乱発される廉価版の意味

2003年10月16日:乱発される廉価版の意味
廉価版に関する投稿がありました。

『けっこう前に中古販売の件で裁判していましたよね?確か中古側が勝ったような気がしました。ここ数年で新作の廉価版が各社がブランドまで設立してたくさん出していますが、やはり上記の件も要因の一つとして関わっているのでしょうかね?まあもちろん利益狙いもあるのでしょうが・・・どうなんでしょうか?』(投稿:すばる)

中古裁判の判決が出る前から廉価版自体はあったから、あまり関係は無いだろう。
その前に、廉価版は何時ぐらいから登場したものなのでしょう?
細かいところまではわからないが、一般的に知られているところでは、プレイステーションの「PlayStation the Best」シリーズが最初。2800円均一で販売され、当初はあまりたいしたタイトルは無かったものの、次第にタイトル数が揃い、結構売れていった。当初はプレイステーションの中古販売を行うところも少なかったことも売れ行きに影響していたのかもしれない。
他のメーカーも確か廉価版を出していますよね。
プレイステーションでの成功を見て、セガが真似てみたり、また各メーカーが独自の廉価版を発売するようになった。名称も真似て、なんたらベストといった名前にしているが、どこがベストなんだかと、ツッコミを入れたくなるほど、どうでもいいゲームが多かったよな。
「KOEI The Best」や「KONAMI the BEST」のことですね。
!!
す、すみません。
いやいや。あと、ベストという名称でなくても廉価版は発売されているし、SIMPLEシリーズなどにも過去に発売されたタイトルがこのシリーズで再発売されることもある。
なぜ、こんなにも乱発されることになったのでしょう?
成果がでるからだろ。投稿者が言っているように、利益になるから。新たな開発費がかからず、パッケージ等の変更のみで再度流通させることができるので、ほぼ丸々利益になると言っていい。
ですが、ここ最近はあまり売れている感じがしませんが、それでも廉価版を発売する意味はあるのでしょうか?
一般ユーザーに売れる必要は無いので、売れていなくても問題は無い。小売店が仕入れてくれさえすればいい。小売店側としては品揃えの観点から、とりあえず1本は仕入れておこうかと考えるところが多い。この1本だけを、全国にある小売店すべてが行ったとすれば、結構な本数になる。ここがポイント。もし、仮に1万店が1本ずつ入荷したとしたら、数千万円の売り上げになる。制作費がかからずにこれだけの利益が出れば十分だろ?
そうですね。ユーザーとしても過去に発売されたソフトが安価であれば、購入しやすいですし、今後もどんどん廉価版を出して欲しいです。
それをやりすぎると、買い控えが起こったりするんだけどな。
……。

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