発費をかけなくてもいいのではと思えてしまう。だが、これが評価を得ているかどうかは別問題。もし、仮に「ファミリートレーナー2」を出したときに売れなければ、品質の低いものを提供して稼いだだけで、それと引き換えに会社の信用を失っているということを、理解しないとな。この辺りは今後の結果待ちだ。まだまだWiiは海外で売れているので、そうした流れで多少は売れているかもしれないけど。

画像

■ファミリートレーナー2

発売日:2009年12月10日
価格:3990円

※画像クリックでamazon.co.jpにて予約販売・購入可能

今回は以上ですね。では次の『バンダイナムコゲームスがいかにして今後落ちぶれていくかPart4』をご期待ください。

直近、直後の話題

1つ過去の話題:世界樹の迷宮3の予約特典発表、サントラCDを用意
1つ新しい話題:イナズマイレブン2がミリオン突破、レベルファイブの有能ぶりが窺える一作

『バンダイナムコゲームスがいかにして今後落ちぶれていくかPart3 海外での失敗の可能性』へのトラックバック

トラックバックURL: http://www.makonako.com/mt/mt-tb.cgi/2787

『バンダイナムコゲームスがいかにして今後落ちぶれていくかPart3 海外での失敗の可能性』へのコメント

歯に衣着せない考察とても興味深いです。
Part4も楽しみにしています。

投稿者 : 匿名

鉄拳6はマジで爆死している可能性ありです。
数字を追っかけられる範囲で検証すると・・・。

日本で両機種合わせて20万本未満。
北米では10月のtop20ランキングに
PS3版のみ顔を出していますが
これが15万本~11万本の間。360版は当然それ以下。
北米の11月top20ランキングでは顔を出していませんので
その後爆売れしたとう事もなし。
他地域でどの程度売れているかは不明ですが
実売は50万本~100万本未満の可能性が高そうに見えます。

日本の場合は出荷=収入ですが
海外では返品可能な上に、小売が安売りした場合は
損失を補填するシステムもあるんで
実際に売れていないのならば、損害が生まれている筈。
なお、250万本出荷のアナウンスをしたのは
中間決算直前だったので、株主対策で無茶な出荷を
行ったんじゃないかなと
思ったり。

投稿者 : 匿名

ここまでの話を踏まえて考えるに、現在月曜夕方に放送されているアニメ「たまごっち」で宣伝しているおもちゃ「たまごっちID」の売り上げが非常に気になるところだ

投稿者 : 匿名

と言うか、(任天堂とそのセカンド以外の)国内メーカー全部が「任天堂憎し!!!!」でやっちまった結果、任天堂の「文化圏無関係で全世界で売れる」ゲーム作りを全く学ばないまま「オワタ」状態になったというか…

投稿者 : 匿名

>広告費を使っていない
スクエニなんかは関西嫌いになったみたいに、
今年から急に毎年恒例の関西ゲームショーにはDQもKHも、
FFすらも含めた大型タイトルを一個も出してませんでした。
が、東京イベントではここぞとばかりにババンと出してます。
今度のジャンプフェスタでも出しまくりです。

バンダイナムコゲームスも似たような物で、
発売の近かった太鼓の達人2代目も関西では出さない体たらくでした。
アニメも放映していて、もっと売れるはずの
バトルスピリッツやエレメントハンターなども出してませんでした。
真琴さんがおっしゃっているファミリートレーナーもありませんでした。
というかバンナムはPS系ソフトが皆無に近かったですよ、今年。

たしかに規模が違うとはいえ、これを見ると
この両社は国内ですら関東圏以外を重視していない事が伺えるわけです。
(費用縮小の目論見でも?)

まあこの前どこかの記事で、
オタクの大半は関東圏に集中している的な物も読みました。
そう考えるとこの路線(関東重視)も
あながち間違いではないかもでしょうけどねぇ。

>ネームバリューに胡坐をかいた
胡坐をかくとはまさに太鼓にもあてはまるでしょう。
50万売れた作品が、まさかあんな惨状になるとは……。
いかに広告・宣伝をサボっていたかが伺える状況ですよね。
ファミトレも、ねぇ……。酷すぎますよ、この辺マジで。

まあこれらは国内での話ですが。
国内ですらこんな状態の企業が、
海外でだけはキチンと出来るとはとても思えません。

というか実際
バンダイナムコゲームスもスクエニも、
ソフト出しまくる為に一部広告費を削る必要が出てるのでは……?
やるべきタイトルに費用を使えてない部分が一番大きいのでしょうけど。
これは海外でも国内でも同じですね。
マジでかけるべきタイトルにお金をおしまずかけないとダメです。

投稿者 : 匿名

まだあるのかよw
すげえなw

投稿者 : 匿名

鉄拳6の250万本出荷って本当なんですかね。
北米だとMSとかは、かなりいい加減と云うか出鱈目な数字をいつも出して賑わせていますよねw
本当に250万も出していたら凄い涙目になってると思うのだけど
米での初週売り上げがPS3版が15位で10数万本だったかな、もうちょい売れたか
XBOX360版はランク外で250万本出荷が国内分を含んでいたとしても、この時点での店頭在庫は200万強な訳ですからね。
その後ランクインする事は無かったと思います。
欧州の方でも売れてる話は聞かないし…

投稿者 : 匿名

なんでわかったような口きくの?
ニートなのに

投稿者 : 匿名

>投稿者 Anonymous : 2009年12月17日 19:01
ニートだろうが小学生だろうが
結果が出たあとに分析するぐらいできるだろ
難しいこと言ってる訳でもないだろうに

投稿者 : 匿名

コメントする

話題の提案は情報提供・話題提供投稿ページよりお寄せください。

コメント、トラックバックのルール