セガの新社長の2000万本発言をチェック

2003年7月25日:セガの新社長の2000万本発言をチェック
先日行われたセガの新社長による会社説明会に関する投稿があります。

『知っておられるとは思いますが、株式会社セガの社長様が「5年後をめどにゲームソフト2000万本販売を目標にする」と言っておられるらしいです。これって…「5年で2000万本売る」じゃないですよねぇ、「2008又は2009年度のゲームソフトを2000万本売る」ってことですよねぇ。これって凄い事なんじゃないんですか?あっ、そうそう「SEGA-AM2」と「バンダイ」の共同作品のマクロスは興味をそそられますねぇ。色んな意味で…』(投稿)

2000万本は前年度の達成目標でもあったんだよな。
そうでしたね。
まあ、結局まったく話にならなかったわけだが。ただ、一応計画自体は以前にもあったことなので、そんなに驚く話ではなかったりする。あと、一年間で約1000万本売っているので、5年間で2000万本ということももちろん無い。
達成できますかね?
現状ではなんともいえないな。
いつもならもっと違った発言するのに、なぜ急にしおらしくなったのでしょう!!
セガごときが何夢みてんだよ。お前らにそんな能力あるわけ無いだろ。夢は夢こねこだけで十分だ、とでも言わせたいのか?
いえいえ、そういうわけではないのですが…。
ただ、発言内容に対する矛盾というか、釈然としない部分があって、それを考慮すると難しいのではないかと思っている。
釈然としないこととはどういったことでしょう?
現状の家庭用ゲーム関連はコアユーザー向けのものとなってしまっていると言っていたのだが、では5年後どうなるかと考えると、やはり同じような状況の可能性が高いのではないか、ということ。現状でライトユーザーを獲得できていないにも関わらず、将来的にライトユーザーも囲い込めるという判断が何処から出てくるのかよくわからん。5年後というのは次世代機が落ちついた頃を目処に考えているが、その次世代機が果たして売れるのかどうか、また、売れたとしてもプレイステーション2の様に本体は売れてもゲームソフトは売れないということになっていないかどうか、こういった疑問があるわけだ。
プレイステーション2はDVD閲覧機として購入している人も多いですからね。
さらに、5年後にパッケージソフトがどの程度になっているかといった疑問もある。新世代機では通信機能を売りにしたゲームも多々出るだろう。そうしたときに、一つのソフトを長く楽しむプレイヤーが増えることも予想される。結果としてパッケージソフトの売れ行きにも陰りが出ることも考えられる。実際、「ファイナルファンタジー11」をプレイしている人の中にはソフトを余り買わなくなったという人もいるからな。
あと、ダウンロード販売とかも行われそうですね。
それについてはさらに先の世代と読んでいるようで、PS3やXbox2の次に発売されるゲーム機ではパッケージで無い形での提供が主流になるのではと述べていた。言い方を変えると、PS3やXbox2はまだパッケージ販売が主流との判断なので、この点はあまり気にしなくてもよいと思う。実際、現在の通信状況では困難だろし。
光通信が主流にならない限り厳しそうですね。現状ですと地方は完全に切り捨て状態ですから、地方へのケーブル敷設も待たなければなりません。
もう一つ挙げると、投稿者が言っているようにバンダイとの共同制作、任天堂との「F-ZERO GX」のように、制作に関与していても販売は相手側の場合、ソフトの販売本数に入れるわけにはいかず。今後こうした動きが活発になっていくと、どうしても自社の販売本数が頭打ちになってしまうかもしれない。

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■F-ZERO GX

発売日:2003年7月25日
価格:5800円

26世紀のSF世界を時速2000㎞で疾走する過激なハイスピードレースゲーム。数多のスピードマニアを魅了してきた「F-ZERO」シリーズが、NINTENDO GAMECUBEの画像処理能力によってさらにパワーアップした。「F-ZERO」とは専用のマシンとサーキットを使用して行われる全宇宙規模のレースで、最高速度が軽く音速を超えるモンスターマシンとそのドライバーたちが出場する。最速中の最速の称号を狙ってライバルと競演しよう。今作では、プレイヤーがさまざまなミッションに挑んでいくモードが搭載されたほか、「カスタマイズモード」が強化され、パーツとペインティングを組み合わせてオリジナルマシンを作れるようになっている。また、アーケード版の『F-ZERO AX』にGC用メモリーカードで連動することができ、通常入手できないパーツが手に入ったり、本作で作り上げたオリジナルマシンをアーケードでプレイすることもできる。スピードの限界に挑戦した未知の世界を体験できるのはゲームならではのこと。圧倒的な映像パワーによる凄まじいまでの臨場感で、スピードジャンキーたちをトランス状態に連れて行ってくれるだろう。(amazon.co.jp 江口謙信)

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いままでの話を聞くと無理ということでよいのでしょうか。
それが一概にも言えず。
!!
海外のマーケットが今より広がる可能性もあるし、特にアジア地域での展開次第ではその広がりは予想以上のものとなるだろう。また、5年後には次世代機が主流になるだろうが、プレイステーション2も引き続き現役であり続ける可能性も高い。そうなったとき、既存のゲーム機向けにもしっかりソフトをリリースしていけば、案外容易に達成可能かもしれない。
で、結論は?
現状ではなんともいえない、となるわけであります。
ふむ。

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