なぜいまさら中国でゲームボーイアドバンス?

2004年6月10日:なぜいまさら中国でゲームボーイアドバンス?
投稿です。

『GBAが中国で発売されるそうです。が、何故この時期に?もう少し待ってニンテンドーD.Sを発売した方が普及しやすいと思うのですが。ゲームキューブがすでに発売されているにもかかわらず64(神遊機)で進出したりと、どうも任天堂の中国市場への参入は(素人の)僕には理解しがたいです。』(投稿)

何で理解できないのかが理解できん。
そうですか?
仮にさ、「ニンテンドー・ディーエス」を中国に販売するとしても、生産間に合わないだろ。日本でも発売し、北米、欧州でも発売していくのに、さらに中国でも販売となったらさ。まともに供給できないものを出すよりかは、生産体制が整っているものを出すのが安全かつ合理的というものだ。
そういえば、ゲームボーイアドバンスは日本で先に発売していてもその日本で本体出荷が足りなかったという時期もありました。
なので、今まであるゲームボーイアドバンス本体の生産ラインをそのまま生かすためにも、中国にはまずゲームボーイアドバンスで我慢してもらう必要がある。ゲームボーイアドバンスSPはまだまだ普通に売れているからな。だからこそ、初代ゲームボーイアドバンスを出すということなのだよ。今後、ニンテンドー・ディーエスが発売され、日本や欧米でゲームボーイアドバンスSPの販売が落ち込んだときには、中国にゲームボーイアドバンスSPを投入と。
中国には常に遅くにリリースということになるのですね。
これは携帯ゲーム機が実質ゲームボーイアドバンスしか世の中に無いからできることなんだ。だから、遅くても仕方なく買う可能性がある。もし、別の会社が携帯ゲーム機を発売していて、最新のものを中国市場に投入しようとしたならば、多くの人はゲームボーイアドバンスなんて買わないだろう。
ふむ。
もっとも、仮に別の携帯ゲーム機を発売するメーカーがあったとしても、中国に先に出すメーカーなんて無いだろうがな。
……。
あと物価等の問題もある。日本などのように高い価格で販売することは難しいことから、部品のコストや大量生産でのコスト削減が可能になっていないと中国市場に出すのは厳しい。だからこそ、投入時期がよその地域より遅くなってしまう。プレイステーション2なども比較的最近だからな、中国に投入したのは。
昨年の12月20日からです。価格は1988RMBだそうです。
1RMBを14円くらいとして計算すると28000円くらいか……結構高いな。
……。
ほら、まだ生産数が少数だから。今後中国向けとしてまとまった数の生産を行うようになったらもっと安くなるんじゃない?
言い訳はそれだけですか?
プレイステーション2くらいになると、ローカライズも大変だから。
……。
なんかむかつくな。
ふふ。
ただ、今後中国市場が正常に動き出した場合には、これらの流れも変わってくる可能性があるよな。たとえば、自動車にしても最近では最新車種をすぐさま中国で販売する動きがある。これは裕福層が多くなってきたこともあり、多くの自動車メーカーが中国市場へ参入してきたことによるものなのだが、今後ゲームでも同様の流れになる可能性もありえる。
そうなるとどうなるのでしょう?
ただでさえ最近は北米、欧州よりのゲームが主となりつつあるのに、中国市場が活気づいたら、日本向けゲームがより少なくなりそうだな。日本人はおこぼれに預かれ、ということで。
……。

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