コミックマーケット代表の米澤嘉博氏が逝去、今後はどうなる？

2006年10月2日：コミックマーケット代表の米澤嘉博氏が逝去、今後はどうなる？
	コミックマーケットの代表である米澤嘉博氏が10月1日に亡くなられたとの情報が入りました。
	コミックマーケット、通称コミケってなんだ、という人もいるだろうから簡単に説明すると、個人や団体単位で自分達の描いた漫画や書物等をフリーマーケットのように販売するイベントのことだ。本になっているものを同人誌と呼び、ゲームになっているものは同人ゲームと呼ぶ。同人ゲームの中には家庭用として移植されるものもあり、個人レベル、団体レベルだからといってたいしたものではないわけではない。コミックマーケットという名前からして漫画関係中心なのかと思うかもしれないが、鉄道やミリタリー、細かいところではラーメンとか税金に関してなど、さまざまなジャンルがある。
	他にも、企業がブースを持っています。物販が中心ですが、漫画雑誌の編集者が現地で原稿をチェックするなど、コミックマーケットならではのイベントです。
	確か過去にはセガとかコナミやコーエーなども企業ブースで出展していたと思う。今は主にパソコン系のメーカーや、アニメ、出版などが出展しているのかな。
	この企業ブースへも多くの人が訪れ、企業ブースのみを目当てに来場される方もいますので、個人、団体レベルの活動と企業レベルの活動が相まって、現在のコミックマーケットの規模となっています。
	開催は夏と冬、原則2回行われ、開催日数は2日や3日と時期により異なる。来場者数は大体30万人から40万人くらいの間のようだ。東京ゲームショウなんかよりはるかに多いってことですな。
	……。
	で、そのコミックマーケットの代表である米澤嘉博氏がこのたび亡くなられたそうな。
	まだ53歳の若さでのことです。
	もともと7月辺りから体調が悪くて入院していたようで、親しい人はある程度予測できていたのかもしれない。ただ、代表が亡くなる前日の9月30日にコミケの代表を他の3名に共同代表として移したあたりは、こんなにも急なことになるとは思っていなかったのかもしれない。
	今後のコミケはどうなっていくのでしょう？
	当分は今までどおりやっていくと思うのだが、何かしらの事件や事故、社会的変化があったときに危機的状況が起こるかもしれないな。
	と、いいますと？
	トラブルがあった時、トップの判断が重要になるが、代表3人が同じ意見を持つとは限らず。そうした時に、代表者自体は特に荒立てることなく済まそうとしても、それぞれの代表のシンパがグチグチ言って、それが相手方のシンパに伝わり再びグチグチ。そうやって内部分裂を起こす可能性がある。元々人員の必要なイベントということもあり、分裂によりまとまった数が一気に抜けるようなことになると、イベントの進行にも問題が発生するかもしれない。
	そうならないことを祈ります。
	他のイベントならまだしも、コミケの場合はコミケだからついていくという部分もあるだろうから、内部分裂を起こしても人についていかずにコミケについていく可能性も高いし、あまり極端な形で現れるとも思わないけどね。参加者としては今までと変わらない、もしくはより良い参加体制になってくれれば言うことは無い。共同代表はもちろん、他のスタッフも健康に気をつけて頑張ってくれたまえ。
	健康が第一ですね。